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顧問の練習日記です。

2006/3/31 (Fri) 出会いから学ぶもの
　春休みの練習も佳境に入り、残りも僅かとなった。この間、いろいろなチームと対戦し、いろいろな顧問の先生からお話を聞き、心に響いた言葉もあった。ある進学校の先生は、「勉強は大切だが、それだけでは社会は生きていけぬ。だからこそクラブ活動が重要なのだ。」と信念の下、厳しい内外の練習環境の中、絶え間ない努力を続け強豪チームを育て上げている。ある高校の先生は、一人の部員の思いからハンドボールを立ち上げ、この春転勤が決まっているにもかかわらず、やがては「他校の生徒」になってしまう生徒に文字通り最後の最後までメッセージを発し続ける。生徒のために連日体育館の中で年度末の仕事を持ち込みながらも指導を続ける先生もいる。まだまだ自分は未熟者だとつくづく思う。そういう出会いを大切にしていきたい。
　選手たちにもそれは良い刺激になってくれることを切に願っている。さまざまな環境、学校の方針、選手の意思、いろいろな立場の選手から技術だけでなく、いろんなものを吸収し、それを自分の力に変えていこう。
2006/3/30 (Thu) チーム愛
　最後の大会が近づくにつれ特に選手たちに言っている言葉がある。それはチームの結束力だ。昨年６月に結成されたこのチームの特徴はなんといっても歴代最高の部員の多さだ。それを１つに纏め上げることは至難の業だ。しかし、その至難を乗り越えてこそ、目標到達の礎ができる。どんな建築物にも基礎がある。基礎がぐらつく建築物は、上部に行けばいくほどゆれが大きくなってしまう。
　近年、不景気のあおりでフリーターや派遣労働者、パートタイマーなど非正規の社員が増えたといわれる。また、正社員でも「即戦力」を採用するため、新卒社員をとらず、欧米なみのヘッドハンティングなどの中途採用者、転職者が増加したといわれている。しかし、こうした企業社会でも「愛社精神のないものはだめだ」ということに気づき始めている会社もある。あのマイクロソフト社でさえ、新卒採用を増やしているとある記事で読んだ。資格や技術など目に見えるものよりも、責任感や信頼関係など目には見えないものの力は時代を超えた普遍的なものなのではなかろうか。
　今年から再び巨人軍の監督を務めることになった原監督もかつては「ジャイアンツ愛」なる言葉を示した。所属するチーム、所属する学校、家族や国家にいたるまで仲間を大切にすることは自分を大切にすることである。もっと仲間を大切にしよう。
2006/3/29 (Wed) 人生の味
　ハンドボールは、イニング制の野球やセット制のバレーなどと違って限られた時間の中でどちらがより多くの得点を取るかで勝敗を決する。その限られた時間の中で自分のすべてを出し切らなければ後悔だけが残ってしまう。

　ある外国の話。その昔、一人の青年が都会の商店の番頭となるべく故郷をあとにする。もちろん、何日かかるか分からないが歩いてである。途中暑さと疲労で、木陰で昼寝をしてしまう。そこへ最愛の一人息子をなくしたばかりの金持ちの老夫婦が暑さしのぎで木陰に入り偶然その青年と出くわす。その寝顔の純真さに「ここで起きてくれたら跡取りに」と思うが、少年は目を覚まさず、老夫婦はその場を立ち去った。次にこれまた裕福な商人を父親に持つ、婿探し中の美しい娘が木陰に入る。「目を覚ましてくれたこの人と結婚しよう」と賭けるが、少年は目を覚まさず娘はその場を立ち去った。
　もし、少年が目を覚ましていれば、そこには確かに他人が敷いてくれた安易な人生が待っていたかもしれない。しかし、少年は目を覚まさなかった。自分の人生を自分の手で切り拓く、おそらくは苦労つづきの番頭生活には、より豊かな”人生の味””生きる充実感”があったに違いない。

　コートにたつのは自分である。親や先生や先輩たちが敷いてくれたレールはもしかしたらあるのかもしれない。しかし、逆境や困難を乗り越えた先に”人生の味”があるのだ。　　
2006/3/28 (Tue) 鍛錬の先に自在がある
　ハンドボールの試合ではよくあることだが、名選手、キー選手とよばれる選手の元にリバウンドボールが飛んでくることは少なくない。大学時代にインカレを観戦した際、ことごとくリバウンドを支配していた選手を見て「未来が見えるのでは」「ボールが吸い付いているのでは」と不思議に思ったこともあった。
　現役を退き指導者の立場になると、名選手は「未来が見え」「ボールをすいつけて」いるのだ、ということが分かる。正確にいうと「未来を予測し」「ボールの行方を予測」している。外から見えればそれが、あたかも”神通力”があるように見えるのである。
　宮本武蔵の『五輪書』「火」の巻では「勝負に一命をかけて打ち合い、生死２つの利（理）」を知り「更に命をばかりの打ち合いにおいて・・其の勝つ道を確かに知る事」が剣の道と説く。そのことをよくわきまえ「朝鍛夕錬」すれば、「独自由を得、おのずから奇特を得、通力不思議」すなわち、ついに自在の境地に達し、”神通力”さえも備わるという。

　常に命をかけ、全人的に勝負をしていく鍛錬の先に、自在がある。小手先の”道場剣道”ならぬ形式だけの”道場ハンド”ではダメだ。真剣勝負で自己を磨け。背には断崖絶壁があると想定せよ。
2006/3/27 (Mon) サザエさんと株価の関係〜ものには原因と結果がある。
　新聞の書評欄で面白いタイトルの本があった。「サザエさんと株価の関係」（吉野貴晶著　新潮新書）。何の因果もないような本のタイトルに目が留まり、少し思いをめぐらした。サザエさん？株価？？？何度考えてもつながりが見つからず、書評の記事を読んでみた。その因果はきわめて単純で、サザエさんの視聴率が高いときは、日曜の夕方に在宅率が高く、人々が休日に外出せず消費をしないため、景気が悪くなり株価が下がるというものである。

　固定観念で物事をみているとときに本質を見失うことがある。立場や見る視点を変えると見えてくるものもある。ハンドボールは駆け引きのスポーツ。相手の心理にたつと視野が広がることもあろう。

　そして、勝ちにも負けにも、はずしたシュートにも決まったシュートにも怪我をしない体にも怪我がちな体にも、何にでもものには原因があり結果がある。原因を探り勝利に結び付けていこう。
2006/3/24 (Fri) 「背水の陣」を意識
　中国、漢の劉邦につかえた韓信の「背水の陣」。楚（項羽）軍の有利な戦況をあとに引けない態勢にすることによって見事勝利に導いた戦略である。最後の戦い、トーナメント戦、これからの戦いは全て「背水の陣」で臨むよう、伝えてきた。
　今日は、卒業した学年（6代目）の全員がグランドで現役と試合をしてくれた。受験勉強のブランクはあるものの歴代最高の結果（県ベスト8）を残しているだけに勝負どころでの得点は憎らしいほどで、現役も全て勝利を収めることはできなかった。この先輩たちの記録を塗り替えるために、1年間歯を食いしばって耐えてきた。
　韓信は、幼きころ、貧しさゆえに老婆に食事を恵んでもらったり、ある時にはごろつきどもに「股をくぐらされる」屈辱を味わった。そのことが出世の足かせにもなった。
　韓信は出世した後、故郷に帰り、老婆とごろつきをよびだし、老婆には屋敷と大金を与え、ごろつきには「あの時怒りで殺していれば罪人となり、私の人生は終わっていた。大志を抱く者は小さなことでつまずくわけにはいかず、おかげで我慢することをおぼえた。」と感謝したという。

