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顧問の練習日記です。

2010/5/7 (Fri) 栄光の架橋
誰にも見せない泪(ﾅﾐﾀﾞ)があった
　人知れず流した泪があった
　決して平らな道ではなかった
　けれど確かに歩んで来た道だ
　あの時想い描いた夢の途中に今も
　何度も何度もあきらめかけた夢の途中
　いくつもの日々を越えて　辿り着いた今がある
　だからもう迷わずに進めばいい
　栄光の架橋へと…（「栄光の架け橋」ゆず　より）

　抽選会が行われた。対戦相手は決まった。歌詞にあるように平坦な道ではない。しかし、あきらめてはいけない。あきらめたらすべてが終わる。いや、困難だからこそチームは結束する。目標は定まった。１戦１戦を大切に。最後の戦いに執念を燃やせ。
2010/5/6 (Thu) 日常力
　何気ない毎日の練習のなかで、技術を積み重ねて上達していく。大型連休はあけたが、普段のグランドで陽気に元気を誘われ普段の練習を続ける。試合も近く、戦術的な練習が主だが、全部員が役割は果たし、チーム力の向上に一役買ってくれている。何とか、目標達成し、昨年のような感動を再び体感したい。ハードルを下げているわけではない。自分たちで定めた目標だ。その価値は尊い。日常の練習を大切にしよう。明日の抽選のくじ運も引き寄せられるよう。
2010/5/5 (Wed) 成長
　大型連休は毎年チーム飛躍のカギを握る最後のチャンスの時間。今年の出来栄えは、予選で敗北した気持ちを県大会にシフトでき、高い意識のなかで練習に臨めたように思う。技術的な成長は、時間がかかる。気持ちの成長（切り替え）は一瞬でできる。そして、その気持ちを持続させて、県大会に臨みたい。運命の抽選まであとわずか。しかし、どこと対戦してもたじろがない強い気持ちを。
2010/5/4 (Tue) 最後は執念
　スポーツは根性だけでは勝てない。どれだけ多彩な技術を身につけ、戦術を理解し、組織的に動けたかで、勝敗の大半は決まる。質の高い練習。経験値。そして練習量。すべてが勝利にとって必要だ。限られた時間の中で、我々がすべてを求めるのは難しい。日本一を目指すのではなく、目標を設定し、その実現のため、できうる限りの力を注ぐ。それは、「負け」を前提としているのではない。やるからには勝ちを目指さなければならない。同格のチームとの目標達成をかけた試合のような場面では、その執念がものをいう。勝利への執念を燃やし続けよう。まだまだ伸びよう。
2010/5/3 (Mon) 応用力
　予選2位通過のフリー抽選で県大会に臨む。強豪ひしめく県大会で2勝する力をつけるには、予選以上の力を得なければならない。チームにある流れを維持したり、相手にある流れを止めたりするのは、ファインプレーよりもエラーなくそつなつこなす基礎力かもしれない。しかし、その基礎力は本当に基礎で永遠のテーマなのだが、相手の動きを読んだ判断力や発想力、オリジナリティも高いレベルの勝負では、要求される。絶え間ないチーム内の会話、的確な指示、さまざまな要因がそうした応用力を生み出す。連休中まだまだ力をつけねばなるまい。
2010/5/1 (Sat) 目標達成のためには努力あるのみ
　大型連休に突入した。すべてをハンドボールに充てられるわけではないが、できる範囲で最後の目標達成にむけての準備を続ける。試合運びなど当日の出来不出来はもちろんあるが、試合までにどれだけ地力をつけたが、勝負の分かれ目。勝利への準備に努力を惜しめば、結果は手に入らない。現状維持では、勝利は手に入らない。
2010/4/30 (Fri) 初めてと地獄を抜けた後の楽しみ
　高校生が休息をとるなか、明日から始まる西尾張大会にむけて、中学生の練習に参加。フレッシュな中学1年生部員のオールコートを使っての初試合。試合後、「楽しかった」との感想に笑顔がはずむ。原点はそこにある。
　1年生、下校後の最終調整。オールコートを所狭しと走り回る。まだまだゲームスタミナが途切れ、雑なプレーも垣間見れるが、夏に向けてのトレーニングでこのあたりの課題は克服できるものと信じる。地獄とは大げさだが、限界に近づくトレーニングは必要だ。精神的に肉体的にもその壁をぶち破った時、強くなれる。そして、その強さの向こうに真の意味の「楽しさ」がある。ゴールデンエイジの君たちに滝ハンドボールの未来がかかっている。
2010/4/29 (Thu) 最後のチャンスにすべてをかける
決勝　滝15(7-10，8-9)19津島東

