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顧問の練習日記です。

2005/9/12 (Mon) 足がつる人のために
夏の練習後、足がつる選手が増えた。
医学的な専門知識はないけれど、ホームページを調べてみました。
以下参考にしてください。
ここをクリック
2005/9/10 (Sat) 些細なことでも勝負にこだわれ
　今日も練習開始時間には、文化祭準備のため8，9人しか集まらず、当初はシュート練習を中心に練習をはじめた。また、今日は3代目OBがやってきて一緒にプレーをしてくれた。現在も大学でプレーしており、スピードやハンドボールに対する姿勢は、現役のお手本になったのではないか。
　その後、準備の終わった部員が合流し、3チームのリーグ戦ができるまでの人数に増えた。普段、トーナメントを戦っている高校生にとってチーム内の争いとはいえ、リーグ戦は新鮮に思え、接戦が繰り広げられた。引き分けなどがあると得失点や総得点も絡むようになり、1点1点を大切にして戦っていたように思う。
　勝負の世界では、勝負どころというものが必ずある。試合では「波」といってもいいだろう。その波をどうやってひきつけるかが、勝敗を分ける一つのきっかけとなる。勝負勘のない選手には、その勝負どころが分からないことも多い。遊びの中の７ｍスローコンテストでも、トスに変わる最初のじゃんけんでも、もちろん学校の成績も、何事も勝負事は「勝ち」にこだわらなければ意味がない。一番勝たなければならないのは当然「自分」だ。
　
2005/9/9 (Fri) 思いがあれば、力がつく
今日から文化祭準備。練習に参加する選手は思いのほか多く、卒業したOB2名も参加してくれてゲーム形式の練習を行うことができた。練習の最初には、キーパー不在であったが、コートプレーヤーも真剣にキーパーに挑戦する姿がみられた。練習環境は万全ではないが、勝ちたいという思いがあれば、どんな状況であれ、力はつく。思いがなければただの時間の消化に終わってしまう。どんな環境でもどんな人数でも必ず練習はする。工夫を凝らし、勝つための練習をしていこう。
2005/9/8 (Thu) 核を持て
台風一過の秋晴れ。面談は続くものの、グランドに顔を出し指導する時間はとれた。試合までは2ヶ月あるが、メニューは同じことを反復して行っている。同じ練習を、毎日繰り返し行っても、新しい課題が見つかったり、新しいプレーが生まれたり、新しい発見の連続である。1年生のディフェンス面の進歩が心強い。

さて、明日からは文化祭の準備期間に入る。全員そろって練習する機会はすくなってしまう。しかし、目標を核として自分自身の生活を律してほしい。2年前からは、この時期を乗り越えて新人戦で栄冠を手に入れている。みんなにもできるはずだ。
2005/9/7 (Wed) 知は力なり
イギリスの哲学者F.ベーコンの言葉に「知は力なり」がある。今日は台風14号の影響で学校は休校（職員は当然出校）になり、選手にとっては1日休みが増えた。5日も警報の影響で午後5時過ぎまで試験があるなど、なかなか生活リズムを取りづらい日々が続くが、しっかりと自分の生活リズムを整えてほしい。朝から授業がなかったこともあって、今日はじっくり腰をすえて「本業」の教材研究に1日を費やした。1日で受験生並みの勉強をした（教師としては当然かもしれないが）。スポーツの本質の１つに「できなかったことをできるようにする」ことがあるが、勉強においても「分からなかったことがわかるようになる」「しらなかったことをしる」ことは、スポーツの本質同様になんともいえない充実感がある。

こんな日に選手はどういう過ごし方をしているのか、ふと考える。「知は力なり」。ベーコンの意とは異なるかもしれないが、生きていく上で「知」の力は際限がない。外出できないこんな日にこそ、自分の興味を抱く「学問」をのめりこむほどにしてほしい。テストや点数にとらわれない、自分でする勉強ができるような人間になれるといいなあ。
2005/9/6 (Tue) 意識から技術習得
宿題テストも終わり、今日から5限（65分）カットで、生徒との個人面談がはじまった。職員室でも1年生部員が担任の先生に「渇」を入れられる場面をよく見る。たしかに、練習量は（他校に比べれば少ないものの）滝学園では、比較的多いクラブになったが、それを言い訳にして本業の勉強に支障が出るようでは本末転倒である。滝高校ハンドボール部は、文武両道ではなく「文武同道」である。文も武も同じ道であり、自己を鍛えることに変わりはない。勉強（学問）での真理追究と練習での己の追及は決して別道ではないからである。信念を持って「滝高校」で「ハンドボール」を続けてほしい。