「背水の陣」をもう一度、肝に銘じよう。負けたら終わりだ。先輩に、対戦相手に感謝の気持ちを忘れないようにしよう。

　選抜では愛知高校がベスト8に進出した（岡崎城西は興南高校に敗北）。強豪ひしめく愛知県で滝旋風をまきおこそう。
2006/3/22 (Wed) 自分を変える
高校は、今日から春季特別授業が始まった。今日は恒例の愛知県協会主催の練習会がある日であったが、残念ながら参加することはできなかった。天気も午後から下り坂。授業後の練習は雨の降りだす前から行うことができたが、はじまってまもなくすると雨が降り始めた。
いつも言うことだが、何かの「せい」にする人間は成長をとめてしまう。雨の「せい」で手が滑る、審判のミスジャッジの「せい」で、相手ボールになってしまうなど。環境を憂う前にまず、自分を変えてみてはどうか。

大学入試は後期の発表が佳境に入っている。今日もよい知らせが飛び込んだ。最後の最後まで粘る精神はハンドボールや受験のみならず人生に通じる徳である。
2006/3/21 (Tue) 集中力
ゲームの中には、このシュートが入れば同点、勝ち越し、駄目押しなど数々の勝敗を分けるポイントがある。3月4月の最後の大会に向けての大きなテーマは、このポイントとなる「時間」にいかに自分のプレーをするか、自分のプレーができるかがある。０−０から始まり、限られた時間のなかで勝敗を決するゲームで、勝敗を決めるポイントを見逃してはならない。ハンドボールでは、番狂わせはほとんど起こらない。しかし、たとえ力が４：６と劣勢でもポイントさえつかめば勝利を手中に入れることもある。１０−０からの11点目の点数も大切だ。しかし、残り3分同点の場面での1点を取れるチームに成長して欲しい。試合は勝つか負けるかの戦場だ。勝つための精神を養おう。
2006/3/20 (Mon) 勝つハンドはチームハンド
　今日は終業式。すでに「家庭学習日」が始まっており事実上の春休みには入っているのだが、式は１つの節目でもある。三寒四温の「寒」の日であったが、寒空の下で春らしい身の引き締まる天候の中で、今日は変則的時間のなかで練習を行った。
　学校も来年度の準備で慌しくなり、会議でグランドに行く時間は限られてしまったが、OBが来校し、選手たちに指導をしてくれたことを感謝している。ブランクでスタミナはなかったものの、体格、スピード、センスなどをみると尾張の激戦を勝ち抜いたチームだったのだと改めて思った。願わくば大学でもプレーを磨き、夏のOB戦では、現役がたじたじになるようなOBであってほしい。
　野球のWBCで日本が決勝進出を決めた。これまでの実績重視から、実力重視に変えた打順も勝因の原因ではとメディアも報道しているように、勝つためには適材適所に人材を使うこと、そして、その選手がその役割を全うすることが重要である。勝つためには優れた個性が「チームの役割」に徹することが何よりも重要なのではないか。
2006/3/19 (Sun) チームの結束力
　とうとう、チーム内にけが人が出てしまった。軽症の怪我はあったが、亀裂骨折という少し重い怪我となってしまった。指導者として一番心を痛めるのが、選手の「怪我」である。とくに新３年生にとっては、次の総体が最終目標であり、それに出られるか出られないかは、競技人生にかかわる一大事になるからである。怪我の痛みと心の痛み、選手の心中を察するに余りある。
　プロ野球選手などが、怪我をした選手の背番号を帽子のひさしなどに書いているその気持ちも分かる。アテネオリンピック前の予選、女子バレーで大会前の合宿で右肩を脱臼し、代表からは外れたものの最後まで「チームの一員」として心の底から声援を送っていた鈴木選手は深く印象に残っている。
　神は困難を乗り越えられる人にしか試練を与えない。この怪我も「試合に出たくてしょうがない」選手への試練であり、主力選手を欠く滝ハンドボール部にとっても試練であると受け止め、チームが結束してこの困難を乗り越えていきたい。
2006/3/18 (Sat) 結果がすべての怖さ、潔さ
教育の世界では「結果は関係ない。その過程が大切だ。」とよく言われる。クラス対抗の球技大会や文化祭など、結果よりもクラスの団結や創意工夫がなどが評価されるからである。しかし、勝負の世界では「結果がすべて」である。勝たなければ意味がない。負けたチームが「けが人がいたから」「風邪でベストな状態ではなかったから」「テスト中だったから」といったとしてもそれは「言い訳」にしかならない。それゆえ勝負の世界は怖い。その半面で、われわれに潔い態度を要求してくる。怪我をしない風邪をひかない丈夫な精神と肉体、肉体を作るための食生活や十分な睡眠と休養、規則正しい生活習慣、普段から学習態度などが求められるのである。「勝つ」ことは「全て」である。結果を求めろ。
2006/3/17 (Fri) 風にも負けず
昨日の雨は朝にはあがったが、午前6時30分ごろ、グランドを見に行くとまだ水溜りがあった。練習時間を午後からにする連絡をいれ、中学の卒業式に列席した。その間、春の日差しとともに春一番が吹き荒れていた。屋外での強風の中の球技は辛いことの方が多いが、風が水分を飛ばしてくれたと感謝せねばなるまい。午後から強風の中練習をすることができた。

日々の練習の中でAチームの精度を上げることが何よりの課題である。試合結果はともなってきたが、まだまだ、ミスも多い。週末は、「相手」との戦いであるが、「自分」との戦いを忘れないように。
2006/3/16 (Thu) 雨にも負けず
どんよりとした低い雲の下、今にも振り出しそうな雨模様の中で朝の練習が始まった。終業式はまだ終わっていないが、生徒は「家庭学習」という名の事実上の春休みがすでに始まっている。この時期の「時間」は大変貴重で、選手たちを一回り精神的に技術的に強くしていく。かつての先輩たちもこの時期に授業のある日常生活ではなかなか得られない「時間」をうまく使って最後の決戦に備えてきた。今日も「雨にも負けず」小雨の中で練習を昼までは続行した。
1日1日決戦の日まで迫っていく。その分、みんなと過ごす時間も当然少なくなっていく。

女子バスケWリーグでシャンソン化粧品が２季連続１６度目の優勝を飾った。プレーオフ（５回戦制）は、第１戦が１点差、第３戦が３点差、２勝２敗の５分の戦いで、最終戦も残り３分半で５３−５３の同点であった。決勝点は相手のファウルで得たフリースローを、主将が２本とも決め、最後はMVPに選ばれたエース永田が決めて勝利を決めた。相沢選手は「この１週間は本当に長く辛かった」（中日新聞）と語った。

