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顧問の練習日記です。

2008/2/10 (Sun) 終わりなき高みを目指す
滝27(13−2,14−4)6一宮工業

 序盤からペースをつかみ前半2失点の13−2。後半もすべてのメンバーが出場し、全員得点に近い得点をあげる。

滝24(14−4,10−6)10木曽川

 立ち上がりミスからの失点で1点献上するも落ち着いて得点を重ね15分で11−1と主導権を完全に握る。前半終盤少しもたつくところはあったが、10点差で後半に折り返し。後半も大量リードで気が緩んだわけではないのであろうが、少しミスが続きそこをつけこまれる形での失点があった。交代メンバーの得点も2点で終わった。

 明日は尾張の4強リーグがある。総体を占う上で大切な試合だ。15分ハーフという変則時間であるがやるからには勝ちたい。いや、その先にある目標達成のためには勝たねばならない試合であろう。終わりなき高みを目指す。
2008/2/9 (Sat) 目標を定めて挑戦する
 いよいよ大会が明日に迫った。この大会は一宮・尾西地区の地域大会としてスタートしたが今や尾張地区のほとんど高校が参加する大きな大会と成長した。もちろん、総体へのシード権や上位大会もない。しかし、われわれは常にチャレンジャーとして、どんな大会でも戦いにおいて目標を設定しそれに向かって突き進むチームでありたい。今大会も「優勝」を目標とし県大会後もチーム力の向上をはかってきたつもりだ。そして、今後も大きな大輪の花を咲かせるため、日々の努力は続いていく。明日から2日間。今ある力をすべて出し切れ。それが、チーム結成当時の最大の目標に近づく道につながると確信している。
2008/2/8 (Fri) ゆっくりあわてる
 日曜日から始まる滝中入試のため、本日も短縮5時間授業。そのため、いつもより少し多目の練習時間。オールコートのトレーニングのあと、半面でのトレーニングを続ける。いろんなパターンのディフェンスを想定しての練習。ディフェンスシステムの特徴に応じての練習もさまになってきた。一番怖いのは、相手のペースに巻き込まれ、慌ててミスを連発すること。相手のペースはリスクを高めてボールを奪いにくるため、そのリスクを回避できれば自身のゴールも得られるチャンスが増える。つまり、ゆっくりと状況を観察し、瞬時に判断すること「ゆっくりあわてる」ことが大切だ。敗戦で学んだ課題の克服まで道筋が見えてきた。その結果を今大会で残せれば、最後の大きな収穫もありそうだ。
2008/2/7 (Thu) 自分で持ち込む 体を使う
 定例会議の木曜日。太陽の光はあるものの気温は低かったが、大会を前に体は思いのほか動く。会議終了後わずかな時間選手に混じってプレーを観察。選手の前に向かう姿勢を確認する。スマートでクレバーなプレーは身につけてきた。しかし、ときに強引とも言えるプレーも必要だ。さらにポストプレーヤー。野球のキャッチャーのように唯一ゴールに背を向けてプレーする選手。ディフェンスの泣き所をすばやく認識し、アシストしなければならない選手。体を使ったゲームメーカー。その選手の相手にとっていやらしいプレーができるようになるとディフェンスとしても守りづらくなるだろう。
 ともに要求されるのは、自分を活かしたプレーということ。自分で持ち込むプレー、体を使ったプレーで相手ディフェンスを撹乱せよ。
2008/2/6 (Wed) 条件を設定して考える
 高校入試が終わり、その業務のため生徒は自宅学習日。大会前の貴重な時間にいつもより多くの練習時間が確保できた。次期大会は尾張の登録校の90%近くが参加する。リーグ戦形式、コートの大きさ、試合時間の短さが通常の大会と違うところだ。シード権や上位大会があるわけではないが、試合、練習試合、練習の一つにいたるまで目標を設定しトライすることが必要だ。今大会の目標は「優勝」の2文字しかない。そのためには上記3つの特徴をふまえて戦うことも要求される。「論理的に物事を考える」ということは、ふわふわした空気のようなものを1つ1つ丹念に固めていく作業に似ている。トーナメント戦だったら、コートがもう少し広かったら、試合時間が長ければなど、すべてが言い訳になる。条件を確認したうえで目標に向かって準備を進めていくことが何事においても必要とされる。
2008/2/4 (Mon) 設計図を描く
 月曜日だが明日の高校入試の都合で、今日は練習を実施。昨日の雪の影響でグランドは回復せず、半乾きの中学コートをお借りして総出で修復し何とか練習にこぎつけた。肩の故障や風邪で全員は揃わなかったが、OB2名が参加し、局面的な練習を反復練習した。さまざまなディフェンス隊形のある昨今のハンドボールでは、その隊形の長所・短所を熟知した上で、さらに個々のディフェンス力を見極めてうえで最適な攻撃のシナリオが必要とされる。めまぐるしく変わるディフェンスの位置取りのなかで、どんな攻撃をするかを頭の中で設計し、それを実行する判断力と計画力が要求される。思い通りに進むことの方が少ないかもしれない。応用力も必要とされる。ならば、何度もトライしてその力をつけるまでだ。
2008/2/3 (Sun) 自分を変える
 シュート力、早いスピードを持っていても、他の仲間とリズムが合わないことがある。潜在能力は高いのにうまく活かせず悩みにはまる。個性を伸ばすことは何より大切だ。しかし、チームスポーツにおいては、チームのリズムにあわせる、チームのリズムをつくる役割も必要とされる。
 周りの者に向かう注文を一度自分に向け、自分を変えてみようとしてみてはどうか。たとえば「何でポストはおれのパスを取らないんだ」ではなく、「自分は、ポストがとれるパスを出したか?」。反対に「みんなに合わせよう」ではなく「自分がリーダーとなってリズムをつくるのだ。」など。いつまでも教えてもらえる、あわせてもらえると思っていてはだめだ。受動的な態度から主体的態度へ。自分を変えれば視野が変わる。視野が変われば世界が変わる。
2008/2/2 (Sat) 要所を締めるプレー