さて、顧問である私も1年生の担任でもあり、クラスの生徒の面談をしてからグランドにいくことになる。その間選手のみの練習が続く。練習は目的や意志があって初めて技術が習得できる。目的や意志を持たず、ただ練習するのみでは何も残らないであろう。強い目的意識を持って練習に取り組んでほしい。ディフェンス→速攻→セットのリズムをつかめるように。
2005/9/3 (Sat) チャレンジ　〜現状維持は後退のはじまり〜
　始業式があり、いよいよ2学期がはじまった。次なる目標は11月12日の新人戦決勝で優勝することだ。チーム全体の目標で共有し、目標に向かってチーム全員が努力してほしい。夏休みの目標としていた「尾張優勝」は準決勝でついえた。しかし、ここで停滞していてはいけない。これから、日没時間が早くなり、普段の学校生活がはじまり夏休みほど練習時間が確保できない。これ以降の大会はすべて体育館で実施されるが、体育館練習が保障されたクラブではない。昨年1・2年あわせて22名の部員であったのに対し、今年は31名の部員で活動している。一人当たりの練習量は、数字の上でもぐっと減る。昨年度のチームは、夏準優勝2回で新人戦優勝を達成した。今年は3位から優勝を目指すことになる。

プレーの面でも、7月の大会で通用したプレーが8月には通用しなくなることもあった。

つまり、いろんな意味で様々なことに「チャレンジ」していかなければ、チームのそして個の成長はありえない。現状に満足することは後退を意味する。31名それぞれが、目的意識を明確にしてハンドボールに取り組んでほしい。
2005/8/27 (Sat) 悪夢の２５分　それも勉強
７月の大会１点に泣いた決勝以来、今日の日を心待ちにしていた。「優勝」の文字をただひたすら追いかけて。しかし準決勝の起工業戦の前半。悪夢の２５分が待っていた。立ち上がり先取点を奪うものの５分過ぎから起工業の反撃を食らい点数がじりじりと引き離される。滝のシュートはことごとくキーパーにはじかれなかなかゴールの中に押し込めない。決定的なシュートもバーに嫌われるケースが２，３度続く不運も重なり、主導権は完全に起工業。ラスト１秒で辛くも３点目を取るが、スコアは３−１１と勝負を決められてしまった。１ヶ月前は、楽な展開で勝っているチームに思わぬ苦戦。選手たちの同様もかくせなかった。しかし、勝負事は意外と「負け」のなかによい教材が転がっている。今日もおのれの真の力を誰が最後まで信じぬくことができたであろうか。点数に惑わされ、消極的なプレーにならなかったか。ミスを誘発しなかったか。野球の世界で「ブルペンエース」という言葉がある。ブルペンではエース並みのピッチングをしてもいざ試合になるとびびってしまい、本来の力の出せない投手のことをいう。今日の前半の試合はまさにそんな心理状況に追い込まれたのではないだろうか。トーナメント戦は恐ろしいもので負けたら終わりのデスマッチである。限られた時間の中で相手よりも１点でも多くとったほうが勝ちである。無限の時間の練習の中でよいプレーをするだけではいけない（もちろんできて当然の話であるが）。「限られた」時間のなかで、やらねばならないのである。

新人戦まで２ヶ月。文化祭、第３回定期考査、いろいろやらねばならないこともあるが、３度目の正直で絶対に優勝カップをとらねばならない。２年上の先輩がとってからカップは滝に保管してある。他のチームには絶対に渡してはならない。
2005/8/26 (Fri) 明日につなげる
準々決勝は快勝であった。前半相手に得点を許さず、ミスも０ではないが最小限に抑え１５−０で折り返し。後半は登録メンバー26名（ローカルルール）を出場させる試合となった。明日はいよいよ準決勝、決勝。1ヶ月前の思いをもう一度繰り返さないためにもあすからが本当の勝負である。ゆっくり休んで明日の戦いに備えよう。
2005/8/25 (Thu) 謙虚に学ぶ
台風の心配もどこ吹く風、今日は朝から最近の曇り空よりもむしろ日差しがでるほどでよいコンディションの中で大会が運営された。滝は前回の大会で第２シードに周り、一番右側の山からスタートするため、試合も最終第８試合からの出場となった。相手のポストシュートで幕をあけるも、すぐさま連取で４−１とリード、安全圏突入かと思われたが、７分過ぎにポストに落とされ４−２９分にもポストを守りきれず７mスローを決められ４−３。にわかに雲行きが怪しくなったが、すぐさま連取で６−３。しかしまたもやポストから失点。なんとか後半間際に３連取で９−４で折り返した。結局前半の失点はすべてポストからであった。後半も取ってとられての攻防であったが前半の貯金をそのまま残し１６−１０で勝利した。後半も４点はポスト選手（７ｍスローを含む)で、１０点中８点同一選手に取られる結果となった。こちらのディフェンスミスといった感じではなく、まだ、個のディフェンス技術が相手のパス技術に到達しておらず、素直に引っかかりすぎた感があった。フォローディフェンスの読み、判断力、位置取り。すべてのおいてまだまだ勉強しなければならないことを教えていただいた試合であった。言い訳は進歩を止める。われわれに言い訳はいらない。どんな状況でもそこから課題を見つけ、謙虚に学んでいこうではないか。明日も勉強、勉強。
2005/8/24 (Wed) 精神力勝負
台風11号の来襲が心配される。今日は台風前であったが、好天に恵まれ大会前最終調整を行うことができた。最後の確認練習では、これまでにないよい仕上がり具合を見せ、頂点が見えてきたと感じるほどであった。この大会までグランドで実施されるため、天候が非常に心配される。しかし、長い戦いになっても最後は集中力を切らさない精神力が必要とされる。色んなことを想定し、明日からの戦いに望もう。
2005/8/23 (Tue) 優勝への準備
何事もことを為すには準備が必要である。優勝するにもまぐれで勝ち上がることは絶対にない。優勝までの準備が必要である。今日でたいていの生徒の後期特別授業が終わった。天候が気になるところだが、集中力を持続させることも準備の一つ。ありとあらゆる状況を想定して生活をしよう。大会がずれ込む可能性もある。8月終わりにあわてなくて済むように、宿題も早めにかたずけよう。
2005/8/22 (Mon) 言い訳は進歩をとめる
土日と練習試合に出かけた。体育館を借りての練習だが、これまででは始めての体育館での松脂使用であった。外での松脂、室内での両面テープには慣れているものの室内での松脂に選手は慣れていない。練習開始のパス練習で予想通りミスの連発。シュート練習でもこれまた枠外シュートの連発であった。「慣れないから仕方ない」と言い訳することは簡単であろう。しかし、大会の規定で今回のケースがあることもある。誰かのせいにする。言い訳をするのは、非常に簡単である。しかし、言い訳ばかりしていては進歩は止まる。ようは考え方の問題で、よくすべるボールは、選手にもっと集中力を持って練習しろというメッセージを送っていると考えると、ミスも減ってくるのではないか。