ハンドにすれば、７ｍスローの勝ち越し点、エースのダメおし点といったところか。大会期間は１週間。県大会はテスト週間中にある。「長い１週間」になるかもしれないが、そのために、今、時間を大切に使っていこう。
2006/3/13 (Mon) 積極性、攻撃性
3月も中旬に入ったが、江南は「なごり雪」。時折舞う雪の中で午後から練習をはじめた。このインターは予選までの時期を「TAKI]になぞらえて4つのキーワードで表した。その1つに「積極性」「攻撃性」（＝アグレッシブネス）がある。ディフェンスでの攻撃性、練習環境での積極性など、いろんな場面で当てはまる。とくに、今、重点を置いてもらいたいのは、「ミスを恐れない積極性」だ。なかでも、シュートに関しては、「すきあらば打つ」ほどの積極性がほしい。そのためには「すき」を見つける洞察力が必要になるし、間髪入れずシュートを打てる自分のフォームが必要になる。セットで、速攻でとにかくシュートをうってうってうちまくれ。
2006/3/12 (Sun) あえて精神論〜アルティメットクラッシュを実践するために
根性があればすべての試合が勝てるか？答えは否である。そうであれば、永平寺や高野山のお坊さんや、命を懸けて国を守る自衛隊員がハンドボールをすれば、全国優勝してしまう。当然、技術や体力も必要である。しかし、あえて精神的支柱の大切さを問いたい。勝負はついていても貪欲に1点を取りにいく。完膚なきまでに相手の攻撃を遮断する。それは、本当の「勝負（県大会準々決勝）」のときに、自分のすべての力を出し切るためだ。ベスト４という高い目標を設定した以上、甘えは許されない。チームの中ですべてをなげうって勝負にこだわる鬼軍曹のような精神的支柱がほしい。
2006/3/11 (Sat) 一戦も落とさない、負けない意志
今週水曜日に試験が終わり、初めての週末。これからは練習試合の機会も多くなる。20分、25分、いろいろな時間設定で行う練習試合でも「絶対に負けない」執念を持って試合に取り組んでほしい。たとえ相手が格上でもだ。試合勘は、試合でしか養えない。トーナメント戦の恐ろしさを今、自分に負荷として課して日々「真剣勝負」をしていこう。そのためには、怪我には十二分の注意を。
2006/3/10 (Fri) 自然から学ぶもの
　朝から微妙な雨が降っていた。グランドでの練習ができるかどうか、頭を悩ませた。グランドにいってみると選手たちは、更衣もせず指示を待っていたようであった。
　まだ、尾張で優勝できなかったころのチームを思い返すと、当時とは練習環境は異なるものの、何とか練習を実施しようと雨の中泥にまみれてグランド整備をしていたものだった。
　雨の中で練習すればチームは強くなるものではない。ボールもすべりかえって逆効果になることもあるかもしれない。しかし、練習をして強くなりたい、何が何でも勝ちたい（優勝したい）という執念が今より強かったのかもしれない。
　与えられたものは、その実感が薄いかもしれない。自分で手に入れたものは、喜びもひとしおである。グランドのトンボ引きにはむらがあった。自然は、雨は、でこぼこしたところに容赦なく水溜りをつくる。
　もっと謙虚にと、自然から学ぶものはたくさんある。

東大の前期試験の合格発表日。まだ、受験を終えていない3年生やOBもいる中ではばかられるが、OB1名が見事合格したようである。職員室に報告に来てくれた。
2006/3/9 (Thu) マニフェスト
　数年前の選挙で使われた「選挙公約」。これまでの抽象的な選挙の公約ではなく、時期、数値を明確に具体化したものである。
昨日から始まったインターハイまでの道のり。平坦な道ばかりではないであろうが、日々の練習に、そして1週間、1ヵ月後という時期で、何をどこまで伸ばすのか、なるべく具体的に数値で示してみよう。試合で何点取るでもいい、ミドルシュートを何本打つ、でもいい。自分の練習「マニフェスト」を作ってみよう。
2006/3/8 (Wed) ULTIMATE CRUSH（アルティメット　クラッシュ）
ULTIMATE CRUSH（アルティメット　クラッシュ）。2002年、早稲田大学ラグビー部の監督清宮克幸さんがアイルランド・イングランド遠征中に考え出した言葉だ。その意味は「相手を完膚なきまでに叩きのめす、徹底的につぶす」という。その本意は、本当に強い相手、困難な局面に対峙した時に、逃げ出すことなく、真正面から向かっていけるかどうかを問う言葉だ。
早稲田のラグビー部は、「荒ぶる」魂が復活し、今季も大学日本一、さらに全日本選手権では、実業団の豊田自動車を下し、ベスト4に進出している。
我が滝高ハンド部もその精神をぜひ取り入れたい。今日から始まったインターハイまでの道のり。「勝てるかも」という思いから「勝つ」という確信へ変えれる練習をしていこう。
2006/3/4 (Sat) さらに人間教育
　駒大苫小牧が部員の喫煙飲酒により、選抜甲子園を辞退することになった。昨夏の部長による暴力事件から9ヶ月後のことだ。不祥事を起したのは卒業式を終えたばかりの3年生。1,2年生への連帯責任には異を唱える立場や、連盟サイドではなく学校側の決断であることから（出場辞退は）やむをえないという意見までさまざまなものがメディアをにぎあわせた。京大ギャングスターズの集団暴行事件も記憶に新しい。トリノオリンピックでもドーピングの巧妙化などスポーツの規律意識が世に問われている。
　やはり、人間教育の大切さを改めて痛感した。翻って滝高ハンドボール部。他の生徒の模範となれるような生活を実現できているだろうか。子は親の鏡という。自分自身の生活を再び見直さねばならない。
2006/3/2 (Thu) 人間教育
　今日から第5回定期考査がはじまった。第4回定期考査では「手痛い目」にあっている選手が少なくなく、学年の集大成ということもあって、ハンド部の威信をかけた「戦い」の開幕である。

　かつて、巨人軍をV９に導いた川上哲治さんが解説者時代、ある選手を『この選手は親孝行だから大成しますよ。』と語ったという。周りは「親孝行と野球と何の関係があるのか」と揶揄したそうだ。私もかつて、川上さんが監督時代に「禅の思想」を取り入れていたということを心理学の本で読んだことがあったが、V9という偉業を達成するには技術の向上はもとより「人間教育」がその基本にあったのだと思う。

　何のために勉強するのか？それはいい点を取るためだと答える人もいるだろう。なぜいい点をとるのか？なぜいい大学に入るのか？なぜいい会社に入るのか？なぜ高い所得がいるのか？
　すべてのものはよりよい人生を生きるための「手段」に過ぎなく、「目的」ではない。いい点が目的、大学が目的、いい会社が目的、金が目的、では、自分がなくなってしまう。

　振り返って自分自身。人間教育できているのであろうか？自問自答の毎日である。
2006/3/1 (Wed) 卒業おめでとう
　無事、卒業生10名が滝学園をあとにした。小雨の降る中、卒業生1人1人が現役生に激励の言葉をかけた。その言葉の中には、全員、仲間のすばらしさ、そして自分自身との戦いについてふれられていた。6代目からいただいた言葉「仲間を信じ、己を信じ」。「初心忘るべからず」（世阿弥）というが、これからの長い人生で振り返る初心にはぜひこの言葉を思い出して欲しい。