　立ち上がりの連続得点、後半の1点差に迫る場面と見せ場はあったが、地力の差が得点に現れる。そんな試合であった。まだまだ一人一人の力が足りない。オフェンス力もディフェンス力もだ。
　内容的には完敗のゲーム。悔しさがにじみ出る。幸い、最後のチャンスが1度だけ残されている。県大会だ。チーム当初の目標の１つはベスト8。強豪ひしめく愛知県で2勝をあげなければいけない。力をつけよ。3年生は最後の力を振り絞れ。可能性がある限り、目標を追いかけ続けよ！
2010/4/28 (Wed) 勝利を信じて戦うのみ
　目標達成の前には、必ずといっていいほど試練が訪れる。それを乗り越えなければ、偉業は達成できないのか？と思うほどだ。追い求めてきた道は、平坦な道ではない。つらく長い道のりだった。明日、その思いのすべてをぶつけたい。選手一人ひとりの思いを信じる。勝利を信じる。
2010/4/27 (Tue) 己の道
　今大会は例年と異なり、最終日に決勝のみが行われる日程である。準決勝から3日間の時間が与えられている。
　中日新聞に連載されている中日ドラゴンズの落合監督のコラム「読む野球」に25日の1・2軍4名の入れ替えの真相が載っており、興味を引いた。「レギュラークラスのものをファームに落とすのは、自分が持っているものをうまく表現できないから」だそうだ。それは、「技術的な面よりも精神的な要素が大きい」と指摘する。プロの世界でもそうなのだから、ましてやアマチュアや高校生ならなおさらである。
　ここまできたら、自分たちのしてきたことを信じるしかない。すっきりとした精神状態で決戦をむかえるには、力まず平常心で臨むことだ。さあ、あと1日。
2010/4/26 (Mon) やるべきことはすべてやろう
　大会途中のため、LHR終了後も練習を実施。とにかく、できることはすべて行い悔いのない万全の体制で臨みたい。選手は疲れも見せず、明るいムードで練習に取り組む。是が非でも勝ちたいのだが、こわばった表情ではなく、その笑顔がチームに勝利をもたらしてくれる気がする。明日も天気は心配だが、じたばたしても始まらない。できることを１つ１つ行い、一歩でも半歩でも数センチでも勝利に近づくよう歩もう。
2010/4/25 (Sun) いざ決戦の舞台へ
準々決勝

滝　26(12-4，14-7)11　西春

準決勝

滝　27(16-8，11-9)17　一宮南

　決勝進出、決戦への出場権をかけた大切な戦いで、完全アウェイな異様なムードをはねのけた。精神的に鍛えさせてもらうチャンスに恵まれたとプラスに考える。決勝や県大会ではさらなるプレッシャーもあるかもしれない。
　自分に勝てないものは相手にも勝てない。身にしみて分かる。
　さあ、3年生が夢にまで見た総体優勝まであと1勝。みんなの願いを1つにして、戦おう。今年はチャレンジャー。挑戦心を忘れずに。
2010/4/24 (Sat) 初戦からリズムをつくる
滝　28(16−6,12−9)15　江南