 午前中は、久しぶりに中学生と汗を流した。夏休みの頃は時間のゆとりもあり、よく試合をしたものだが、それ以来の練習だった。風邪やけがでメンバーも少し入れ替わっているようであったが、とにかく「うまくなった」の一言に尽きる。15分ゲームで20点以上とる爆発的な攻撃力が魅力だ。エースいわく「たまたま調子がよかった」そうだ。私を除く部内メンバーとの対戦で気持ちのゆとり、意地があったのかもしれないが、どんな試合でもいろんなことを考えず、今日のようなシュートが打てれば上位進出も見えてくると思う。春、夏の戦い方が楽しみだ。
 午後からは、高2模試のため、高校1年生・中3生の練習。中学生とは違いもう少し高いレベルを要求するが、「ここ一番」のプレーがなかなか決まらない。シュートだけでなく、攻撃に転じる防御、シュートへのパス、フェイント、もちろんフィニッシュのシュート。まだまだ、目標達成のレベルに到達できない。最終局面ももちろん大事だがそこに至る過程でのプレーに選択肢が足りない。要所を締めるには、まだまだ、すべてのプレーの底上げが必要だと感じる。地道にコツコツと武器となるアイテムを増やしていくしかあるまい。
2008/2/1 (Fri) スタミナをつけろ 筋肉も脳も
 高2模試の都合で今日は高1中3での練習。風邪や怪我などでいつもの半分ほどの人数での練習となった。コートは広々と感じる。いつもは多くの部員に恵まれて練習できるが、半面で練習機会も限られる。しかし、こういう日には練習効率もあがり、10度を切る気温のなかで半そででプレーする選手もでるほど運動量が増えた。その運動量に息もあがり、プレーが雑になる。いつもは守れるはずのプレーでも失点してしまう場面もでた。それを責めるわけではない。試合は今日のような激しい運動量のなかで行われる。そのなかでも冷静なプレーを心がけるゆとりが欲しい。そのゆとりは体力的なスタミナとともにいくつものカードが引き出しにある頭脳のスタミナも要求される。
明日も高2は1日模試のため、練習は今日と同じ人数だ。高2は模試で脳内スタミナを、高1中3は練習で多面的スタミナを。課題を絞って練習あるのみ。
2008/1/31 (Thu) イメージを高める
 木曜定例会議の日であったが、会議開始時間までのわずかな間選手の表情を見ることができた。気温は寒いが比較的体を動かせる太陽の光に助けられて練習にも活気が入る。単純なシュート練習も「試合をイメージしろ」の助言に少し工夫がみられるようになる。短い練習時間、決して万全とは言えない練習環境で目標達成を実現するには、頭の中での練習時間、練習環境を整えるしかない。そして、それは無限に無料で行うことができる。
 明日は高2模試の都合で、「新チーム」での練習だ。技術の向上はもちろん、チームの体制作りの礎も課題の1つだ。
2008/1/30 (Wed) 勝ちたい思いを何に変える
 ニュースで日韓戦の結果を知った。惜しい試合であったが結果は伴わなかった。世界選手権はクロアチア、ロシアと同組でオリンピック出場は極めて険しい。しかし、何とか「ハンドボール」をブームで終わらせず、持続してじわじわと人気スポーツ、メジャースポーツ、国民的スポーツになってほしいと心より願う。何しろハンドボールはやって楽しい、見て楽しい、指導者にとっては教えて楽しいスポーツであるからだ。メディア戦略や日本リーグプロ化などさまざまな方策もあるのであろうが、一教師でできることは、一人ひとりの生徒にハンドボールの楽しみを伝えていく草の根運動であると自認している。
 次元は異なるかもしれないが、高校ハンドの世界でも絶対に勝ちたい試合がある。2,3点ビハインドで追っていく展開。残り時間が少なくなっていく。どうしても勝ちたい。その思い(勝利への執念)を何に変えていくか?心か?空回りして思ったようなプレーができないかもしれない。力(体)か?力んで枠の外に飛んでいくかもしれない。技か?相手の技が上回れば跳ねのけられてしまう。答えは心・技・体のバランスのとれた研ぎ澄まされた集中力、勝負脳のような気がする。それを手に入れられるのは一握りの選手かもしれない。しかし、その領域に到達することを目指していきたい。すべてを超一流にすることが夢でもある。
2008/1/29 (Tue) かけひきの妙
 日月の練習連休があけ、今日から練習を再開。今日は朝からの雨であったが、午後は整備の上半面のみ使用可能となったため、半面練習を延々と繰り返し行った。力強いフェイントやシュートは魅力だが、ディフェンスとのかけひきに重点をおいてのトレーニングであった。小手先の技術と批判を受けるかもしれない。しかし、強さとともにうまさもチームを救うことになる。チームの完成期には強くて巧いチームになりたい。技術の習得には時間がかかる。かけひきの楽しさを身につけよう。
2008/1/28 (Mon) 中立の笛
 志望校面談も今日が最終日。出願は今日から受け付けられ2月6日の締め切りまで志願者動向が気になる日が続く。後期の発表まで祈る日々が続くのだろう。
 さあ、中東の笛でゆれたハンドボールの再試合が明日に迫った。日本中の注目を集めるビックチャンス。マイナースポーツだけにつらい思いをしてきたハンドボール関係者も多いはず。ここで一気に男女で北京行きを決めメジャースポーツかすれば、その鬱憤も晴らせるかも。「中立の笛」で真剣勝負が待ち遠しい。
 選手も明日は練習の後、心の中での応援を!メジャースポーツとなり、選手の努力がもっと正当に評価されるハンドボール界を夢見て。
2008/1/27 (Sun) 座右の「論語」
 休日を返上しての志望校面談が続く。選手にとっては恵みの休日か。チームの年間目標(長期目標)の達成の日付は5月。短期の目標はあるもののまだまだ長丁場あせらずじっくりチームの仕上げていこう。
 1年365(366)日は万人の平等に与えられているが、その1年の体感速度は年代によって異なる。自分の年齢を分母において1年を割ったものが、その年齢における1年の重み。「大人」である自分にとっては30数分の1だが、高校3年生にとっては18分の1。お年を召された方には60分の1や50分の1になるのだが、若者の1年はそう軽くはない。