　一人一人の言葉を聴きながら、脳裏には、これまでの3年間の一人一人の思い出が浮かんでいた。引退して10ヶ月。しかし、一人一人のしぐさや言葉は今でも鮮明に覚えている。

　ハンドボール部の卒業生も6代目になった。日本全国に散らばってしまうＯＢだが、年に数度は集結し、僕に大きな力を与えてくれる。今日の卒業式の理事長先生の言葉ではないが、今は別れを惜しむ気持ちよりも、みんなと肩を並べて付き合っていける喜びの方がうれしい気持ちになった。卒業は始まりなのだ。

　卒業生諸君、本当におめでとう。そして、雨の中最後までお付き合いいただいたご父兄のみなさま、この場をお借りしてあつく御礼申し上げます。
2006/2/28 (Tue) 君子は和して同せず
　人生を生きていくうえで、悩みや葛藤はつきもの。青年期は「悩む」のが仕事のように悩みを抱え、それを解決していきながら成長していくものであろう。個人をとるか組織をとるか、など二者択一に迫られることもその1つではないか。自分のことしか考えない個人主義。そして自分を無くし組織に同調する全体主義。どちらも社会では通用しないことは歴史も証明していることであろう。「君子は和して同せず」。その両者を成り立たせる第三の道、中道の道があるはずだ。頭を使ってひねりだそう。
　
2006/2/27 (Mon) 競争にかつ心
　トリノオリンピックが閉幕した。結果、日本は金メダル１つという「ほろ苦い」結果だとメディアは報道している。戦う以上、「結果がすべて」。それはまったく否定しない。「強いものが勝つ」のではなく「勝ったものが強いもの」であるのが厳しい勝負の世界でもある。
　観客的立場では、そのようなこともいえるが、自身に置き換えてみると、「そうはいっても選手もがんばったんだよ」といいたい気持ちも当然ある。「尾張で優勝しても県で勝てなかったらなあ・・」といわれると何ともいえないやるせない気持ちになる。そんな時は、「ようし、次こそは」と闘志が燃えたぎる。奇しくも「金」を取った種目は、国内競争が一番熾烈を極めたフィギアスケート女子であった。
　新人戦、ウインターカップと2大会連続支部優勝はしているが、総体は「負ければ引退」のデスマッチの戦いで、負けたら「後退」と評価されてしまう厳しい戦いにもなる。予選から全力を尽くし、対戦相手はもとより自分自身とも競争し「競り勝つ心」をはぐくもう。
　試験勉強でも、自分に負けるな。
2006/2/26 (Sun) いろんな戦い
昨日は、国公立大学の前期入試。3年生の多くが、文字通り人生をかけて勝負をしている。3年間の集大成。ハンドボールで培った魂でぜひとも合格を勝ち取ってほしいと願うばかりである。2年生は1年後に同じ状況を迎える。ハンドボールも最後の戦いが近づいている。1日1日が大切である。人生はこの戦いの連続かもしれない。『人は己に克を以って成り己を愛するを以って敗る』（薬師寺　法胤）
2006/2/25 (Sat) クールビューティー　〜オリンピックの話題は避けて通れない
　トリノオリンピックの金メダルの話題は避けて通れない。荒川静香選手の金メダル。個人競技であること芸術点など、集団競技で得点競技であるハンドボールとは、異なることはあまりにも多いが、精神的、いやもっと奥にある心臓の強さやものの考え方などは、どのスポーツにも共通の普遍性があるように思われる。くしくも転倒して3位となったスルツカヤが「エキシビジョンではジャンプなんて失敗なんてしない。でも試合は何が起こるかわからない。」といった言葉がそれを表しているように思う。
　敗者の弁。「求道者のごとく打ち込んできたスケルトン男子越和宏(41)は11位。『徳を得るなら犠牲を払わなければいけない。僕は犠牲を払っていなかった。命をとられてもいい覚悟がなかった』」(中日新聞夕刊より）　
2006/2/23 (Thu) 己を磨く
今日からテスト週間に入った。最近、多くの部員がこの日記を読んでくれているようだが、今週は、この日記も読んで欲しいような、読む暇があったら勉強して欲しいような複雑な気持ちでいる。

自分もハンドボール部の顧問である前に、一教師でもある。テスト期間中にもやらねばならぬ仕事は山とある。選手同様に、顧問にも生活リズムがあり、部活のないこの週間は何ともペースをつかむのに苦労する。一日も早くテスト週間が終わり、練習に集中したいと思うのは選手も同じ心境だろうか。お互い、とにかく「己を磨く」時間だととらえ、テスト週間を乗り切っていこう。
2006/2/22 (Wed) 終わりよければ全てよし、でありたい
先週の高1球技大会が延期され、今日実施された。晴天に恵まれ、なおかつスピーディーな運営のおかげで、考査前最後の練習も春の暖かさの中で行うことができた。この考査までの練習目標を設定し、また日々の練習の中でも具体的な「本数」などを設定し、練習に取り組んできた。今日は始めてその課題を時間前にクリアすることができた。終わりよければ全てよし、という。それだけチーム全体の力がついたと信じたい。そして、次は自分との戦い、1年間の勉強の締めくくりで、最高の結果を出して、春のインターハイ予選のステップにしたい。

テスト期間中。精神的修養の期間ととらえ、クラブでの生活と同じよう自分を律し、2週間後に精神的にたくましくなった選手と再会したい。
2006/2/21 (Tue) 節目をしっかり
昨日の雨は上がったが、グランドは完全には乾かず、中学の半面のコートをお借りして練習をした。明日で練習は一段落。第5回定期考査のため2週間練習は休みとなる。節目やけじめをつけることは、次への大きなステップとなる。しっかりと練習を積んでテストに備えよう。
テスト明けからはいよいよ、最後の戦いに入る。練習もこれまで以上にハードになることを｢想定」しておくように。
2006/2/17 (Fri) 一瞬に命をかける　一つのプレーを大切にする
少し寒さは戻ったものの昼間の日差しの影響で比較的暖かく感じられた1日だった。雨上がりの晴天で、選手の動きもシャープになっていたような気がする。
今日も全体練習で全員に課題を与える練習。目標を設定したが、今日はその目標まで到達することはできなかった。１つ１つのプレーをとると、絶対に決めなければならないシュート、絶対に守らなければならないプレーがあり、それを確実に決めていれば、課題はクリアされていたかもしれない。勝敗は一瞬で決まる。だからこそ、一瞬に命をかけることが大切である。その積み重ねがのちに大きな飛躍となる。
明日は、滝ハンド部創部以来、久しぶりの土曜休日である。（顧問は練習したい気持ちを押し殺しているが。）その意味をかみ締めて有効に時間を使って欲しい。無駄に時間を使わぬように。
2006/2/16 (Thu) 今日から「テスト週間」と心得よ
朝からの雨のため、午後から予定されていた高1の球技大会は中止された。雨は上がったがグランドコンディションは回復せず、今日は久しぶりに平日練習休みとした。第4回定期考査では、新人戦予選、県大会の準備がたたったのか本業の成績面で振るわなかった。個人的な問題ではなく、チーム全体の問題ととらえ、第5回で雪辱を晴らしたいと思う。本校の教育理念の１つ「勤勉力行」は、高い理想の実現に向かって、強固な意志を持ち、ひたむきに努力を続けるという意である。テスト発表は、来週の木曜日である。しかし、ハンド部は、今日からテスト週間に突入と位置づけて、目標に向かってひたむきに努力して欲しい。この努力が、必ずやハンドボールの結果にも現れると確信している。
2006/2/15 (Wed) 好きこそものの上手なれ
春先を思わせる暖かさ。天気は少し下り坂であったが、いつも着ているベンチコートなしでも十分な陽気のなかで練習することができた。寒さに震えながらの冬の練習からももう少しで解放される。確実に春はやってきている。