大会までの日程は決められている。今日も雨天の中、グランド整備をして練習を断行した。天候も言い訳にしない。できる限りの練習を積んで大会を迎えよう。優勝するためには、人と同じことをしていてはならないのである。
2005/8/19 (Fri) 謙虚に勉強
今日は朝に豪雨があり、練習できるかどうか不安であったが、午前中の夏の日差しのおかげで無事に練習試合を行うことができた。太陽のありがたさを実感した。会場は、急遽本校の第4グランドに変更して行われたが、1・2年生は手際よく会場準備を行うことができた。1年生もずいぶん成長したように思う。さて、試合だが、結果「負け」はなかったが、負けに等しい試合もあった。立ち上がりの悪さ、ミスによる自滅、特にアウトオブナンバー時のミスやノーマークシュートミスなどが、響いた。いろいろなカラーを持ったチームがあり、われわれのハンドボールと相性がよくないチームもある。しかし、今は自分たちの進むべき方向を信じ、それに邁進することであろう。世間は広く、強いものも数多くいる。自分を謙虚に受け止め、常に向上心をもって練習に望もう。
2005/8/18 (Thu) 夏の成果
今日も特別授業の午後から練習を行った。基本練習の際には、夏の成果は着実に出てきたように思う。確率も上がりミスも少なくなった。実戦形式の練習でもスピードが上がってきた。何事も近道はない。一歩一歩の積み重ねが大きな成長を生む。あとは結果が証明してくれるであろう。あくなき「結果」への執念を燃やし、明日も貪欲に練習をしよう。
2005/8/17 (Wed) 後期特別授業
今日から後期特別授業がはじまった。授業のさなかにはテストも組まれ、生徒にとっては厳しい夏の終わりとなる。お盆休みもあけ、8月の後半の練習の目的は極めて明確である。「尾張優勝」それだけである。あの悔し涙を流した決勝から早1ヶ月がたった。この1ヶ月、あの1点のために練習してきたといっても過言ではない。8月の大会で優勝すれば、それだけで歴代最高記録を塗り替えることができる。まだ次があるという甘えはいらない。われわれに立ち止まっている余裕はない。優勝しかない。学校の授業、家庭での規律ある生活、すべて万全に備えをして優勝に突き進もう。自分を磨け。
2005/8/12 (Fri) OB会
現2年生主体のチームでこの滝高ハンド部も7代目となった。初代はストレートにいけば？社会人1年生となる学年だ。親（や教師）の思いとは裏腹に子どもは寄り道をしたり立ち止まったりしながら成長していくもの。大学からの自由な時間が、良い意味にも悪い意味にも自分を見つめ、紆余曲折を経ながら成長していくのであろう。思えば、自分にはその後の人生を決定付ける恩師やハンドボールとの出会いがあり、人生の指針を与えられ、幸せな大学生活を送ることが出来た。滝高OBがというわけではないが、現在の大学はどうであろう。大学生＝大人として扱われているものの大人になりきれていない大学生も多くなった昨今、目的意識も無いままただ「ふつう」に生きている学生が多くなったような気がする。目的意識があれば、悩みは葛藤はつきもの。しかし、それを避けて「ふつう」に生きるようとし、バイトや恋愛のみの「ふつう？」の学生生活に終始してしまっているような気がしてならない。滝高ハンド部は勝利という目的に向かってまい進するチームである。OB・OGのみんなも尊い4年間（6年間）の間に人生の指針となる目的を探して欲しいと切に願う。悩んだり、葛藤したときにはいつでもグランドにきてください。
2005/8/6 (Sat) セルフコントロール
今日から、甲子園を高校球児に明け渡す阪神ほどではないが、学校外での練習が続く。この時期一番求められるのは、自己管理以外の何物でもない。食事・睡眠、高校生を惑わす誘惑は数多いが、人間が「生きる」上で必要なことを当たり前にして欲しい。ベストメンバーそろわずして負けることほどつらいものは無い。生活面から自己と戦え。自分に甘い人間は勝利を逃す。
2005/8/2 (Tue) 完敗　気分の切り替え
今日は完敗であった。それ以上語ることはしない。気持ちの切り替えが何よりも大切だ。チームは始まったばかりだ。来年の正月、そして春に結果を残せばよい。「臥薪嘗胆」。三国干渉ののち、日本は強国ロシアに勝った。
2005/8/1 (Mon) 挑戦心「勝つ」思い
他地区より一足先に予選が終わり、その後も練習を怠らずにいよいよ明日一度目の県大会を迎える。先輩が築いた「ベスト8」の実績を越えることを目的に出発したこのチームにとって何不足ない対戦相手とめぐり合わせた。戦う前から「いい試合をしよう」などと思ってはならない。「勝ちに行くこと」を考える。勝つ意志のないチームに勝利は転がってこない。チャレンジすることを忘れずに現状のベストを超えたプレーをみせよう。
2005/7/30 (Sat) こつこつと積み上げる