曾子曰く、
「吾日に吾身を三省(さんせい)す。
人の為に謀(はか)りて忠ならざるか。
朋友と交はりて信ならざるか。
習はざるを伝ふるか」と。
[口語訳]
曾子曰く、
「わたしは毎日(次の三つの事がらについて)何度も反省している。
人の相談相手になって、考えてやるとき、真心を尽くさないことがありはしないか。
友人と交際するのに、信義に欠けることがありはしなかったか。
(先生から教わったことで、自分がまだ)
習熟していないことを(人に)教えるようなことはなかったか」と。

反省しきりの1日であった。
2008/1/26 (Sat) 自分の持ち場で
 今日から休日を返上しての出願校面談が始まった。高1・中3は模試を受験したため練習は夕方からの開始にした。日本リーグの稲沢大会の運営は欠席させていただいた。自チームの練習、面談とこの身がいくつもほしいと葛藤することもあるのだが、それぞれの持ち場で最善を尽くすことで社会は回っていくのだろう。チームの中でもそれぞれの持ち場、役割があり、それを認識し主体的にその役割を全うすることで一人の個の力が組織力にかわり何倍にもなって引き出される。

なんて事のない作業が 回り回り回り回って
今僕の目の前の人の笑い顔を作ってゆく(Mr.children「彩り」)

明日も面談。いざ、勝負。
2008/1/25 (Fri) 人生の岐路で
 センター試験のリサーチ結果が返却され、国公立大学の出願に向けての準備が本格的に始まった。目標としていた得点がとれ満を持して志望校に出願できるもののいれば、予想外の得点に志望校を変更するものもいるだろう。まさに人生の岐路に立たされている。
 18歳で迎える一つの通過儀礼。自分を見つめ大きく成長して欲しい。ただ、これから受験を向かえる受験生に水を差すわけではないが、人生は意外と出会いや偶然や運のようなものも大きく左右するように思う。その一瞬を精一杯生きているとそういう計算できない何かが自分の味方をしてくれることがある。
 明日から面談が始まるため、練習にも足が遠くなってしまうが、練習の1つ1つを大切に。それが未来の栄光をつかむことになるのだ。
2008/1/24 (Thu) 組み合わせる
 昨日は雨の中でシュート練習を行った。今日は時折吹く強風の中で寒さに耐えてオールコートのトレーニングを実施した。かじかんだ手に冷たいボールは痛々しいが、走り回ることによって体を温め、練習を強行した。声を出し集中し、悪環境の中でもよい練習ができたと思う。
 昨日のシュート練習と今日のオールコートトレーニングを組み合わせる。シュートの打ち方を固める作業とシュートを打つタイミングを探る作業。すべては勝利を生むシュートのために。
 寒さに負けず、己に負けず。
2008/1/23 (Wed) つかんだ感触
 午後に上がった雨。特設コート作りもお手の物なので、猫の額ほどの小さなスペースでもゴールを動かし半面のコートをつくる。足元もぬかるむのでひたすらシュートを打ちまくる。単調な練習となるか、無限の可能性を秘めた練習となるかは選手次第。脳みそを活用することによって新しい境地へ導くこともできる。
 案の定、このシュート練習で「つかんだ」選手もいる。ほとんどのシュートが決まるようになる。試合でこのような状態になれば相手にとってこれほどの脅威はないし、味方にとってはこれほど心強いものはなくなる。反復練習を繰り返せば「つかむ」技術がある。そのカードを1枚1枚増やしていくことで選手としての力量が上がっていくのだろう。練習は裏切らないといわれるのはこのためでもあるのだろう。
 練習でつかんだ技術。試合で使わねば意味がない。次は実戦で磨きをかけろ。
2008/1/22 (Tue) シュートはすべて決める つもりで
 大事なところで大事なシュートをはずして負ける試合を経験した。シュートはやはり生命線だ。気持ちで打てっと精神論だけで決まるなら、精神を鍛えねばならないが、シュートテクニックという技術の問題も我がチームにはある。どんな優秀なシューターでも100%決めるなんてことはない。1試合に20点取る選手でもシュートミスはあるだろう。しかし、だからといってはずすことを前提としてシュートを打っていたら決まるシュートも決まらない。入ってくれと祈るだけでもシュートは決まらない。シュートはその瞬間、練りに練って工夫して決めねばならない。そのための技術も反復練習で身につけていくしかあるまい。シュートも練習あるのみ。
2008/1/21 (Mon) 課題をみつける力
 県大会も終了した。センター試験も終わった。ベスト8を目指す顧問でもあり、受験の天王山を迎える高3担任でもある自分にとって節目の1日、スタートの1日であった。クラスでは朝から自己採点結果の記入を教室で行う。クラスの生徒はもとよりハンド部の生徒の出来不出来が気になるのは親心か。
 運動部で、引退後飛躍的に成績が伸びる生徒がいる。受験は体力だともいうが、それだけでなく、集団生活の中で、今何をしなければならないかを常に能動的に考えている選手にそのような生徒が多いのは偶然ではない。疲れて動きたくもない状況。しかし、次の練習前に率先してラインを引いたり、次の練習メニューに備えてボールやビブスを用意する。そういう考える力、課題を見つける力は生きる力に転換される。
2008/1/20 (Sun) ハンドボールのPDCA
 決勝リーグ男子の試合を選手と観戦。目標とするベスト8のさらに上のレベルの戦いに刺激を受けた選手も多いのでは。高1生は、中学時代に練習試合や県大会で対戦したことのある他校の選手がコート上におり、次世代の目標もうっすらと見え始めた1日になったのではないか。
 よく、経営戦略などで聞くPDCA。Plan(計画) Do(実行) Check(点検) Act(改善)そして再びPlan(計画)へというものだ。現チームは「ベスト8」という計画を立て、実行してみたが、結果はでず課題が見つかり、改善する段階へときている。この改善をしないことには「拡大再生産」されない。改善点を明確にし地道に技術習得まで練習に励むしかない。
PDCAサイクルは、その計画が思い通りに達成されれば、さらなる計画をより高きに設定することができる。1年後、愛知県体育館の最終日に試合をする姿を想像してみる。
2008/1/19 (Sat) 思考する
 センター初日。滝高校の男子生徒の会場である名古屋工業大学の正門で声援を送る。ともに戦った選手の受験の成功を心より祈る。午後は校務の都合でグランドに行けたのが日没間近の4時すぎであったが、選手は主体的によい練習ができていたようであった。たとえ指導者がいなくても己に課題をかし、それを克服しようと思考すればおのずとよい練習になる。ヒントは提供するが考えるのは選手の頭脳しかない。
2008/1/18 (Fri) 一生懸命だますことが許される。
 昨年の1文字は「偽」。今年も年賀はがきの偽装で人をだますことの罪が問われているが、こと球技においては、化かしあい、だましあいが必要だ。一生懸命、守られないよう(攻めれられないよう)だまさなければならない。フェイントは、スピードやパワーだけでなく、相手のさまざまな情報を得て、相手のいやがるタイミングや間合いが要求される。
 スポーツにおいて、だますことやいやがることができる選手はある種一流の選手に近づくことができる。それだけ先を見通す力や人間観察眼が鋭くなるのであろう。スポーツで「だませる」選手は、社会には実直であるのはこのためではなかろうか。
2008/1/17 (Thu) 明るい表情
 昨日は顧問がグランドに顔を見せることができなかったため、今日が大会後顧問から高2〜中3まで3学年全員の顔をそろえて再スタートを切る日となった。非常に惜しい負け方をした後であったので、気持ちの切り替えは?と注目していたが、選手の表情は明るく、次なる目標に向けたきりっとした表情が頼もしく感じられた。残念ながら、定例会議のため、メニューを伝達してグランドをあとにしたが、春には必ずや目標達成できると確信に近い思いを抱いた。
 当面の目標は2月のウインターカップ(一宮・尾西地区ハンドボール競技会
)。そして、4月にインターハイ予選、5月にインターハイ県大会と日程はタイトに詰まっている。近視的にならず、1つ1つの目標をクリアーし、大業を成し遂げたい。2月の試合はもちろん優勝が最高で最低の条件だ。
2008/1/15 (Tue) 基本の基本から
 総体に向けて歩み始めた。高2生がテストとあって今日は、基本の基本の練習に明け暮れた。点をとるスポーツのハンドボールでシュートが決まらなければ試合には勝てないことが、新人戦で証明された。ならば、シュートを練習するしかない。ノーマークシュート、ワンマン速攻などのチャンスは確実に得点と計算できるように。また、シュート力の向上によってセットの組み立てが変えられるように。基本の基本からスタート。
2008/1/14(Mon) 何でも吸収
 新人戦大会期間中だが、4強を除いた他のチームは、次なる目標にむけて歩を進める。高校2年生の明日からのテストに備え今日は練習は休み。こういう時間は、チームのプランや個人のスキル向上の見通しをたてるよい機会だ。たまった新聞を読むと13日付中日新聞のスポーツ欄にハンマー投げの室伏広治選手の記事が載っていた。「努力が結果につながらない時もある。記録が伸び悩む時も。そんな状況に陥ったとしてもじたばたすることはない。『練習量を単に増やすだけではなく、休養や食事を含めて研究する余地はある。たとえば、回復がぐんと上がるような睡眠のとり方なども。いい練習ができるなあ、というふうになれるんです』」。もちろん、トップ選手との練習量は比較にはならないが、どれだけ、自分を向上させられるかは、どんな場面でも考えられる。日常のすべてを吸収する。