　2回戦を突破。前半失点もあったが、不安を残すものでもなく、得点を重ねることができた。後半でミスの連続があったが、切り替えもできたように思う。初戦は、(新人戦の頃などは）硬くなるものだが、精神的な落ち着きが成長の証になればよい。
　登ればさらに勾配は厳しくなる。明日からの戦いにも気を引き締めて。テッペンまでめざす。
2010/4/23 (Fri) 全力を尽くす
　いよいよ明日に迫ったインターハイ予選。目標はもちろん「優勝」だ。この大会で「優勝」するために、長い時間をつぎ込んできたといっても過言ではない。すべての戦いに全力を尽くすこと。必ず栄光は努力の先にある。
2010/4/22 (Thu) 「努力は報われる」という言葉を信じたい
　学校行事の都合で午前中の特別時間割。あいにくの雨のため、活動場所に苦慮する。試行錯誤を凝らし、わずかばかりの練習をする。この練習がきっと報われることを信じたい。
　我がチームは決して恵まれた環境にない。しかし、その逆境を努力と工夫でこれまでも乗り越えてきた。選手たちの忍耐にも頭が下がる思いだ。絶対に勝つ。そう思えるところまで努力し続けよう。勝負の世界は、厳しいが結果がものをいう。
2010/4/21 (Wed) 忍耐力と執念
　勝つために必要な要素。思い通りに試合展開できないときに耐え忍ぶ忍耐力。天候や練習環境。いろいろ思い通りにならないことは多い。しかし、それは忍耐力をつけさせてくれるギフトだと思おう。決戦に向けて執念を燃やす。明日も雨の可能性が高いが、勝つ要素を身につける。
2010/4/20 (Tue) 目的のために
６学年遠足の行事の日。あいにくの雨模様。帰校後も雨天バージョンで練習メニューを組む。本来は戦術の確認で使いたい時間だが、切り替えて練習の目的を明確にし、取り組む。今週の天気予報は危うそう。しかし、何のための練習か、選手一人一人が考えて取り組もう。必ず、結果はでる。
2010/4/18 (Sun) 学ぶ
　目まぐるしく変わるコート上。対戦相手についても、体の動作や目線など情報はやまほどある。頭をはたかせてコートに立てば、多くの情報を吸収し取捨選択し、最適な意思決定を瞬時に行っている。その情報を蓄える必要がない点で机に向かう勉強とは異なるのかもしれないが、脳レベルで「頭を使う」という点では、同じような作業をしているのかもしれない。経験（量）がものをいうのも同様だ。学問の追求するものが「真理」であるならば、勝負の世界ではもちろん「勝利」を追求する。勝利のために、主体的能動的に頭を使う。コート上は学びの宝庫だ。
2010/4/15 (Thu) 練習量と質
　木曜定例会議の日であったが、短時間で終了したため、急ぎグランドへ。寒さが戻り、待ち時間には汗も引く状況のなか、やはり確保したいのは運動量だ。2時間弱の練習量では心もとない。しかし、意識して質を上げるしか方法はない。
2010/4/14 (Wed) 新たな出会い
　中学高校とも仮入部期間が今日から始まった。高校にも3名の滝中以外の進学組みが仮入部してくれた。活気ある部活は必ず強くなる。
　6年１貫のチーム造りをめざす我がチームにおいては、入り口に当たる中学１年生の動向も気になるところ。今日は遠くで見た感じだが、２０名ほどの１年生がはるばる第４グランドにまで足を運んでくれた。「別の部活に決めている」と悪ぶれもせずこたえる憎めない笑顔もあるが、このうち何人でもTAKI　ハンドボール　ファミリーに加入してもらいたい。今日の中高合同での練習をみると、まさに「ファミリー」だと実感した。
2010/4/13 (Tue) 組織の力を結集
　三年生最後の大会となるインターハイ予選まで数えるほどしかなくなった。高校生活の最後の大会は、夏の甲子園を引き合いに出すまでもなく、感動と涙のドラマがあり見ているものにも、伝わるものがある。11年目のシーズン。この大会にかける思いの熱は冷めない。すべてをなげうち、できうる限りのすべてをしてでも結果を追求したい。
　チームの願いを結集しよう。それが、今、最も勝利に近づく道のような気がする。チームの勝利を最優先に考えよう。
2010/4/11 (Sun) お金で買えないもの
　高校スポーツは、勝利という栄誉のみを目指して戦う。道具を買ったり、練習する環境を整えるための費用はかかるが、その栄誉はお金で買えるものではない。世の中には、このお金で買えるものと買えないものがあり、後者のほうが手に入れることが難しい。チームの一体感、栄誉、仲間からの信頼。我々の目指すものは、お金では買えないものだ。だからこそ尊い。だからこそ無償の価値がある。だからこそ、お金で買える道具などは絶対に粗末にしてはならない。
2010/4/10 (Sat) 真のリーダー
　味方が痛んだ直後に得点をとり返したりや、劣勢に陥ったときにそれを挽回する、そんなチームの救世主が待望される。そのためには卓越した技術はもちろん、強い精神性も要求される。無理して背伸びしてもその精神性が鍛えられるわけではない。真剣に勝負の世界で向き合い、胃液の出るような緊張感を乗り越えながら、心がたたかれて鍛え上げられていくのでろう。
　真のリーダーが7人コートに立てば、負ける試合も少なくなるであろう。いや、リーダーシップをもった部員で構成されるチームは、そうでないチームにおそらく負けない。全員が、これから各自のポジションで真剣勝負。すべてが真のリーダーへ。
2010/4/8 (Thu) 明るく元気に
　小学生むけのスローガンにありそうな「明るく元気に」という言葉。戦いを目前に控え、我がチームにも重要なスローガンだ。明るくという言葉は「前向き」ということ。外したシュートや失敗したエラーなどはもう取り返すことはできない。次のことに注意を払ったほうがチームのためになる。いち早く帰陣するなどやることは山ほどある。元気には、怪我に細心の注意を払う。明日から授業が始まる。明るく元気に。
2010/4/7 (Wed) 本気で取り組む
　本気ですればたいていな事はできる、本気ですれば 何でも 面白い、本気でしていると 誰かが助けてくれる　〜　後藤静香

　残り3週間、過酷な時間が始まる。本気で取り組もう。
2010/4/6 (Tue) 心を暖める
　今朝の中日新聞に心温まる記事が載っていた。温かい心は、必ずや我々の味方になってくれると信じて、紹介する。