今日は特別授業の最終日。滝高からの進学組みをのぞいて滝中進学組みは今日から「夏休み」が始まる。今日も地元の高校に練習試合にでかけた。昨日よりも多くのチームの参加があり、いろいろなタイプのチームと対戦できたことは非常によい材料となった。どんなチームに対しても自分たちの意図していることを貫くことが必要である。ときにシュートミスやイージーミスでペースをつかめなくても、あせりは禁物。誰もが急激に上達することはできない。一歩一歩ずつしか歩めないのである。今日は最後の試合、相手チームが1年生ということもあり、普段なかなか試合に出られない1年生にチャンスがめぐってきた。立ち上がりこそ先制を許したもののその後は、練習どおりのプレーができて、見事勝利を収めることができた。ハンドボールを初めて数ヶ月の選手が「勝利」を手にしたのも1日1日の努力の賜物である。レギュラーメンバーにヒントを与えたのではないだろうか。こつこつと積み上げていこう。大きなものを手に入れよう。
2005/7/29 (Fri) 突然の豪雨　逆境を跳ね返す
今日も午前中の特別授業の後、午後から地元の高校に練習試合にでかけた。アップの途中に突然の夕立のような雨。試合は中止となった。その後、しばらくすると天気は回復し、滝第4グランドで一緒に来ていた高校と練習試合をはじめた。20分1本を終わり、2本目に入ったところで今度は、ものすごい豪雨にさらされた。数年前の東海豪雨を思わせる大雨が数分間ふり続き、選手たちはびしょぬれとなった。天気は恨めしいものでその後、回復し青空まで見せるようになった。大会までの日程をおっていくと、今日の雨は痛い。しかし、この逆境に耐えてこそ滝高ハンド。明日からの集中力で今日の分を挽回しよう。20分1本でも今日の試合内容はよかった。
2005/7/28 (Thu) 積極的なミス、消極的なミス
午前中の特別授業の後、午後から隣の市の一宮まで移動し、練習試合を行った。県大会は8月2日から開催されるが、滝高校は7月30日まで特別授業が続き、実戦練習を行うため、限られた時間の中で工夫して練習ゲームも行っている。今日の「結果」は、先週の試合よりもよかったが、内容はまだまだ課題も多かった。試合は近いが、ここでこじんまりとまとまる必要はない。むしろ積極的なプレーをしてミスをする分には選手もベンチも納得できるであろう。しかし、消極的なミス、凡ミスは許してはならない。速攻時のミスは逆襲を生み、取れるはずの点が取られてしまう、いわゆる「2点差」のぷれーとなってしまう。試合試合に課題を持ちテーマを持って臨むように。明日もまた勝負が続く。
2005/7/27 (Wed) イメージをつくる。リズムをつくる。
台風一過で過ごしやすい１日であった。風はあったものの心地よく感じられ、練習環境もよかったように思う。今日のゲーム形式の練習では、レギュラーチームのリズムが取れず、苦戦を強いられた。立ち上がりの凡ミスからリードを許すと、プレーが萎縮し、速攻が出せない、シュートが打てない、ミスを出す、相手に速攻を食らうという悪循環に入っていった。行き当たりばったりの攻撃ではなく、イメージを持って攻めることが大切。そして、リズムよく攻めることも重要だ。試合の流れの中では好不調の波が必ずある。リズムがあればその波になり、一気に点差を開けることができる。流れを引き寄せる力を学んでこよう。
2005/7/26 (Tue) 台風を吹き飛ばす
台風の上陸が心配されたが、何とか小雨程度で済み、無事に練習することができた。この１日の練習が県大会前には大きな意味を持つことを期待したい。チーム結成から数ヶ月。何とか、最初の大会で県大会出場権は獲得したものの、「経験不足」は否めない。あと１週間。とにかく、練習や練習ゲームでいろんなことを吸収し、強豪校との戦いに万全の体制で臨みたい。今日は１年生にも紅白戦のチャンスを与えた。２年生との差は歴然であった。まだまだ経験もないチーム。今日の結果から目の色を変えて練習に励んでくれることを期待する。いろんな意味で「負け」から学ぶものは本当に多い。
2005/7/25 (Mon) 千里の道も一歩から
今日から前期の特別授業がはじまった。午前中は、全員授業を受け、午後からの練習の日が１週間続く。途中テストもあり生徒には「夏休み」とはいえない過酷な日程かもしれないが、充実してこそ夏休み。滝高校生らしい夏休みを過ごしてもらいたい。今日は、途中土砂降りがあり、練習半ばで切り上げた。週末の練習ゲームでは、他地区のチームにふがいない敗戦を喫し、悪いムードを払拭するためにも練習したかったが、天候には勝てない。しかし、思えば昨年度チームもこの時期同じ悩みを抱えながら豊橋の県大会を迎えていた。あせりは禁物。千里の道も一歩から。一番苦しいのは選手自身。１つ１つ積み上げて大きな結果をえよう。
2005/7/23 (Sat) 準備不足
一日オフ期間をおいての練習。しかし、今日は３名の遅刻者をはじめ、練習の初めから小言を言わなければならないことが多かった。県大会は８月２日開幕。強豪校相手に戦うわれわれには、いつもにも増して戦うための準備が必要だ。ことを為すには準備が必要である。それは勝利についても同じである。勝利に対する準備を怠れば、結果は戦う前からわかってしまう。精神的にも技術的にもしっかりと準備をして県大会を戦いたい。
2005/7/21 (Thu) 夏休み初日　中学管内