 
2008/1/13 (Sun) 一つ一つの積み重ね
 県大会2日目は、男子会場の大同工業大学石井記念体育館で観戦した。シード4校が勝ち上がり、決勝リーグも2試合行われた。決勝リーグ1試合目の桜台対岡崎城西は大接戦であり、見ていてもわくわくするゲーム内容であった。中東の笛だけでなくゲーム内容で人々を魅了するスポーツであると思う。一過性のものでなく根強く広く人気が出てくれることを切に願う。
 高いレベルの試合を見て、わがチームを振り返る。彼らが小学・中学・高校時代何時間もかけた経験の差を埋めていくことは千里の道を歩むが如し。しかし、一歩を踏み出さなければ前へは進めぬ。自分たちで定めた1つの目標。今後も幾多の試練が立ちはだかるであろうが、1つ1つの経験を積み重ねていくしかない。まだ戦いは終わっていない。むしろ、これからが正念場だ。
 
2008/1/12 (Sat) 1点の重み、忘れない
1回戦 滝20(8−5,12−9)14横須賀
2回戦 滝14(7−10,7−5)15星城

 今日は、胸の内を素直に話したい。勝ちたい、勝たせたい。幾多の試合を経験したが、今日ほどこう思った試合はない。勝てる試合を勝たせきれなかった自分の力量のなさが胸を締め付ける。
 1点の重み、再三にわたる勝ち越しチャンスを活かすことができなかった。その悔しさは試合後の涙で伝わる。幸いまだ、次のチャンスが残っている。
気持ちでは負けていなかった。この経験を技術に変える。勝ちきる力に変える。
 僕らが追うベスト8という目標の後ろ姿は捕らえた。さあ、2年生にとってはラストチャンス。立ち止まる必要はない。次、勝つまで、目標達成まで、涙をしまっておけ。
 