埼玉県川越市の中学三年生川口瑠美子さん（１５）が1月、石川県輪島市にある日本航空高校石川の推薦入試に向かう途中、大雪による列車運休のため母親と二人で300キロ余りをヒッチハイクして試験会場にたどり着き受験、合格した。母娘は「よこやま」と名乗った「トラック運転手のおかげ」と感謝している。
　瑠美子さんは1月17日の入試のため、車中泊の予定で前日に母親（４８）と自宅を出発。新幹線で16日深夜に新潟県のJR長岡駅まで着いたが、乗り換える予定だった夜行列車は大雪で運休に。長岡駅ホームで両手で顔を覆って泣く瑠美子さん。だが母親はヒッチハイクを提案。「絶対にあきらめない」とつぶやいた。
　歩道は150センチの積雪のため、車道にできたわだちの上を歩いた。オレンジ色の傘を広げて上下に大きく振ったが、車両は次々に通り過ぎる。吹雪が強まると数メートル先の母がかすんだ。
　2時間余りでたどり着いたガソリンスタンド。1台だけ止まっていた大型トラックの運転手に頼むと「金沢までなら」と引き受けてくれた。
　母親は社内でほとんど口を開かなかったが「子どもはいるんですか」とだけ尋ねた。「中3の娘がいる」とTシャツの運転手。瑠美子さんは座席後ろの簡易ベッドで30分間眠った。パイロットが瑠美子さんの夢。中学1年のとき、テレビで航空自衛隊の戦闘機が飛ぶのを見てあこがれた。母は「私立はお金がかかる」と渋ったが、タクシー運転手の父（58）に「ローンの手続きをして。返済は私がするから」と頼み込んだ。
　瑠美子さんが目を覚ますと、夜は白みかけ、金沢市が近づいていた。運転手は「よし、輪島まで行っちゃる」。先行車を次々と追い抜いたトラックは集合時間10分前に到着。運転手は「がんばれ」
と励ました。連絡先は教えてくれなかった。
　入試の作文は偶然にも「私が感動したこと」。400字詰原稿用紙1枚に深夜のヒッチハイクと母への感謝の気持ちをつづった。自宅に合格通知が届いたのは3日後だった。高校はトラック運転手を探し出し連絡。運転手は「ああ、良かった」と心から喜んでいる様子だったという。
２０１０．２．１２「中日新聞」
2010/4/5 (Mon) 始まりは感謝から
　午後からの入学式のため、式を控えた新1年生も交えて午前中のグランド練習。春休みも終わり、いよいよ日常の中で、そしてこの滝高ハンド部の原点である第4グランドで、インターハイ予選にむけて準備を続けていく。戦いに向けて必要なことは感謝の気持ちと謙虚な姿勢。このグランドで練習できることに感謝。目標達成まで、その気持ちを忘れない。
2010/4/3 (Sat) 集中力は忍耐力
　ハンドボールに限らず、勉強にしても何にしても集中力は大きな力だ。集中力で人生が変わることも大げさではない。しかし、わかってはいるものの集中できないこともある。人間の心とは非常に難しいものだ。
　とある先生に勧められて読んだ教育書に、どうすれば勉強ができるようになるかという問いに関する文章があった。それは、「明るく元気で、思いやりがあり、がまん強い人」であること。とくにがまん強さは集中力につながるという。なぜなら「がまんは力をたくわえること」だからだ。
　つらいとき、辛抱しなければならないとき、くじけそうなとき、しかられたとき、そんなときは、今ちからを蓄えているときだと思えば、心も軽くなる。その蓄えた力が爆発したときに、莫大なエネルギーとなって集中力を生む。その集中力がチームに勝利をもたらすだろう。
2010/3/31 (Wed) 積み上げる
　平成21年度最後の日。明日からいよいよ平成22年度のスタートである。何気ない日の移りかわりだが、さまざまな出会いや別れもある特別な1日でもある。新3年生にとっては最後の大会のスタートまで3週間となった。残された時間は数えるほどになる。日常は、特別大きな変化があるわけではない。日々1つでもできることを増やすその積み重ねだ。少し手ごたえをつかんだと思える今日のような1日。その繰り返しで成長をとげる。　
2010/3/30 (Tue) 絆を深めるチャンス
春の追い込みシーズン。連日の練習で疲労もピークを迎える。人間とは弱いもので自分がつらくなるとついつい他人に当たりたくもなるものだ。しかし、それを乗り越えればチームの絆を深めるチャンスとなる。ピンチのとき、チームを救うのは技術をこえた力もある。心技体ともに鋼のように鍛えられたチームに生まれ変わるチャンスの到来。
2010/3/29 (Mon) 自分たちのペースで
　互いに勝利を目指す競技では相手の勢いに飲まれたり、リズムが狂わされたりして自分たちの力が出し切れないこともある。絶対に負けられない窮地に陥ったとき、いかにして自分たちのペースを守ることができるのか。精神論ですべてを片付けることはできないが、経験からくる、自分を見失わない自信が、ゲームを支配する。練習時間の多くない我がチームでは、その経験を積むためには、常に練習から全力で真剣に戦うしかない。他チーム同様のことをしていては勝てない。常に真剣に目の前のボールを追いかけよ。