基礎練習から応用練習まで短時間の中で、日々練習を続ける。今日は、練習後に公務があったため、グランドをすぐに後にしたが、まだまだ練習を続けたい、明日もまた天気がもち指導をしたいと思わせる1日であった。初代の部員の思いや恩師への感謝の思いもあったにせよ、自分でつくった滝高ハンドボールに深い愛情を持っている。自分の教師としての原点といってもよい。最近読んだ成功者の本にも、徹夜をしても休みがなくてもその仕事が好きだからすすんで体が動きその積み重ねが成功を生んだという意の言葉があった。自分だけではなく、選手にもハンドボールをそしてタキコウコウをすきであって欲しいと切に願う。好きこそものの上手なれ。
2006/2/14 (Tue) 小雨の降る中で
今日は朝からの晴天とはうって変わり、午後から時雨れてきた。高校2年生は、午後から球技大会であったが、何とか最後まで開催できたようである。

ハンド部は小雨の中でも練習を断行した。2年生は球技大会の都合で少し遅れての参加となった。グランドは、昨日まいたにがりの影響で少しすべりやすくなったものの幸いよい状態を保つことはできたが、ボールは雨の影響で滑りやすくなっていた。現在は、室内大会が多くなり、グランドでの大会が少なくなったが、かつては雨の日の大会で、勝負どころでボールがすべり、勝敗を分けるエラーにつながったこともあった。確かに滑りやすいボールで練習すれば、投げるフォームがかわり、マイナスになる要素もあるであろう。しかし、その分集中できると思えば、これもまた（精神的に）いい練習になるのではないか。とにかく、色んなことをプラスに転じていこう。言い訳は進歩をとめる。
2006/2/13 (Mon) みんなでやる
昨日は、東海大会が愛知で行われていたが、残念ながら本校中学入試の都合で観戦には行けなかった。愛知の２校は選抜出場が決定。残りも三重が占めた。スコアだけ見れば、愛知県の実力は今年も突出しているようである。高いレベルで戦える環境をプラスにとらえ、日々精進していこう。

今日は生徒は学校が休み。日中にグランドで練習することができた。４０名近くの選手がグランドで汗を流し、これだけ仲間が増えたことをうれしくも思った。しかし、当然、実力差は人数が多ければ多いほど広がるわけで、全体練習では、イージーミスなども目に付く。最後の最後の大会まで２ヶ月をきった。２年生に残された時間は少ない。だからこそ、みんなで実力をつけていこう。各学年もうワンランク上の意識を持って練習にとりくもう。
2006/2/10 (Fri) 桜のように
高校入試は終了したが、今週末から中学入試が始まる。今日は、変則時間割で会場準備をはじめた。高一の使う校舎は会場にならないため、１年のみ特別授業。その後、いつものように３学年揃っての練習ができた。日差しがあり、暖かく感じられた。春もすぐそこまで来てるようだ。

春といえば、桜。日本の国花でもある桜の見頃は年に３、４日程度。残りの３６０日あまりはその花を咲かせる準備期間でもある。ハンドボールの試合も５０分（高校生の場合が多い）の試合だ。その１日のために、準備準備の毎日である。目標を達成させる試合に花を咲かせるために、桜のようにひたすら準備をしていこう。
2006/2/8 (Wed) 目標確認
高校入試の関係で２日間練習は休みとなった。昨日は多くの公立中学組みの受験生が滝高校の入試を受験した。多くのハンドボール経験者が入学してくれることを、そして未経験者でも新しい仲間が増えることを願って止まない。

ウインターカップ終了後、今日から練習を再開した。昨日の雨でぬかるむ中、半面コートを土で補修しながら練習を行った。４月の大会まで２ヶ月ほどあるが、例年、これからの２ヶ月が最も伸び率が高い。とにかく、チームの目標をしっかり確認して、これから再スタートをしていこう。チーム状況もこれから好不調の波が訪れるかも知れないが、目標は絶対に見失わないように。
2006/2/5 (Sun) てっぺんに立つ、しかしその上をねらう。
2日間にわたって行われたウインターカップ（一宮・尾西地区ハンドボール競技会）が、最高の形で幕を閉じた。全選手に試合経験をつませることはできなかったが、予選リーグでは1年生の活躍もあり、決勝の大応援ありでまさにみんなで勝ち取った優勝だった。新人戦の予選よりも試合運びなども個々の技術もチーム力も確実に進歩したことを頼もしく思った。

さあ、残る大会もあと1つとなった。ここからは、｢負けたら引退」のデスマッチだ。どこのチームも必死の形相で戦ってくるであろう。われわれ、どんなチームと当たろうとも｢王者」として迎えうたねばならない。その責任と義務をしっかりと果たそう。その器は十分にあると僕は確信している。そして、もうひとつはチーム結成当初の目標｢県ベスト4」を再確認しよう。

勝つために、自分の生活をしっかり見つめよう。そこから、昨年の先輩以上の
ミラクルを起すぞ!!
2006/2/4 (Sat) てっぺんまで駆け上がれ
登山でもふもとの道は緩やかだが、頂上に近づくほど勾配は急になり、険しくなる。そこまでくると山や自然との闘いではない。自分との戦いだ。明日は、この険しい山を掻き分けて今チーム２度目のてっぺんをめざそう。
2006/2/3 (Fri) 全力を尽くす美徳
１９９９年に作られた滝高ハンド部。負けても負けてもただ「勝利」だけを目指して耐えに耐えてきた。その思いは後輩たちも脈々と引き継いでいる。どんなことがあろうと全力を尽くす。これが滝高ハンド部の伝統だ。手加減すればよいといわれることもあるかも知れない。しかし、それは「尾張チャンピオンのレベルはこんなものだ」と相手チームの「精進」の心を奪ってしまう。こんな非礼なことはない。例え、自分たちが、社会人や大学生、上位チームの高校生に手加減してもらってもそれは自分たちの力にならないのと同じである。チャンレンジするということは、常に全力を出すということである。われわれは、ハンドボールに自分をかけていることを「試合」で証明する義務がある。
生きるとはそのようなものではないか。自分をかけて戦うものではないか。魂の限り戦おう。自分のために、そして世界のために。計算なんていらない。思いをぶつければよいのだ。
2006/2/2 (Thu) ミスさえも力に。自分を変える。
昨日とは打って変わっての晴天。グランドには少し、水溜りができていたもののすぐに修復し、いつも通りの練習ができた。
試合まであと２日。試合前の調整では、ミスもあれば好プレーもあった。
（当然、凡ミスではなく、果敢にチャレンジしたうえでの積極的ミスのことだが。）
試合でミスはつきものだ。インターハイの決勝やオリンピックの決勝でもノーミスの試合はない。しかし、気持ちを変化させれば、そのミスも次への力に変えることができる。今日はシュートミスをした選手がディフェンスをがんばる場面や、ディフェンスでイージーミスをした選手が、オフェンスでファインプレーをみせる場面などがみられた。点差が開ければ無意識に集中力が欠ける。そこに落とし穴が生まれるかもしれない。接戦は、しんどいが無意識に集中力を保つことができるものである。
ミスはつきもの、ミスをおそれない、ミスをしたら、その次のプレーに集中すればよい。それがチームのためになればよい。