 
2008/1/11 (Fri) 絶対に勝つ、何が何でも勝つ
 いよいよ、県大会が明日に迫った。しっかり体調を整えて戦いを待つばかりだ。戦う心の準備を万全に。これは、単なるハンドボールの試合ではない。今、ここでベスト8という目標を達成すれば、その後の人生も切り開かれる。「絶対に勝つ。何が何でも勝つ。何としてでも勝つ。人生のすべてをかけて勝つ。勝つしかない。勝たねばならない。」勝利への執念は絶対に負けるな。
2008/1/10 (Thu) 自分の定めた目標
 大会まで差し迫った日程だが、チームは再び1つとなって目標に向かって始動した。県ベスト8は、今チームが定めた自分たちの目標だ。強豪チームや伝統校にとってみれば、価値のないことと思うかもしれない。しかし、われわれにとってみれば、かけがえのない大切な目標である。最も価値あることは自分の定めた目標に自分に偽りなく近づこうと努力することだと思う。全身全霊をかけてその目標達成に尽力しなければならない。
 精神論といわれても否定はしまい。しかし、これからは、その精神、魂、根性、心を研ぎ澄まさずして勝利はない。
2008/1/9 (Wed) 勝利への執念を形に
 高2は今日までスキー実習。宿題テストを終えた高1・中3のみで練習を始めた。大会まであと3日で、本来ならチーム(組織)の確認を行う時期なのだが、基本練習で個のトレーニングに終始した。もう一度、局面での個の勝負勘を取り戻してもらうためだ。
 冬休みの練習を通じて見つかった課題、正確性。それをあげるのが、練習の意図でもある。闇雲にスピードを追求してきたOBが、引退後にやわらかいパスで現役を手玉に取る。この「ゆとり」「心配り」がそのヒントになる。ちょっとした「考え方」の転換が目標達成に近づくかもしれない。勝利への執念。それを、練習から形に変えていこう。明日からチームは再び文字通り一つとなる。
2008/1/8 (Tue) ありがとう、魔法の言葉
 宿題考査、スキー実習が続き、練習は明日から再開予定。ここまできたら慌てても仕方がない。学校行事を想定してコンディショニングをすることも練習の一環だろう。
 全国高校ラグビーは昨日が決勝。新聞報道で拝見しただけだが、ラグビーの聖地花園の決戦は残り10分の伏見工業の猛攻をしのいだ東福岡が初優勝する接戦であったようだ。その攻防は同点まであと3mのしのぎ合いであったそうだ。胃が痛くなる接戦は勝っている方としては時間の経過が異常に長く感じるものだ。東福岡高校・谷崎監督は、「魔法の言葉、ありがとうを心の中で念じていた」そうだ。
 魔法の言葉「ありがとう」。スポーツに普遍する言葉だ。
2008/1/7 (Mon) One ball One World
 冬空の下、3学期始業式が執り行われた。高2はスキー実習に出かけ、1学年少ない5学年での始業式であった。センター試験を2週間後に控えた高3生も久しぶりに顔をそろえた。さあ、いよいよと気を引き締める。
 年末以来の職員室には机上に1通の年賀状が届いていた。1昨年度、県内の高校でハンドボール同好会を設立し、今年卒業を迎える3年生部員からのものだ。高校時代の恩師から、同好会設立の話を聞き、使用済みのボールをダンボールに詰めて送付した。わがチームも周囲からの協力なしには部も存在していない。昨夏には、予選を勝ち抜き県大会出場を果たしたそのチームの主将から心のこもった年賀のあいさつがつづられていた。97年の熊本世界選手権のテーマ「One Ball One World」が思い起こされた。ボールは世界を1つにする。
2008/1/6 (Sun) 結果を残す
 高2生はスキー実習に出かけた。昨年は引率であったが今年は残された高1・中3で1週間後に控えた県大会へ向けての準備を進める。滝中経験組みは文字通り中学での経験があり、技術的にはこれまでの歴代のチームにはない技術を持つ。ハンドボールに取り組む姿勢もひたむきだ。ただ、精神的な若さからかいったん歯車が狂うと修正するのに少し時間が必要となる。どんなに美しいプレーでも得点にならなければ意味はない。どんなに泥臭いプレーでも得点を取れば勝利への貢献となる。滝高でいう「結果主義」は、どんな手段を使っても「勝てば官軍」というものではなく、勝利への執念を燃やす結果主義だ。精度をあげろ、確度をあげろ。それがこの1週間のすべての課題だ。
2008/1/5(Sat) 技化するまで粘る
 大人でも乗りこなせない一輪車をいとも簡単に小学生が乗りこなす。補助輪をとって自転車にのることや逆上がりができることもそうかもしれない。それをやるという「目的」があり、大人や友達の助言をききながら、反復練習を繰り返すうちに自分なりの「コツ」をつかむと、その目的を達成し、あとは難なく同じことをできるようになってしまう。
 現在のチーム状況を紐解いていくと、「目的」を定め、そのための反復練習を繰り返している段階だと思う。連日続く好不調の波は、その技をまだ身につけていない段階で起きている。ただ、球技は一輪車や自転車や鉄棒と違い相手のあるもので、対戦するチームの防御力や攻撃力に応じてより高度な技術が求められる時もある。
 安定感をだすためには、まだまだ反復練習がたりない。ただ繰り返すだけでなく、プレーの「目的」をもって取り組もう。失敗から学ぶものも多い。
2008/1/4 (Fri) 安定した力を出すためには
 対戦相手、会場、観客、そしてコンディション。思うように自分たちの力が発揮できないときもあれば、予想以上にできすぎる内容もある。どのチームにも好不調の波はあるが、いかにその波の幅を小さくするか、または不調のときを少なくするか。その解決法は、理にかなった最適なホームを身につけることだと思う。個性とくせは違う。合理的な動作のなかでスピードやパワーやタイミングで個性を磨くことだ。まだまだ発展途上のチーム。すべてを「心」の問題で解決せず、「理」で自分の身体的動作、チームの組織的動きを究明していくことも必要だ。心(勝利への執念)は前提条件であることはいうまでもないことだが。
2008/1/3 (Thu) ともに戦った仲間