選抜・春中では今年も愛知県勢の活躍が報じられている。王国愛知で活動できることでさらに自己を研鑽できることに感謝。
2010/3/28 (Sun) 勝利と責任
　ノブレス・オブリュージュとは、高貴な者が果たさなければならない社会的義務のことをいう。チームにおいても勝利のためには果たすべきチームの役割がある。我がチームにおいては、今一度見直さなければならないのは、その責任や義務だ。人間は忘れゆく生き物。だが、一度掲げた目標があるならば、有言実行のため、その責任をチーム一人ひとりが果たそうではないか。
2010/3/27 (Sat) 応用力
　特別授業も終り、少し遅い春休みに突入。まとまった時間の中でチームの仕上げ段階に入る。尾張の予選、勝ち上がれば県大会とこれから戦うチームにはいくつかの戦術・戦略が練りに練られているであろう。それをかいくぐり勝利を手中におさめるには、我々も対応力・応用力を身につけていかなければならない。修練の時間。覚悟して臨もう。
2010/3/26 (Fri) 場面に応じて
春の特別授業も最終日。寒さのもどったグランドで今日も練習に勤しむ。いくつかの新しい課題を与えて練習に取り組むが、その練習では何が必要なのか、漠然とではなく具体的に理解してトライしてもらいたい。細部に渡る指摘にはそれ相応の注意力と集中力が、大きな局面での選択の際には幅広い視野と判断力が。練習の開始前、休憩中、練習後にも率先してチームのためになすことを見つけることもそうだろう。場面に応じた行動は、試合にも必ず役立てることができる。
2010/3/25 (Thu) 思考力を鍛える
特別授業も3日目。よく雨が降る。またまた、体を使った練習はできず、今日はミーティングで頭をはたかせたトレーニングを実施した。頭脳には、判断力や調整力、リーダーシップなど幅広い要素もあるが、集団スポーツでは、「考える力」は必要不可欠だ。3次元のコートの上での思考に勝るものはないが、他の要素によって思考力を鍛える。これまで巣立っていった選手にもやはり思考力のあるものはピンチを救ったり、勝利に貢献するプレーをしてきたように記憶している。
明日は天気も回復しそう。思考しながらプレーをしよう。
2010/3/23 (Tue) ポイントの理解と反復練習
　特別授業の午後、小雨の降るグランドで練習。グランドより体育館、雨より晴れのほうがよいに決まっているが、この与えられた環境でも「目標達成」への思いが気持ちを盛り上げてくれる。
　同じ練習メニューでもポイントを理解しているのといないのとでは、まったく別の練習といってもよいほど効果に違いが生まれる。まずはしっかり理解することからはじまる。そして、頭でわかってはいてもできないこともあり、それを反復練習する。練習は、この繰り返しのように思う。
　今日は、雨の中で目をみはるようなスーパープレーも生まれた。練習の成果、満面の笑顔が指導者にはたまらない。
2010/3/21 (Sun) 胆力
　さまざまなテクニックや知識を身につけることは勝つ上で欠かせない要素だ。それを地道に身につけようと練習することこそ大切な道であろう。
　ただ、それがうわべだけのものでは、1点を争うような修羅場に通用しない。最後は勝利への執念が勝敗を分ける。何よりピンチでの集中力や火事場の糞力を発揮することもあるだろう。学力は勉強すれば身に着く。技術は練習すれば身に着く。胆力は自分で磨かなければ身に付かない。めらめらと燃える思いを燃やせ！
2010/3/20 (Sat) 高めあう
　春休み。特別授業は組まれているものの、新３年生にとっては仲間と濃密な時間を過ごすことができる最後のチャンスである。一人は自由で気ままにふるまうことができるが、喜びも限定的だ。集団にいると窮屈で我慢を強いられることもあるが、自分を変化させ成長させてくれる環境を互いに作り出す。偉い先生の教科書を読んだだけではあまり頭に入ってこないが、同じことを教えることの上手い先生に聞くとすっと頭に入ってくるという経験をしたことがあるものもいるだろう。人間通しの触れ合いは互いに刺激しあう。有効な時間、互いに高めあう時間にしよう。
2010/3/19 (Fri) 誠実に
　終業式が行なわれ、1年の終わりをむかえる。行事の合間を縫う短時間の練習だが、春の陽気にも助けられ、体も動いた。集団スポーツの中では、仲間との信頼関係が、ディフェンス、オフェンス両面で力となる。仲間に信頼されるためには、自分の言動が誠実でなければならない。誠実に生きよ。
2010/3/17 (Wed) 自信は力
　世の中には自分より上のものが必ずいる。スポーツの技術にしても勉強にしても。どの組織どの社会でも一番はいるが、それ以外の多数は一番にはなれない。
　劣等感は青年期にはだれもが抱くものだ。それを克服する過程が、青年期の発達課題ともされている。自分に自信を持つ。過剰や過信は鼻持ちならないが、自信がないのも困り者だ。自分で瞬時に判断して行なうスポーツでは、自信がなければ、主体性を発揮できない。自分を信じる。自信になる。積極的になる。主体的に動ける。上手くなる。ますます自信がつく。すべては自分を信じることから。
2010/3/16 (Tue) 戦う気持ち
　学校行事ののち、強風のなかグランドで練習。昨日の雨も乾くほど春の日差しをようやく感じられるようになった。少し短縮形でいつもの練習メニューをこなす。
　いつもの練習メニューだが、進歩とともに競技の奥深さがしみこんでいく。より早い判断力も問われる。その頭をはたかせる原動力は意志だ。あきらめたら、やはり、体は動かない。とにかく勝ちたい。その思いで体を動かせ。
2010/3/15 (Mon) 特効薬があれば
　到達水準（目標）を示され、この2ヶ月間でペースをあげて、そこまでたどり着く。限られた時間の中で、工夫をこらしてそれを追い求めていく。勉強でもハンドボールの技術でも即効性のある特効薬があればよいのだが、それはない。地道に努力していくしかないのだ。目標は譲れない。前進あるのみ。
2010/3/14 (Sun) 遠い道のり
　掲げた目標は非常に遠いものであるのかもしれない。しかし、どんなスピードにせよ、歩み始めなければそこに到達することはない。この先も打ちひしがれることもあるだろう。幾多の困難も待ち受けるだろう。だからこそ、到達したときの充実感は計り知れない。みんなで決めた目標まで、絶対にあきらめない強い精神で歩む。
2010/3/13 (Sat) 共通項こそ大切
　1日24時間のなかで、そして1日の積み重ねのなかで、人はいろんな場面と遭遇する。学校生活では、朝からの家族の時間、教室内の勉強の時間、部活動の時間、そして部活のなかにもグランド練習するときもあれば、練習試合にでかけることもある。いわば、社会の中で暮らしている。人と人とがつくる社会には、秩序が必要であり、そのための法や慣習、モラルがある。
　ハンドボール部という１つの集団にも、それぞれの役割があって、また、試合という状況にもそれぞれの場面がある。常々変化を続ける状況の中でも、こういう精神はチームの共通項としてもっておかなければならないというものもある。
　わずか30名弱の小さな組織だが、個人個人は当然ちがう。しかし、そのチームで共有する思いこそが大切なものなのだ。
　「チームのために」というスローガンは、実は非常に奥が深い。うわべの言葉だけでなく、心から実感できたとき、人は成長するように思う。そして、またそれを実感した者の（勉強や仕事などへの）応用力は無限に広がるようにも思う。
2010/3/12 (Fri) アイテムが増える
　本格的な練習再開から3日目。体のキレもようやくもとにもどってきたようだ。かって知ったる同じチーム内での練習だからかもしれないが、シュートやフェンイントの技術も少し向上してきたように思う。日々一つでも自分のプレーの幅を広げること。終業式までの期間。グランドでやるべきことは山ほどある。１つ１つの積み重ねが大事。
2010/3/11 (Thu) 会話の重要性
ようやく春らしい穏やかな天候に恵まれた。定期考査後の成績処理のため、生徒は家庭学習日。午前中、グランドでの練習。個人技のカテゴリーをシュート・マンツーマン・パスの3つに分け、それぞれの強化につとめる。集団は個人の集合体であるから、強い個があれば状況は打開できる。ただし、一定レベルになると、個だけではどうしようもない地点に到達する。その際こそ、組織力がものをいう。ただ、組織力といってもすべてが方にはまったものにする必要はない。生き物のように状況に応じて常に変化（進化）しうるものに変えていきたい。集団スポーツは、コミュニケーションがつくづく大切だと思う。勝つための「会話」は、うわべでない本質的なものでなければならない。
2010/3/9 (Tue) チャレンジ
　定期考査が終り、いよいよ3年生最後の決戦のインターハイ予選にむけての準備期間に入った。あいにくの雨であったが、その分、じっくりとミーティングを行い、これからの決意を固めた。思い起こせば1年前、筋書きも何もない暗中を自分たちの信念だけで突き進み、幸運にも恵まれて目標を達成することができた。その成功法則が常に通用するほど勝負の世界は甘くはない。だからこそ、やりがいもあるし努力のしがいもある。
　あの成功体験を実際に肌で感じた経験は大きい。目標達成に向けて、今日からひた走る。
2010/3/5 (Fri) 集中
ヒットが出ない試合が続いて、
次の試合の1打席目でもヒットが出ないと、
今日もダメかと思ってしまう人が多いと思います。でもそこが大事。
きっかけをつかむには、次の打席も集中する自分でないと、まずいですね。
「夢をつかむイチロー262のメッセージ」より