名古屋の最高気温が３５度と予想されるなか、朝から炎天下の下で練習を行った。前の大会で負傷した選手はいるもののみんな元気に練習をした。暑さには勝ちよい練習ができたと思う。練習の途中、地元中学で開催されている中学の試合をみにいった。創部２年目でまだ３年生がいない中で善戦はするものの体格差や経験の差で、残念ながら負けてしまった。ぜひ来年はよい結果を残し、高校へとつなげてほしい。
中学生もこれから暑い中、がんばって練習に励むであろう。そのお手本になれるよう高校生もがんばろう。自分に負けてはだめだ。
2005/7/20 (Wed) 暑い夏が来た
今日で終業式を終え、いよいよ暑い夏が本格的にやってきた。前期後期の特別授業があるとはいえ、普段よりもハンドボールに集中できる環境がある。夏休みに入る前の大会は、「１点の重み」をかみ締めることのできたという点でこの夏を乗り切る原動力になる。次の県大会や終わりに待ち構えている尾張大会では、雪辱を晴らす自己に厳しい練習をしていこう。明日は、滝中の管内大会初日である。われわれも２年生のチームで３年生の残るチーム相手に勝負することができた。滝中もまだ創部２年目で２年生が中心だが、ぜひがんばって満足の行く結果を残してほしい。
2005/7/18 (Mon) 1点の重み
準決勝の起工業戦。相手は3年生の残る伝統校であったが、臆せず自分たちのペースに持ち込むことができた。この勝利は、自分たちの自信につながる勝利になるであろう。課題は決勝での試合運びだ。勝負の世界に「たら」「れば」は禁物だが、1つ1つのプレーを振り返ってみると負ける試合ではなかったことは選手自身が一番骨身にしみていることであろう。個人的なミスもあった。組織として修正しなければならない戦術もあった。シュート技術などミス以外の力負けの部分もあった。夏の宿題は多くある。そのことに気づかせてもらった試合であった。そして何よりも、残り40秒で同点。相手退場のなか、最後の相手のシュートが無常にも文字通り「転がって」ゴールに入ってしまった悪夢は、選手みんなの記憶に焼きついているのではないか。1点の重みをかみ締めよう。この1点が明暗を分ける。その1点を取るため、これから自分自身と戦っていこう。これからが始まりである。
2005/7/17 (Sun) 県大会出場権　しかしその上へ
今日のゲームは危なげなく勝利することができ、県大会出場権を獲得した。滝の試合のあと行われた｢県大会出場決定戦」はまさにドラマ的な結果であった。平和高校の生徒の歓喜の声はスポーツの醍醐味をあらわした何事に抱えがたい経験になるであろう。滝も創部1年目で奇跡的勝利で県大会出場を獲得したあの思いは今でも脳裏に焼きついている。いろんな意味で県大会に出場できるありがたみをかみ締めて日々の練習を精進していきたい。さあ、明日の準決勝。ここからがいわばわれわれが真の意味で目指すところである。持てる力をすべて出し切り明日の準決勝を戦おう。優勝しか目指していない。
2005/7/16 (Sat) 新チーム白星発進
今日からまた新チームの戦いが始まった。細かいミスはまだまだあるが、全般的には平常心で戦うことができ、よいスタートを切れたのではないかと思う。明日以降も１つ１つを大切に戦うことを忘れずに。舞い上がったり驕ったりすることのないように。常に謙虚な姿勢を忘れず、優勝まで登りつめていこう。「思い」がなければ勝ちはない。
2005/7/12 (Tue) 失点で学ぶもの。得点は何よりの薬。
今日は午前中の豪雨にもかかわらず、奇跡的に晴天に恵まれ、グランドは見る見る回復していった。先週に引き続き、今日も近隣の高校に練習試合に出かけた。先輩の業績が大きく、その分新チームは例年よりも1ヶ月遅くのスタートであったが、ここに来てチームの状態もさまになってきたように思う。ゲーム形式の練習では失点や得点を普段の練習相手以外の選手に決められる。失点はなぜしたのか、チームにとっては非常に勉強になる。組織の乱れで失った失点パターンは、そのほころびを修正して失点する確率を極力減らさねばならない。得点や勝利や何よりの薬になる。チームの上昇ムードをさらに高めて、最高のムードで大会に入ろう。優勝しかない。
2005/7/11 (Mon) すぐにはできないこともある
月曜日は練習時間が短い。今日も５時から１時間のみの練習をおこなった。大会が近いこともあり実践練習を中心に行ったが、前々からいっている課題が克服できないことも多くあった。しかし、スポーツの目的の１つは「できなかったことをできるようにする」ことである。いったことがすぐにできれば、これほど指導が楽なことはないであろう。とにかく反復して｢できなかったことをできるように」しよう。その意味でも辛抱と忍耐は選手と指導者ともに最も必要な徳目かもしれない。
2005/7/9 (Sat) 雨で休養
高１高２とも３時ごろまで模試があり、さあこれからと勇んでいたところに雨で水を差した。試験までの日程は変わらない。練習できなくなったのは痛い。しかし、天候に逆らうことはできない。テスト明けから休みなしでがんばってきた選手へのご褒美ととらえ、１日休養をとってほしい。