 2008年の初練習を実施した。ここ2,3年定着したOB会を実施、近年大学でハンドボールを続ける選手が多くなり、OB対現役の試合でも現役が勝てないようになった。大学生の余裕ある間の取り方と視野の取り方は大学リーグでもまれて培われたものであろう。しかし、現役は「経験」以外でそのような技術を身につけなければ、県で強豪校に勝つことはできない。スピード、パワー、テクニックで圧倒する大学生とともにプレーしそれを自分のものに変えていく。そして高校で自信を深めた選手が大学生になってもプレーを継続し、母校で後輩の指導をすることによって、また現役が強くなっていく。そういう好循環を生み出す組織にすることが理想でもある。
 ただ、OBに「ひところ前なら『練習していないOBには絶対負けない』という執念があったが、絶対に勝つという執念がなくなった。そういう部分が課題だ。」と指摘された「心」の問題はこれから自分たちで高めていかなければならない問題だろう。
 本当に痛いことだが、6日からは高校2年生がスキー実習に出かけてしまう。日程的にも今日の練習は大変重要なものだった。ただ、正月3が日の1日を返上すれば勝てるほど勝負の世界は甘くない。目標に向けて、その練習の中身が問われる。そこまで意識できる集団に変わらなければ、結果は戦う前から分かってしまうだろう。
2008/1/2 (Wed) 節目
 2008年が幕を明けた。人生の節目、年中行事の節目、入学や卒業などの節目、筍(たけのこ)のように、節目があれば、その分強度も増すように思える。古来から日本では、節目の日は「ハレ」の日に対し、日常は「ケ」の日という。成長にはともに重要なものだ。
 昨年末に「KY」という略語が流行った。流行り言葉は古来からあるものだが、この「空(K)気がよ(y)めない」には、自分の周り(空気)に同調させようとするニュアンスがあるように思う。空気はよむものではなく、胸いっぱいすうものだ。君子は和して同せず。
 胸いっぱい空気を吸い込み、明日からの「ケ(=日常)」に飛び込もう。節目も力に、そして、日々の練習ももちろん力に。目標達成の日まであと10日。
2007/12/30 (Sun) 高校スポーツ
 高校ウインタースポーツが真っ盛り。ラグビーに続きサッカーも開幕。先日はバスケのウインターカップ。これらの競技は3年生がこの時期まで戦う。ハンドボールやバレー(春高バレー)は1・2年生の新チームが全国一を競う。その是非やメディアに商業化された部分はさておき、高校生の選手の一途な勝利への思いは、本当にすがすがしい。プロや実業団とも違う、独特の美しさを見るものに与える。いろいろな高校生のチームの指導者の方とお話をさせていただいたり、他競技の強豪校を率いる名将の書物を拝見させていただくと、そこに共通しているのは、「心」の重視だとわかる。高校スポーツのテレビ映像も、画面からかもし出される「心」に注目をしてみてみたい。それは、勝利の執念、仲間への思いやり、責任感、重圧をはねのける強い魂、競技への愛、周囲への感謝の気持ち、高校生らしい礼節かもしれない。
2007/12/29 (Sat) 生活の基盤を盤石に
 年末年始の休みに入った。普段は、休日も家庭から大事なご子息をお預かりしているが、選手にとっては家族に恩返しできる大切な休日だ。多感な思春期で、巣立とう巣立とうという独立心が旺盛になる時期でもあり、なかなか表だって家族への感謝の気持ちを表現するのは難しい時期かもしれない。しかし、こうして、高校生活でハンドボールをさせていただけるのは、家族の理解あってのことである。基礎的な技術がなければチームは強くなれないのと同じように、家族の温かい支えがなければ有意義な高校生活は送れない。すべてをかけて勝利を目指す高校スポーツは、人生においてかけがえのない財産を残してくれると確信している。であるならば、その「すべて」の中に家族への感謝の思いも含まれていると考えてほしい。年末年始にも「勝ちにつながる要素」はある。
2007/12/28 (Fri) チームは1つ
 練習納め。しばらく束の間の年末年始の休みに入る。来るべき1月12日の決戦に向けて、時間は刻一刻と過ぎていくが、家族あっての高校生活、ハンドボール。時間は少ないが、ひと時の自由な時間を有効に使ってほしい。今日の練習で痛々しいけが人が出てしまった。現役時代は捻挫や打撲など怪我とは無縁ではなかったが、指導者として一番心が苦しくなるのが選手の怪我だ。選手の怪我の痛みもそして心の痛みも痛いほどわかる。不謹慎なものいいかもしれないが、ここはその痛みを堪えて乗り越える機会を賜ったのだと選手、指導者ともに思いたい。
 チームは1つ。チームTAKI。新年はもうすぐあける。1月12日は滝高ハンドボール部の新しい歴史の幕開けになるよう祈る。
2007/12/27 (Thu) 元気を出し、集中する
 特別授業最終日。今日で今年の授業がすべて終わった。生徒も少し解放感にあふれる。ハンド部は明日まで練習する予定だが。
 朝日新聞の12月25日付け『天声人語』に「誠実だが、仕事が遅い」と「仕事は遅いが、誠実だ」ではニュアンスが違うという意味のコラムがあった。我がハンド部では、OBにコメントを求めるたびに、「声を出せ」「元気を出せ」と指摘される。「声はでないが、集中している」のか「集中しているが、声は出ない」のか。自己を極める個人競技であれば、「声は出ないが、集中している」状態でもよい。しかし、相手のある集団競技では、声の力も集団の力になり、相手よりも心理的に優位に立つこともある。つまり、「声も出し、集中する」ことが求められるのである。元気を出し、かつ、集中して目標達成に近づく。
2007/12/26 (Wed) イメージを鍛える
 特別授業3日目。雲一つない青空の下、元気に練習。他のチームは県大会へむけてチームの強化のペースをあげているであろうが、我がチームは地道に地元グランドでトレーニングを積む。むしろ、そういう時間があればこそ、考え、工夫しイメージを膨らませる力に変わる、そう前向きにとらえたい。
 このイメージをとらえる練習がなかなかうまくいかない。動く相手ではなく見えない仮想の敵を相手にしなければならないからだ。しかし、「このような練習では練習のための練習になってしまう」、「この練習はこういうふうに試合で使える」という練習の目的そのものを選手自身が分かってくれれば、それはそれで大きな成果となる。脳みそが汗かく練習を明日も心がけたい。
 