テストも中盤。思ったよりできなかった教科もあるかもしれない。
しかし、集中すればきっかけはつかめる。
折り返しの中日、頑張ろう。
2010/3/3 (Wed) 奴雁
　授業の予習を兼ねた読書の中で、日本銀行は金融界の「奴雁（どがん）」である、という文を読んだ。雁の群れが地上に降りて餌をあさっている間にも、一羽だけ首をあげて辺りを見回している雁のことをいう。もともとは福沢諭吉の言葉だそうだが、いかなるときも不測の事態に備え周囲に注意を払うリーダーとしての心構えを説いている。
　学校もともすると閉鎖的な社会で、時に目の前の小さなえさに将来の大物を見逃してしまうことがあるかもしれない。
　テスト週間。教師も生徒同様に研鑽を積まねば。自分を戒めながら１週間の戦いが始まる。
2010/3/2 (Tue) 日常の中で
　卒業式を終え、在校生の日常が舞い戻る。５限までの授業があり、テスト発表中のため練習は休みだが、日常のリズムはとても大切だ。卒業生の贈る言葉にもあった「勉強しないと後悔する」は、本当にそのときになってみないと実感がわかないかもしれないが、それが真実なのだろう。分からなかった問題が、テスト当日にすらすら解けるなんてことはまずない。練習も同じで、できないことが試合になったらできるなんてこともおこりえない。文武両道を目指す我がチームの一員としては、やはり、日々の努力を積み重ねるしか、受験や試合で勝つ方法はない。1日1日を大切にしよう。勉強も練習も。
2010/3/1 (Mon) キセキ
　ハンドボール部の卒業生を送ることもはや１０年目となった。この先、どんな人生を歩むのかは、約１００人のOBの動向をみても十人十色で、文字通り筋書きのないドラマを歩んでゆく。