　中国の北の方に占いの上手な老人が住んでいました。さらに北には胡（こ）という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。
ある時どういうわけか、その老人の馬が北の胡の国のほうに逃げていってしまいました。この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。

「このことが幸福にならないとも限らないよ。」

　そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。

「このことが禍（わざわい）にならないとも限らないよ。」

　しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。

「このことが幸福にならないとも限らないよ。」

　１年が経ったころ胡の人たちが城塞に攻め入ってきました。城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。そして、何とか胡人から守ることができましたが、その多くは戦いで死んでしまいました。しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。

人間万事塞翁が馬。この日の雨が大会での勝利(優勝)につながることを祈る。
2005/7/8 (Fri) 理解力と判断力(型を覚えると型を破る）
新チーム以降が少し出遅れていた日程もあって、なかなか練習試合も組めず、地元の学校に2度目の平日練習試合に出かけた。今日は試合以前の段階で1年生に多くの課題がみつかった。チームはプレーをする選手だけでは成り立たない。ボールやまつやに、クリーナー、ボールかごなど試合に必要な用具を揃えることも重要な役割だ。ボールが隣のコートに入りそうになれば、プレーをとめてでも阻止しなければ、怪我を誘発することにもなってしまう。ハンドボールに限らず集団スポーツは、集団の「ルール」、プレーの｢型｣を覚えることが必要だ。と同時に｢勝つ」ことを目的にしているチームである滝は、｢型」を破る｢判断力」が最も必要とされる。型を覚えると型を破る、一見矛盾しているものに見えるかも知れないが、それは｢理解力」と｢判断力」と認識してほしい。「ハンドボール」と「勉強」が自転車の両輪であるのと同じように｢理解力」と｢判断力」も同じである。1年生は深く自覚してほしい。
2年生は「結果」を重視しよう。プレーの中で｢理解力」と｢判断力」を実践しよう。
2005/7/7 (Thu) 3代目ＯＢ来校
3代目のＯＢが来校してくれた。現役防衛医大生の彼とは中学入学以来6年間、クラブの顧問として苦楽をともにした中で、職員室では思い出話に花が咲いた。ＯＢの各方面での活躍は顧問冥利に尽きる。懐かしい第4グランドにも顔を出してくれ、現役にも声をかけてくれた。｢ハンドボールをしに学校に来ていた」というのは大げさかもしれないが、それぐらいのめり込んで一つのことを集中する大切さを後輩たちに伝えてくれたであろう。
さあ、現役。試合までの時間も限られてきている。今日も昨日よりも少し進歩が見られた。１つのことを大切にしていこう。
2005/7/6 (Wed) あと9日、まだ9日
第2回定期考査が終わった。幸い天候もよくグランドコンディションも良好の中で練習を再開することができた。選手のコンディションも思いのほかよく、２・３人足がつったものもいたが概ね体に切れもあったように思う。練習メニューはこれまでのおさらいを中心に、最後に中学生と高１の試合、２年生の紅白戦を行った。中学生対高１は１２対１２のドロー。中学生の成長が頼もしかったが、高１のディフェンスのお粗末さも目に余った。高３のお手本があるのだから「まね」でも「コピー」でもよいのでもう一度自分の動きを確認してほしい。さて、高２。形にこだわり、自分らしさのないプレーが少し目に付いた。テスト明け初日で時間は少ないかもしれないが、まだ９日間ある。気をあせらず、自分のプレーを取り戻し果敢に攻める姿勢を忘れないでほしい。１日１日成長できる。目標は「尾張優勝」であることを忘れないように。
2005/7/5 (Tue) 試験明け
明日、いよいよ試験があける。２週間ぶりに練習を再開する選手の体力が気がかりだ。管内大会を目前に控えた中学生は、試験中にも熱中症対策で特別練習をしていた。２度ほど中学生の練習に参加した。一度目は体力面で走りきれていなかった中学生が、今日は体が慣れていたのか、速攻で走るきることができるようになっていた。改めてこの２週間の重みを感じた。梅雨も本格化した。気温も常時３０度を越すようになった。２週間前とは環境が違うことを認識して明日の練習に取り組んでほしい。テストがあければ１０日で大会が始まる。日程を逆算して何をすべきかを明確にし、明日からの練習に入ろう。
2005/6/30 (Thu) 組み合せ決まる。
昨日、夏の大会の組み合わせが決まった。新チームの初陣となる大会、先輩が残してくれた第1シードはあるものの、対戦相手はやはり気になるものである。この大会は他校では3年生を擁して参加するチームもあり侮れない。とにかく一戦一戦取りこぼしのないよう、大切に戦うことだ。雨は降ったが暑い日が続いている。勉強とともに、体力の維持にもつとめてほしい。