日常生活でも同じだ。ミスをしたら、次、がんばろう。
2006/2/1 (Wed) リーダーたれ
水曜日はクラブの日。本校では、会議も補習もなく、放課後の時間をクラブ優先で過ごせる日だ。しかし、朝からの雨は止まず、今日は大会前の調整もかねて、ミーティングのみで練習を終えた。

幸か不幸か、近年のハンドボール部は、校内から注目を集めることが多い。当然、その部員も各先生方に、一挙手一投足が注目されている。顧問としてはうれしい半面、よくない情報もよく耳にするようになった。

スポーツの世界において「リーダーシップ」は、１つの大きな技術である。速いシュートを打つことやすばやいフェイントきることと同じほど重要であると僕は思っている。組織の先頭に立つリーダーには、果敢に挑戦する挑戦心や、調和をはかる協調性、組織のために己を犠牲にする使命感、人間としての優れた素養がなければつとまらないからである。

また、ハンドボールと日常生活を切り離して考えてはならない。ルーズな普段の生活はハンドボールのプレーに影響し、メリハリのない練習姿勢では普段の生活もメリハリがなくなってしまうからである。

自分という「核」を考え、その周りに「ハンドボール」と「日常生活」がある。何事においてもリーダーたれ。受身ではなく、主体的に動き出せ。

滝学園でハンドボールをするための道は各自が自律する以外にないのである。
2006/1/31 (Tue) 小我を捨てて大我に生きる
火曜日、呼び出し授業があり、全員揃わないのがいかにも淋しい。クラブの理念に「文武両道」を掲げているだけに、次の期末考査までには何とかしなければならない大問題でもある。その部員のみならず全体の問題として考え、問題をクリアしていこう。

今日は中３や女子２名も、実戦的な攻防の練習に参加した。当然ミスは多く、練習効率は悪くなる。しかし、現２年生も中３のころは、同じような状況であった。初めから上手なものはいないのである。教える者と教えられる者、それぞれが役割を認識し早く上達できるように期待する。

怪我をした選手が、新たな荒地の開拓に乗り出した。ものを創造することは、肉体的にはつらいことだが、何ともいえない喜びがある。怪我で練習できないことは確かに辛いことだが、新人のための（小さな）練習スペースを確保するという使命感が与えられたと思えば、これもプラスに転じることができる。

人間には個人的な欲求があるが、それのみに振り回されれば大事を見失うことがある。「小我を捨てて大我に生きる」。チームの勝利のために各自が自分の役割を自覚しよう。
2006/1/30 (Mon) １日を無駄にしない
今週は天気予報をみると、水木あたりに雲行きが怪しい。今日は、飛び出しのＬＨＲがあるため、終業時間が遅い日だが、わずか２０分のみの練習を行った。今週末に予定されている一宮・尾西地区ハンドボール選手権（通称・ウインターカップ）は、競技日程の都合で競技時間が変則的である。正規の時間よりも短い時間の中で勝敗を決するため、短時間での集中力が勝敗を分けることになるであろう。その意味では、こうした短時間練習も必ずや効果が現れると信じている。過去の大会では、延長あり、絶体絶命のピンチを機転を利かせたプレーで救ったりと、数々のドラマの中で２年連続の優勝を飾っている。勝敗は勝ちに行かなければ、意味がない。１日１日を無駄にせず、大切に大切に過ごしていこう。
2006/1/29 (Sun) 接戦を観戦
ここ数年、愛知のハンドボール界をリードした愛知高校と岡崎城西高校の試合を観戦した。昨年は、両校とも選抜で全国ベスト８入りする全国でもトップレベルの戦いだ。岡崎城西は１年生にU-16の日の丸選手を２人要し、愛知も昨年と３年生はぬけたものの同レベルの戦力で、愛知県体育館はものすごい熱気に包まれていた。

試合は一進一退の白熱した展開。前半は愛知２点差で折り返す。後半も拮抗していたが残り１０分で城西が抜け出し２４−２１の３点差。しかし、その後も愛知が粘り、両チームのキーパーのファインセーブもありながら、残り２秒で愛知が同点ゴール。そのままタイムアップで２５−２５の同点であった。リーグ戦の得失点差は詳しく分からないが、城西は東海戦の５５点があり、おそらく岡崎城西が優勝したものと思われる。

試合後の両チームは、優勝、準優勝の明暗は分かれたが、直接対決の結果を期待する周囲からの声も聞こえてきた。東海大会は東海4県2校ずつ計８校が参加し、そのうち４校のが全国大会出場権を獲得する。昨年のように両校出場し愛知県のレベルの高さを全国に知らしめてほしい。

さあ、この２校以外、すべてのチームが総体にむけての日々の戦いをはじめる。この２校に迫れるよう、最後のチャレンジに挑もう。君たちの先輩が切り開いた道もある。その先に一歩でも２歩でも進めるよう、日々邁進していこう。
2006/1/28 (Sat) 挑戦心
昨日に引き続き、模試の日。２年生は下校時間ぎりぎりまでかかるため、今日は１年生、中３生のみで練習を行った。本来ならば、今頃は愛知県体育館で決勝リーグを戦う予定であったが、それ（準決勝進出）は、春までとっておこう。

基本的なシュート練習では、確率の悪さが気になった。中学生との練習試合では、コンビネーションのミスも多くあった。１年生が自分たちの代になるまで「あと４ヶ月」だが、経験者の豊富なチームと戦う上では「もう４ヶ月」しかないともいえる。自チームの練習のみに満足することなく、果敢にいろんなことに挑戦してほしい。そして、試合でできなかったこと、相手にいいようにやられてしまったことを反省し、次にはできるように、やられないように工夫をしていこう。闇雲にやれば時間がかかるが、目標を明確にしてやれば、時間は短縮できる。
2006/1/27 (Fri) 向上心
今日は5時まで高2が模試を受験しており、高1のみの練習を行った。いつもは２グループに分けて、基礎練習を行っているが、人数の都合で女子３名と中３を含めて全体で行った。基礎的なパス・キャッチのトレーニングであるが、ミスを多発し、思いのほか基礎練習に終始することとなった。