2007/12/25 (Tue) プラスアルファの考え方
 冬季特別授業2日目。曇りだが、動けば温まるほどの気温に助けられる。今日は練習時間の多くを割いて、戦術の徹底をはかった。試合前の時間を考えると少々取り組む時間は遅かったかもしれないが、やらないよりはよいと判断し、チームの方針を微調整した。しかし、これまでの戦い方を変えたわけではない。あくまでもプラスアルファの考え方だ。個人のプレーも同じ考え。50分トータルで考えてワンパターンの攻撃になることなく、相手に的を絞らせないためにプレーの幅を広げることが求められる。今のプレーを否定するものではなく、今のプレーに新しいプレーを加えるという思考をしてほしい。
2007/12/24 (Mon) コンビネーション
 祝日ではあるが、滝学園では今日から冬期特別授業がはじまった。中高6学年が日常のように登校する。授業は午前中で終わり、午後からグランドでは運動部の元気の声が冬空にこだまするが、ハンド部は今日は休養日であった。
 チーム全体の好不調の波はどのチームにもあり、その波動の中で徐々に進歩を遂げていくのであろう。わがチームも今は踏ん張りどころに差し掛かっているのかもしれない。毎年恒例となった全日本総合決勝のテレビで打開するヒントをさぐる。優勝した大同は、非常に組織化されたセットオフェンスと1−2−3の組織的なディフェンスが特徴であった。コートサイドで見るともちろん卓越した個人技の迫力が伝わるのだが、テレビの視点では、全体の動きが目に留まる。はやりのポジションチェンジから、白、末松、武田、富田、李の要所でのコンビネーションの重要性が勝敗を決する鍵となる。このコンビネーション。画面ではとらえられない相当の練習量があることは想像できる。この形だけではないコンビネーションが今のわがチームの状況を改善してくれるヒントになるのではないか。
2007/12/23 (Sun) 勝ちたい、から考える
 冬休みに入り、年末年始の休みやスキー実習を考えると数えるほどの練習機会となった。ベスト8という目標は、背伸びをして手を延ばせば届く距離にあるだけに是が非でも手に入れたいという思いが募る。もう少し時間があればと思うのだが、限られた時間の中で、チームを仕上げていかなければないないのはどのチームでも同じだろう。いろいろ考えすぎて調子を落とす選手がいるが、「考えずにプレーしろ」とアドバイスすることがある。しかし、ここでいう考えの対象は、プレー以外のことを指し、プレーについてはスランプに陥ろうが、調子を落とそうが考えることをやめては成長は止まる。勝ちたい思いは日増しに募る。負けたくないという思いも強くなる。今、思考すること、悩むことを乗り越えなければいけない。明日は一日休養日。頭を整理して次なるステージを目指せ。
2007/12/22 (Sat) 厳しい現実!でも、そんなの関係ない!
 一生懸命努力してもすぐに成果が出るとは限らない。結果を早く求めてもすぐに得られるわけではない。練習や練習試合を通じ、今後も思うような結果が出ないこともあるだろう。しかし、目標は1月12日においており、そこまでに自分たちに突きつけられた課題を1つ1つクリアしていくことに神経を注げばよい。はやり言葉ではないが、ミスも負けも「そんなの関係ない」でポジティブに次なるトレーニングに向けていけばよい。プラスのエネルギーを結集せよ。
2007/12/21 (Fri) ミスの数だけうまくなる
 2学期終業式が午前中行われ、それぞれの学年行事が終了した午後から練習を開始した。青空が広がり気温もそれほど低くなく穏やかな太陽に包まれての練習であった。天気とはうらはらに練習はいつもよりミスが多かったように思う。しかし、そのミスは、次なる進化を目指す過程でのミスが多かったように思う。前向きなミスは問題なし。むしろ、たくさんのミスを重ねて上達していってほしい。ここでいうミスとは、故意に「失敗」するのとは違う。成功を狙って不成功に終わることだ。つまり、成功を狙うことが大切だ。意志がなければ上達なし。勝利を、前を狙うべし。
2007/12/20 (Thu) ゼネラリストがスペシャリスト
 よく晴れた冬の昼下がり。絶好の練習日和に恵まれた。OB2名が加わり、中3から高2まで30名近くで練習ができる幸せをかみしめる。メンバーが多いことにこしたことはないのだが、練習機会はおのずと減ってしまう。おまけにポジションの指定はしていないにも関わらず、右利き選手が大半を占めるわがチームでは、左45度や左サイドに人気が集まる。
 確かに1つのことだけでも優れている選手は、その才能を伸ばすことが必要だ。しかし、自分の固定観念だけで才能を特化してしまうことは、これだけポジションチェンジや縦横無尽に動き回る昨今のハンドボールにおいてはむしろマイナスになってしまうこともある。あらゆる角度からシュートがうて、コート全体を俯瞰(ふかん)する視点をもった選手が、組織の中で与えられたポジションをこなせば、さらに攻撃力も防御力も増すというものだろう。まずはハンドボールの基本ができるゼネラリストに。そして、個性あふれるスペシャリストになればよい。
2007/12/19 (Wed) プレーのなかの優先順位
 生徒面談日最終日。冬の割には穏やかな1日であった。面談を終えグランドにつくころには夕日が沈みかけていたが昨日に引き続きオールコートのトレーニングに切りかえて実施した。半面練習ではみえない前をみる視野を確認する。中3生でもすばらしい視野を持つ選手もいれば、順番を間違える上級生もいる。球技は相対的なスポーツで相手よりも1点でも多く得点をとれば勝ちというものであるから、シンプルにゴールに近い方から視野をとればよい。
 明日は午前中授業。少し時間をかけて前をみる視野を鍛えよう。先を見通す力は人生でも役立つ。
2007/12/18 (Tue) 知恵を具現化して力にかえる
 面談日2日目。いつもより1時間ほど長く練習時間がとれる大切な機会だ。面談が終り、グランドにかけつけ、オールコートのトレーニングを実施。少し実戦に近づいた形での練習だが、組織力、個人の力をバランスよく磨いていきたい。特に位置取り、タイミング、などディフェンスを出し抜く知恵を身につけると、シュート力やフェイント力を補う力に変わる。勢いよく飛び込んだ選手にもパスを供給できる配給側のセンスも身につく。机の上で学ぶ知識とこういう「場面」で学ぶ知恵。どちらもスポーツ選手として欠かせない要素となっている。