余談だが、学校近くにオープンしたアピタ江南西店の中の夢屋書店で業界唯一の「スポーツイベント　ハンドボール」を発見した。江南市内で初めて書店で販売されているのを見た。それも1冊でなく5冊もあった。江南市にも滝高、滝中をはじめ、古知野高校、江南高校、尾北高校など、たくさんのハンドボールチームがあり、ハンドボールを愛する選手が増えている。800円と生徒にとっては高い買い物かもしれないが、「5冊完売」になるぐらいハンドボールがメジャースポーツになってくれることを願った。
2005/6/22 (Wed) テスト週間
今日は天気予報がうれしくもはずれ、定期考査前最後の練習がグランドで行うことができた。新チームになって1ヶ月。第1回定期考査からちょうど次の考査までの間、それなりに内容のある練習ができたと思う。もちろん、これからのチームだから課題は山ほどあるが、1日1日練習の成果も現れていた。テストがあけるといよいよ夏本番。暑い中での戦いが始まる。7月16日からは県大会をかけた重要な大会もある。まずは勉強をしっかりやること。そして体力を維持すること。充実した2週間を送って、テスト明けの練習に望んでほしい。
2005/6/21 (Tue) 勉強！
テスト発表まであと2日。明日は天候が危ぶまれるため、今日がテスト前最後のグランド練習になるかもしれない。いつもの練習メニューのあと6対6の攻防の練習をした。そこで2年生が決定的なミスをした。チームにとってしてはいけないミスだった。中学での経験者がいない滝高ハンド部にとって、チーム戦術を理解することは何にもまして重要なことだ。全部シュートを決めろとか、マンツーマンを全部止めろ、という漠然とした指示や無理な指示を出しているわけではない。あたりまえのことをあたりまえにしてくれというだけのことだ。その当たり前のことができなかったことに愕然とした。新チームのメンバーは、戦術の重要性を再認識してほしい。自分にポジションにとらわれず、チーム全体の戦術を理解できるよう勉強してほしい。7人の役割が有機的に結びついてはじめてチームは成立する。ずば抜けた選手が一人いたとしてもチームは勝てない。勝つための努力は、投げて、走ってだけではだめだ。頭を使い、理解すること。これが一番大切だ。
2005/6/20 (Mon) 準備で未来を予測
未来は予測できる。うらないやあてっずぽうではない。試合の日は決まっているのだから、その日を基準に何をやならければいけないか、どういう準備が必要か、一つ一つつめていけば、一瞬先のことが読めるようになる。まもなく定期テスト週間に入る。練習はしばらくできなくなる。その間、気温はぐんぐん上がっていくことが予想される。学校には、はやくもクーラーが入った。2週間、汗もかかずクーラーずけの生活を送れば、テスト後の体力がどうなるか、火を見るより明らかである。テストがあけたあとの練習はわずか10日しかない。体力を取り戻すだけでは1日2試合走りきることはできない。「走力」が武器にできるようにするには、他チームより「走れる」チームにならなければならない。勉強をおろそかにすれば、補習に掛かり、大会前の練習に参加できなくなる。一歩先を読み行動しよう。未来は予測できる。
2005/6/19 (Sun) 愛知・桜花学園が優勝。
東海大会2日目。準決勝から行われた。全試合白熱する試合で、インターハイ出場権はかかっていないものの各チーム各県の代表として遊び気分で参加しているチームは無く、見ていて気持ちいよい好ゲームが展開された。男子準決勝では、新チームで臨んでいた岡崎城西が敗戦した。愛知勢同士の決勝を期待し楽しみにしていただけに、すごく残念な結果となったが、四日市四郷も鍛え抜かれた良いチームであった。その四日市四郷を危なげなくやぶった愛知の強さは東海大会では群を抜いていたように思う。決勝では、岡崎城西の3年生が愛知を応援、県予選で敗戦した四日市工業が四日市四郷を応援。よきライバルがそのチームを応援する光景もスポーツマンらしく爽やかな印象を受けた。我がチームもベスト４を狙う。3位以内に入ればこの東海大会出場も可能となる。ぜひ来年はここまで来てみたい。
会場では、愛知・岐阜・三重の多くの先生方と出会った。ここ（東海大会）以上を目指す顧問の先生のお顔をよく拝見した。時間的な制約はあるが、滝の生徒も機会があえばぜひ見せたいものだ。
2005/6/18 (Sat) 東海大会会場から