ハンドボールに限ったことではないが、「向上心」がなければ、「向上」はしない。授業でも「身につけよう」と思わなければ「身につかない」。思いを変えるだけで、色んなものが見えるようになる。最初からうまくできるものはいない。しかし、「向上しよう」という思いをもってするのと、ただやっているのでは、結果は自ずと変わってくるであろう。１年生は、自分たちの思いを新メンバーに伝えて欲しい。口先の言葉ではなかなか人の心を動かすことはできない。今日の練習時のように魂からの声をグランドに響かせて欲しい。
2006/1/26 (Thu) 自尊心
木曜日だが、センター試験のリサーチ返却の都合で、今週は月曜日に職員会議が行われたため、練習に参加することができた。守りから速攻の練習では、寒さからかミスが目立った。とくに、最後のラストパスやシュートミスが目に付いた。レギュラー陣はエースとしての自覚、プライドを持ち、８・９割の確率で決められようになって欲しい。

中3生の動きもようやくさまになってきた。色んなポジションにトライしてもらいたい。そのためには、1年生の指導力も必要とされる。色んなポジションをこなせるようになれば、1・2年生の練習機会も増え、チームにとっても相乗効果をもたらすであろう。

チームを大切にするということは自分を大切にするということである。ピンチや困難な時には、チームへの使命感が自分を強くする。プライドを持って練習に臨もう。
2006/1/25 (Wed) 一念万年、万年一念
ようやく全員が参加して練習を行うことができた。
4時から始めて5時30分の下校時間までの練習時間は本当に早く感じる。
「一念万年、万年一念」夏目漱石の言葉だが、時間は人間の主観で長くも短くも感じられるの意だ。限られた時間のなかで、最大限の練習をすれば、その効果も出てくるだろう。練習に王道はない。毎日毎日時間を大切にし、今あるベスト４までの差を地道に埋めていこう。学習にも、同じことが言える。「学問に王道なし」。文武両道への道にも王道はない。自己を厳しく律しよう。
2006/1/24 (Tue) 再スタート
気温は低いものの、日はずいぶんと長くなった。大きな大会が一つ終わってしまったが、今日からまた練習を再開した。練習再開初日に全員が集まらなかった（補習などの都合）のは、少し残念なことである。次期大会は尾張の約6割のチームが参加する「ウインターカップ」がある。新人戦、総体と同様に3連覇のかかる大切な大会である。どんな大会であれ、準備を怠れば、結果はついてこない。しっかりと準備をして優勝に備えようと思う。そして、もう一つは、最後の最後の大会になる5月の県大会に備えての長期的な展望での準備もしていかなければならない。4月の尾張予選では、優勝（1位通過）が目標達成の最低条件である。それまでに、選手には人間的な成長を臨む。自己をしっかり分析し、個性を伸ばそう。テーマは「自律」である。
2006/1/23 (Mon) 日常が戻って
大会期間中ではあるが、残り試合があるのは4校に絞られた。愛知県下の残りの120チームあまりのチームは新たな目標に向けて、練習が再開していることであろう。学校は、普段の日常生活が帰ってきた。この県大会にかけて、これまで一心不乱に突き進んできたが、日常の中で、もう一度自分自身をみつめなおすことも必要だ。学校生活の本業は学業であり、それなくして滝高校で部活動を続けることはできない。今大会で目標を達成することはできなかったが、だからといって目標を下げることはしない。もう一度チーム全体で目標を確認しよう。そして、そのためには、日常のなかから自分を磨き、人間的な基礎力（具体的には集中力や持続力、課題をこなす力など）を広げていかなければならないだろう。最後の総体予選まで2ヶ月。悔いの残らないような学校生活を送れるよう1日1日を大切に過ごそう。
2006/1/22 (Sun) 準々決勝、決勝観戦
本来なら、準々決勝を戦う日。選手を引率して会場入することを想像していたが、残念ながら一人で観戦することになった。

準々決勝１試合目は、愛知対旭丘の名北対決と、春日丘対阿久比。阿久比は松蔭を倒してのベスト８入り。シード校が持ち味を発揮して決勝リーグに駒を進めた。

２試合目は、桜台対岡崎城西。桜台の大応援団はこの試合にかける意気込みを会場に示した。桜台は岡崎城西の退場時に得点で追いすがるも岡崎城西の攻撃力に押され、岡崎城西が決勝リーグに駒を進めた。

もう一試合が本来、わがチームの出場する予定だった東海対大同工大大同。試合はもつれにもつれ、前半１点大同のリードで折り返す。後半も一進一退の攻防。最大３点差内の均衡した試合だった。同点で残り３分をきった時間で東海が退場。大同有利と思われたが、決勝点は東海＃３のポストシュート。そして最後は＃４のミドルで２点差をつけ劇的な試合を東海がものにした。

決勝リーグは愛知対春日丘、岡崎城西対東海。春日丘は前半、追いすがるも後半引き離され、まずは愛知が１勝。岡崎城西は終始「横綱ハンド」５５点をあげ、１勝。

東海と岡崎城西の点差は離れてしまったが、目標とするベスト４のレベル、ベスト８のレベルは、紙一重であると確信した。しかしまた、その激戦を勝ち抜くには「これぞ滝のハンド」といえる何かがなければならないとも思った。その何かをインターハイに向けてつかもう。一人一人にはそれが見えているはずだ。
2006/1/21 (Sat) 敗戦をばねに
滝１３（８−１０，５−１２）２２東海
２回戦敗退。