 話は変わるが、何気なく協会HPをみると、北京オリンピックのアジア予選の再戦が決定したというニュースを目にした。9月の予選でも世間の注目を集めただけに、願ってもないビックチャンスの到来だ。ハンドボールに携わるもの誰もが、夢の実現を願ってやまないだろう。
2007/12/17 (Mon) 新たな歴史を刻む
 中日新聞夕刊「うたごころ(高校3年生)」に一面を飾った滝学園。伝統ある学園は、今日から生徒面談日が始まり短縮授業となった。まさに高校3年生は天王山のセンター試験を1カ月後に控え、事前準備の面談が始まった。普段の練習不足を補えるありがたい短縮授業だが、今日は定例の休養日とした。明日からは顧問は面談があるが、選手には恵みの時間となる。
 時計台の伝統。伝統を受け継ぐことは保守ではない。新しいものを生み続けなければ伝統は消える。それを守り通してきた学園の誇りとそして新しい部の誇り。自分の誇り。新たな歴史を刻む部でありたい。
2007/12/16 (Sun) 積極性、攻撃性
 エラーもなく一見無難にプレーをしているように見える選手がいる。日常生活では、「無難」な生き方も重宝されるが、こと勝敗のかかったスポーツの世界では「可もなく不可もない」プレーは不可に分類されてしまう。冷静さや頭脳の明晰さは極めて重要な要素だ。しかし、そこに勇気という武器がなければ、互いに競い合う場においては、十分にその能力も発揮できない。最終局面では勝負の判断はベンチではなく選手自身が決めるしかない。猪突猛進では困りものだが、それぐらいの積極性や攻撃性をまずは見せてほしい。人間は自分の意識で自分を変えれる。さらなる高みを目指そう。
2007/12/15 (Sat) 練習は試合のように、試合は練習のように
 よく言われる言葉だが、練習は試合のような緊張感を持って取り組まなければ成果は薄い。力みすぎることではなく、試合の精神状態で臨むことだ。反復練習でできなかったことをできるようにすることも必要だ。受け身に回って無難なプレーだけをしていては技術の習得はおぼつかない。練習で(身体的に)苦労して、(知的に)苦悩して、試合では勝利をつかめるゆとりをもつようにしたい。まだまだ悩める楽しみがある。
2007/12/14 (Fri) 変化から進化
 青空が広がる冬の空であったが、午前中のにわか雨がたたり、グランドは今日もぬかるんだ状態であった。天気予報が何より気にかかる冬だ。手際よくコートの半面を整備し、すぐさま練習にとりかかる。受験を終えた3年生が2名が参加してくれた。3年生のパワー・スピードは現役選手にはいい手本となる。練習後、二人が現役部員に述べた指導は、声のことであった。声は相手への武器になるし、チームの一体感を生み出し、何よりコミュニケーションの道具となる。人間には生まれもった気質もあり、今年の1年生はどちらかといえば闘志を秘めるタイプの人間が多い。先天的な気質でもあるので、それを外部の力で変えることは難しい。しかし、レギュラーになりたいとか、チームを勝たせたい、勝ちたいと内なる進化が生まれれば、自然と声を発するようになる。指導に来てくれた3年生も中3入部当初は口数が多い方ではなかったが、内なる闘志を表現することにおいてはこれほど変わった選手はいない。負けることは悔しい。勝つためには、自分の殻を破る進化が必要だ。
2007/12/13 (Thu) 社会のリーダー
 朝からの雨で、昼過ぎに上がったもののグランドは回復せず、いつもの雨天メニューの練習となった。先代の主将は一足早く受験を終え、昨日から部員の叱咤激励に努めてくれている。3学年で約50人近い歴代最多の部員を統率した指導力は健在で、現役選手たちも心強く思っていることだろう。現役時代は苦悩もあったことと思うが、そういう経験は決してお金を出してもできないものだ。春からの大学生活でそして社会でそのリーダーシップをぜひ発揮してほしい。物質的に恵まれた環境がよい教材、よい教室ではないことを物語る。若いうちの苦労は買ってでもしろとはよくいったもので、若いうちの苦労や苦悩は未来の栄養源だ。高い目標の前に立ちはだかる様々な障害も一つ一つが力に変わる。
2007/12/12 (Wed) 言い訳は進歩をとめる
 昼の日差しでも前日の雨を乾かずことができず、グランドはぬかるんでいた。選手が練習前に必死に土をかけたが、回復するまでには至らなかった。しかし、躊躇することなく練習を実施した。選手にとっては心のうちは半信半疑だったかもしれないが、長年の勘で大丈夫とふんでのことだが。それにしても、ボールはすべるし足元はいつもよりも覚束ない。しかし、あえてそのような状態でもミスには厳しく指導した。
 正月明けの県大会は、毎年、スキー実習(修学旅行)と重なる。最後の総体の県大会は第1回定期考査の日程と重なる。しかし、それを言い訳にしていては絶対に勝てない。学生時代、スポーツ推薦のないチームでありながら、2部のチームからインカレ出場に導いた大学時代の恩師の言葉が脳裏をよぎった。「言い訳は進歩をとめる」と。
 与えられた環境の中でこそ、よりよき道を探らねばならない。さらには限界を超えることも要求されるかもしれない。勝負事は時に理屈をこえた運や勢いも必要とされるのだ。
 どんな逆境も乗り越え、何が何でも目標達成にしがみつく。そういう「勝利主義」は、すがすがしく思える。
2007/12/11 (Tue) 習慣化
 天気予報は曇り、のはずだったのに昼過ぎに雨が降り出した。飛び出し授業を終え指示した教室にいってみると、黙々と「集中力トレーニング」を実施していた。新チーム結成当初は、集中力に欠けざわつくことも多かったが、習慣化するにつけそれが「技化」したようだ。
 ハンドボールの技術でも練習をこなすうち、前を狙う、視野を広げる、局面局面でやらねばならないことも習慣化し、技化する。幼い頃、手に豆を作りながらも毎日逆上がりの練習をして、出来るようになった時はなんともいえない達成感に満たされたことを覚えているものもいるであろう。
 いいことは徹底的に習慣化し、すべてを勝利につなげる。
2007/12/10 (Mon) 思い描く
 本日、6限目のホームルームの時間に先日届いたセンター試験の受験票を生徒に手渡した。心構えや注意書きなどを書いた学年通信も合わせて配布すると普段は少しざわつくホームルームの時間もシーンと静まり返り、黙々とそれに目を通した。おそらく、その先にある合格通知という栄冠を目にしたものもいたのではないか。
 妄想や空想ではなく、一生懸命努力を続け、その先にあるものを見据える姿が好きだ。近い将来の「現実」を思い描いている心には不安よりも希望が多く宿るように思う。実は現チームの選手にもそのような雰囲気、ムードが漂っているような気がする。そうした素養を持った選手を育ててくれたご家庭にも感謝せねばなるまい。
 週のはじめ、練習は休みだが、ハンドボールが頭から離れることはない。目標達成の感動を思い描きながら一週間が始まる。
2007/12/9 (Sun) 基本とは
 よく迷った時は基本に立ち返れとか、基本が大事だという言葉を耳にする。実際に自分も指導をする際に使う言葉である。この基本という言葉は、時にあいまいで選手には伝わっていないのではないかと思ってしまうことがある。チームにはそれぞれ戦略や戦術があり、チームのカラーがある。個人の選手にも得意なプレーや苦手なプレーがありまた能力の違いなどもあり個性がある。こうしたなかで基本とは、どのチームでもどの選手でもハンドボールをする上で必要な共通の技術のことではないかと思う。いきなり別のチームに移籍したとしても必要とされるプレー。それが基本だ(と思う)。チームとしてトータルに考えればよいのだが、わがチームの選手に当てはめてみると、まだ、その基本のプレーができていない、またはある時間できなくなるものが多いように思う。どんな立派な建造物にも頑丈な基礎がある。個性豊かな名選手になるためには、基本をおろそかにしてはなるまい。
2007/12/8 (Sat) 三本の矢
 創部9年目を迎える今年、初めて保護者会を開催した。普段なかなかきけない選手の家庭での様子などが聞け、大変有意義な会となった。学校の部活動は保護者の理解がなければ運営していくことは難しい。毛利元就なりの三本の矢の例えのように、指導者、選手、家庭がしっかりとスクラムを組み支えあって、逆境にもくじけない大きな力に変えていきたい。

 保護者の皆様、お忙しい中、たくさんの方にお集まりいただきまして誠にありがとうございました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。県大会で目標達成し、みなさまに感動を与えることで恩返しをしたいと決意いたしました。今後ともよろしくお願いします。
2007/12/7 (Fri) 目標をみすえ
 本日、郵送でとどいた愛知県大会のトーナメント表を選手に配布した。目に見えない「ベスト8」という目標から、具体的な対戦相手にかわった。2勝することがまずは大きな目標だ。残念ながらこれまで、新人戦の県大会でベスト8まで進出した経験はない。しかし、この壁を越えれば、さらにその先に進める活路を自ら開くことになる。
 今一度、チームの規律を正そう。ピシッと引き締まったチームとして、目標に向かって突き進んでいこう。2日間、会議や公務の都合でグランドにいた時間が多くはなかったが、気持ちは選手とともにある。週末、実のある練習ができるよう。