　思い出を語れば際限がないし、言葉にすればありきたりで、今日卒業をした卒業生への言葉はなかなか形にするのは難しい。

　近年の卒業生で、大学でハンドボールを続けてくれる生徒が増えてきた。大変喜ばしいことだ。一方で、大学の事情などによりハンドボールを続けることはできないが、３・４年生になったときに、「先生、俺、キャプテンになりました」ということを報告してくれるOBも増えた。これもまた、うれしい限りだ。

　リーダーは、非常に孤独なものだ。責任も重い。時には嫌われ役も買って出なければならない損な役目だ。しかし、だからこそ、やりがいもあり、自分を奮い立たせてくれる使命感も芽生える。

　１８名の選手たち。制服をきて君達と出会うのは今日が最後。君達が社会の中で率先して弱きを助け思いやりのあるリーダーとして組織を引っ張っていてくれることを願って止まない。

卒業生の保護者の皆様へ。
６年間、本当にありがとうございました。
新人戦県大会初戦（大同戦）敗退のとき、あきらめかけたときもありました。敗戦後枇杷島での保護者の方の励ましと選手の不屈の精神が、５月３０日のキセキを生んだのだと感謝しております。選手たちは本当に強くたくましく成長しました。選手のご家族の皆様には、本当に感謝の言葉もございません。選手とは、生涯の付き合いをする覚悟で指導をしてきたつもりですので、今後ともよろしくお願いします。
2010/2/28 (Sun) 新ルール
　2010年8月にＩＨＦの競技規則が改正されるのに先行し、2010年4月1日から国内のルールも変更される。巷ではステップの解釈が大幅に緩和されるとのうわさもあったが、その変更はどうやら現段階ではなさそうだ。
大きな変更点
�　崢品�」がなくなる
��速攻時のＧＫの危険回避責任が明記された。（今までも運用していたが）
��フリースロー時の防御側プレーヤーへの頭部直撃も「失格」となった。
�ぅ轡紂璽隼�（とくにサイドシュート時）のボールへの接触がたとえ、「開いた手」であっても、許されなくなった。（これまではナイスディフェンスだったが、新ルールではすべて７ｍスローを判定される。）
�ゥ屮蹈奪�の基準が厳しくなった。（受け身になった）
�Τ蠅蟾�むような動きが許容された。（セービングはもとからＯＫ。ただし、滑って状況がオフェンスに有利になった時は立ち上がることはできなくなった）