奇しくも昨年と同じ相手に同じような試合展開で敗戦してしまった。経験、体格、技術、さまざまな点で相手が上回っていた。唯一、気迫では勝っていたのではないか。負けは本当に悔しい。たとえ、選手たちに経験、体格、技術の差があってもだ。この悔しさを、次への力に変えていこう。今日腹の底で感じたことを次にいかそう。僕は絶対にあきらめない。経験がなければつめばいい。体格がなければそれを補う体力をつければいい。技術がなければ練習すればいい。気迫を魂をそれらのものに変えていこう。信じる、信頼、信仰に近いほど全身全霊で君たちを信じる。絶対に自分の最高の力を出し切れる最高のチームに成長していこう。
2006/1/20 (Fri) 自分を信じる。仲間を信じる。
「仲間を信じ、己を信じ」第6代の先輩から後輩に受けつがれた言葉だ。この1週間、グランドの移動、寸暇を惜しんでのミニゲーム、過酷なスケジュールの中で練習を行ってきた。ゲーム形式の練習では思うような結果が出ない時もあった。尾張の予選から2ヶ月。過密な滝高校のスケジュールの中で、最大限の工夫をして練習を行ってきた。大切な試合を明日に控え、今、自分たちにできることは、自分の力を信じること。また、自分の力だけでなく、ともに練習してきた仲間の力を信じることだ。１つ１つ戦い、目標を達成しよう。
2006/1/19 (Thu) 勝負は一瞬で決まる。一瞬を大切に
時間は大切だ。今日も会議の日だが、少し早めに終了したため、グランドにいき数分間のゲーム形式の練習を行った。今日は推薦で決まったＯＢが2名が練習に参加してくれた。余談だが、ハンド部の生徒は近年、推薦で国立私立問わず大学が決まる生徒が多くなった。第1志望の大学であり、学生生活の充実の証ではないかと自負している。
さて、その後は体育館に移動してわずかな時間の練習。グランドから学校までは徒歩で10分ほどかかり、また、下校時間も6時と早く、両面テープを巻く時間も考慮すると、本当に貴重な練習時間だ。1分1秒を無駄にすることはできない。
残り時間数秒でのワンプレー。この一つのプレーで勝敗が決する場面。決めれば（止めれば）勝という場面もあるだろう。勝敗を決するポイントは、本当に一瞬で決まる。その場面を想定したプレーを立ち上がり、中盤、最終局面でしていけば試合そのものを楽に進めることができるだろう。
勝敗は結果が全て。負けたものに「賞賛」はない。栄光は勝者のみが手にする。
2006/1/18 (Wed) こだわり
会議のない水曜日。今週は、フルにグランドに行くことができない中で、今日は最後までグランドで選手と時間をともにできる1日であった。白熱したプレーが練習中でも見られ、シュート1本、一つのプレーを見ても、勝ち負けにこだわるよいプレーが随所に見られる。勝負へのこだわりは、自分を奮い立たせてくれる。1本のシュートでも「絶対に決めてやる」というシューターと、「絶対に止めてやる」というキーパーのこだわりがチームを活気付かせていると思う。尾張1位という誇り、滝の高校生という誇り、そして何より自分という人間に「こだわり」をもって勝負に挑もう。
2006/1/17 (Tue) チームの力
寒空の下、第4グランドでの最終調整に余念がない。1年生の準備も心なしか早くなった。2年生への思いの表れであろう。レギュラーチームの調整にも公式戦を髣髴とさせる迫力がある。ある場面で、練習中に古傷を痛めてしまう選手が出た。怪我をした選手への気遣いも当然であろう。しかし、なによりも成長を感じたのは、その後のプレーで選手たちが気を取り直して、練習に集中したことである。けが人を放っておいたのではない。自分のやるべき役割を認識していたのだ。それこそが、まさに「チーム力」だ。試合は7人の選手がコートのうえでは戦う。しかし、チーム力は、それ以上の力をコート上に注入する大きな力に変わるのである。30名の部員、その力を今こそ結集しよう。魂を１つにしよう。
2006/1/16 (Mon) うまくやろうとするとうまくいかない。ふつうにやろうとするとうまくいく。
月曜日は6限ＬＨＲの関係で、練習時間が限られる。ずいぶんと日は伸びたもののも5時をすぎれば暗くなり始める。緊急の会議で今日も練習開始時間には間に合わなかったが、選手たちは体育館の空いているスペースで練習をさせていただいた。会議終了後、練習を少し見ることができた。選手は、試合に向けての自覚を持って練習に取り組んでいた。チーム結成当時の初陣の時のようながちがちの緊張感でもなく、気の抜けたプレーでもなく、ほどよい緊張感を持って練習できていたと思う。

結婚式のスピーチなど人前で何か話をしなければならないときなど、緊張して話せなくなる人がいる。それは、何とかうまくやろうと気が焦り、普段の自分を見失ってしまうからであろう。しかし、気取らず話をすると意外と人の心にささる「名言」になっていることもある。

ベスト4という目標にむけての戦いが始まろうとしている。トーナメント戦である以上、絶対に負けられない試合である。しかし、あせりや気負いはいならない。自信を持って試合に臨んでいこう。あと4日。まだまだ自分を伸ばすぞ。
2006/1/15 (Sun) 汝自身を知れ
県大会まで1週間を切った。これからは、技術の向上とともに、勝つための心の準備も必要だ。最善を尽くした試合で相手に力負けならば、次への教訓とすることができる。しかし、こちらがベストを尽くせない状態で試合に臨んで、結果がでなければ、後悔しか残らないであろう。

ギリシアの哲学者ソクラテスは、「汝自身を知れ」という言葉から、当時なんでも知っていると錯覚していたソフィスト（職業教師）と自分に違いがあることに気づいた。それは、ソクラテスが、自分は「何も知らない」ということを知っているからであった。この「無知の知」が、知識に対して謙虚に学ぶ姿勢となり、後世に残る偉大な哲学者になったのではないか。

われわれも、何も知らない一人の人間にすぎない。ハンドボールに限らず、日常生活においても、謙虚な姿勢、感謝の気持ちを忘れてはなるまい。「汝自身を知れ」。弱い自分を知ったとき、自然に体が動き出す使命感や責任感になるのではないか。ベスト4への道。今、汝自身を知れ。
2006/1/14 (Sat) 選手は自分の鏡
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、こどもは乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそう子だ」といって育てると、こどもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、こどもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、晩張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

（「子は親の鏡」『子どもが育つ魔法の言葉』ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス　石井千春=訳　PHP文庫　より）

大会まで1週間。つらい思いもある。結果が伴わないこともある。子育てとクラブ指導は、似ているようで違うものだし、違うようで似ているものである。
ともあれ、選手は自分の鏡。痛みを共有しながら、「ベスト４」という目標に邁進したい。
2006/1/13 (Fri) 土台作り
2年生の宿題テストも終わり、久しぶりに中3から高2まで3学年がそろって練習をすることができた。推薦入試合格ですでに受験勉強から解放されたＯＢも激励がてら練習に参加してくれた。2年生はテスト終了後から練習を開始することができ、合同練習までには時間差があったが、遅れてきた1年生の練習開始もスムーズに行え、チームとしての責任感、使命感も成長しているように思え頼もしく感じた。残念ながら、今日も職員会議のため、全体練習開始直前でグランドを後にしたが、選手たちは、きちっと自分の役割を全うしたと信じたい。1日1日の練習が来週にせまった大きな大会の土台作りになる。気がつけば、あと1週間。悔いのないように残された時間を大切に使いたい。
2006/1/12 (Thu) 信頼関係
木曜日で定例の会議の日。高2は宿題テストのため、練習には参加できない。初めて、高1を中心として顧問の不在の中、練習を行った。毎年、この時期は主将を持ち回りで行いリーダーシップの育成を意図している。昨日の指名の際には立候補が出るなど、1年前と比べると1年生も着実に成長しているのだと実感することができた。 今年度、高校ラグビーを制した京都の伏見工業高校の山口総監督は、ドラマ「スクールウォーズ」やＮＨＫの「プロジェクトＸ」の題材にもなった超有名な先生だ。山口先生の座右の銘が「信は力なり」である。選手を信頼することは、言葉で表すほど簡単なことではない。その言葉の美しさ故に、軽く使われることも多い。魂と魂がぶつかりあって生まれる信頼関係。そこに真の意味での「力」が生まれる。若輩者の私だが、信頼関係が真の意味での力に変わる関係を選手とは築いていきたい。授業のある日常生活では毎日練習に顔を出すことができない分、お互い信頼される選手、指導者であろう。
2006/1/11 (Wed) 寒さに負けず
2年生のスキー実習は無事終わったが、明日から宿題テストのため、今日は2年生はお休み。1年生、中3生は今日がテスト明けのため、今日から練習を再開した。時折、太陽がのぞくものの今日も寒い1日となった。メニューは超基本的練習に終始したが、新入部員も含め元気に練習していた。1年生は2年生のいない間は最上級生。下級生（中3生）に対し、ハンドボールの技術はもうちろん、それ以外のことでもしっかりと指導をしてほしい。もう1日、2年生の休みは続く。少しでも技術的に向上できるように、寒さに負けず、元気に練習しよう。