日進月歩で進むルール改正。これを知ることも武器になる。
2010/2/27 (Sat) 恕
　中日新聞のコラム「先人たちの名語録」（童門冬ニ）の今週の一言は「人間として守るべき一字は恕」であった。「己の欲せざるところ人に施すことなかれ」というところから思いやり、いつくしむ心などと解されている。そして、今の世の中では経営者や行政（役人）ばかりでなく、家庭でも学校でも地域でも必要であると続く。
　であるなら、当然チームにもあてはまる人間関係の礎だ。選手間、監督と選手ともにその「恕」の精神がチームを強固にする。テスト後には、厳しい最後の追い込みシーズンが始まる。そのときも「恕」を忘れず。
2010/2/25 (Thu) ひとりひとり
　別れの季節が近づいてくる。まもなく、卒業する3年生。初の6年一貫チームの卒業で、中1のころのあどけない顔も思い浮かぶ。昨年の卒業生からも合格の知らせが届いた。心温まるひと時だった。当たり前のことだが、チームは一人一人でできている。その一人一人の心にこの先熱くもえたぎる炎の少しでもともってくれればうれしい。人は財産。
2010/2/24 (Wed) 春への準備
　陽気な季節が到来した。夕暮れ時の短時間の練習だが、春の準備をする。準備は練習ばかりではない。明日からは定期考査週間が始まる。1年の総決算のテストでも全力を出し切り、次の学年へのステップを力強く踏んでほしい。
2010/2/23 (Tue) 組織は個人から
　ようやく春の到来を思わせる暖かさに恵まれ、貴重なテスト前2日間の練習を行える。まだまだ、個人の技量アップをテーマに掲げ、実戦的な練習を繰り返す。さまざまなハードルを設け、そのクリアを目指す。個人の限界を超えて組織的に取り組まなければクリアできない課題もある。しかし、組織的に動くにせよ、タイミングの計り方、周り5人の使い方、など空間認識能力、コミュニケーション能力など、広い意味での個人技もなければならない。強い個が組織を強め、組織が個を活かす。まだまだ鍛えなければ。
2010/2/22 (Mon) 希望を持つ
　思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。 それは地上の道のようなものである。 もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。　魯迅

　4月5月の決戦に向けて、希望を持つ。テストまで練習はあと2日。全力を尽くそう。
2010/2/21 (Sun) 個人の限界、組織の限界
　０−６，１−５，１−２−３。多種多様なディフェンスシステムがある。その攻略法もさまざまだ。個人技のみで打開できればこれほど楽なことはないが、実際にはその攻略法は組織の力で打開していくことで勝利を手繰り寄せるほうが賢明だ。一方、組織力だけに頼れば、応用力がなくなり、牽制やカットの状況に対応できなくなる。そこには個人の判断力が必要となる。個人の力量と組織力は車の両輪でバランスのよいチームをつくるには両輪を太く強くしていくことが必要だ。やはり、心（知情意）技体のバランス＝人間性が問われる。
2010/2/20 (Sat) 技術の継承
　多くのＯＢが集まってくれ、土曜講座後の練習を午後から実施した。気温は未だ冬の気候だが、熱い練習で体を温める。結果を残した経験は何事にも変えがたい財産で、この後残された決戦に向けての助言は、何よりも役に立つ。あせりすぎずゆっくり過ぎず、自分の気持ちを作っていくそのペースも大切になる。強豪チームとよばれるには、こうしたＯＢの技術的援助が欠かせないのだろう。
2010/2/19 (Fri) 自分で感じる
　気温はまだまだ低いが日が少し高くなったおかげで、温かく感じる。今日もまたオールコートを走り回るトレーニング。個々の技術でディフェンスをかわす、オフェンスを捕まえる、身のこなしは、自分で感じて学ぶしか上達の道はない。
　目的意識を高めれば、練習中に感じることは多い。個々の強化がテーマであるこの時期、もっともっと、技術を身につけよう。
2010/2/18 (Thu) 暖かさとともに
　日差しが少し強くなってきた。肌寒さは残るが、太陽の力で手のかじかみもようやく和らいできたようだ。１２月頃から反復して行ってきた練習のおかげで少しは身のこなしも上手くなってきたようだ。オフェンスがよくなれば、続いてディフェンスの強化。その連続で相乗効果をもたらしたい。春の戦いまでの準備は今しかない。
2010/2/17 (Wed) 意識して無意識
　意識して無意識。禅問答のような問いかけ。
　高いパステクニック、身のこなしは、激しい攻防の中で、自然と身につくことも多い。それゆえ、瞬時の判断が要求される中で、考えている暇はない。無意識に体が動くまで反復練習を繰り返し、技術を習得する。練習がすべての基本。