東海大会の審判で、今四日市にいる。ホテルのパソコンでこの日記を打っている。一会場にいたので他会場の結果は分からないが、愛知県勢は健闘しているという話である。決勝はまた、愛知対城西になるのか。他県の試合も見たが、愛知県のレベルの壁の高さもまた痛感した。明日も出来る限り現地にとどまり、色々と収穫を持って帰りたいと思う。選手は、今日、初めて顧問の不在の休日練習を行った。前日のＯＢとの試合で課題もみつかり、課題克服のため、安心して今日の練習を任せた。定期テストも近づいた。明日は自分のやるべきことをしっかりやって、テスト発表までの３日間の練習を行う準備をして欲しいと思う。
2005/6/17 (Fri) １４−９？　９−１４？
卒業文集に載るクラブ写真の日。和やかなムードでグランドに顔を見せる3年生。3年間一緒にこのグランドで魂をぶつけてきただけに、心底懐かしい思いでいっぱいであった。しかし、その思いも１分で消えた。2年生の真剣な試合前のミーティング風景が目に入った。監督の「集合」なしに、自主的に話し合う選手達。写真撮影が終わったあと公式戦さながらの緊迫したゲームがはじまった。現役チームが幸先良く2点リード。しかし、ＯＢもサイド、センターからのシュートですぐさま追いつきその後はリードを終始保ちながらも8−5のＯＢリードで折り返し。後半は現役も残り5分まで粘りを見せ2・3点の攻防が続く。2点差にせまった現役の速攻。サイドプレイヤーが放ったシュートはバーにあたり得点ならず。そのリバウンドをＯＢはすかさず得点に結びつけ3点差に開く。勝ち方を知っているＯＢは消沈した現役にたたみかけ連続得点で5点差まで開き、現役は万事休すとなった。さすがに県ベスト8チーム（2004年チーム）には勝てなかったが、善戦は見せた。しかし、勝たねばならないのが勝負の世界。1点でも負けは負けなのだ。試合後、選手達も色々なことを考えたであろう。この悔しい思いを夏に燃やしていこう。9−14ではない。14−９に変えるために。
2005/6/16 (Thu) 創意工夫
朝から雨。延期されていた1年生の球技大会も残念ながら中止となってしまった。しかし、雨は上がった。大会までの日程を考えると、ボールを使った練習をしたかった。選手たちは創意工夫をし、懸命に特設のコートを作り練習した。残念ながら、会議のためグランドをあとにしたが、1日1日の練習を大切にする精神は伝わってきた。泥にまみれて創意工夫する。このチームも着実に成長しているようだ。
2005/6/15 (Wed) 準備と平常心
天気予報は雨であったが、雨は奇跡的に上がってくれ、お昼に地元の高校に急遽練習試合を申し込み、試合に出かけた。新チームにとっては、純粋な意味での「初練習試合」となった。グランドでは、好プレーをみせている選手も、緊張感？からか、前半にミスを多発した。経験がないといえばそれまでだが、3年生との練習相手、B戦などでそれなりに試合経験はあるだけに、やはり、試合にむけての心の「準備不足」が平常心を忘れさせてしまったのであろう。大会までの日程は厳しい。それほど多くの経験を積めるわけではない。試合に向けての「準備」と「平常心」を常に忘れないように練習に望んでほしい。今日の相手チームにはもう1枚エースがいるようだ。僕たちのやるべきことはまだまだある。
2005/6/14 (Tue) スピード、バランス
入梅したが、天気はもった。今日は5時からの会議であったため、練習メニューの順番を入れ替えて「速攻」を中心に行った。チーム全体の脚力はあがり、先陣を切れる選手が多く出てきたことは頼もしい。あとは、コートのバランス、スピードのバランスをとることだ。バランスをうまくとるためのコツの１つは「声」だと思う。もちろんを味方の動き、ディフェンスの位置を頭に描ける視野の広さは必要不可欠だ。まだ発達段階にある選手は「声」を出して、味方に自分を位置を教えることで、チームメイトの「気づき」度合いが違ってくるし、視野も広げることになる。
今日は、怪我をしていた1年生も運動制限が緩和され復活してきた。補習にかかった生徒も前向きに課題をこなす姿を職員室でみかけた。1年生にもエンジンがかかってきた。チームは昇り調子。このままの勢いでテストの成績も上がり、さらに新チーム初出場初優勝まで登りつめたいものだ。
2005/6/12 (Sun) 芯をつくる
午前中、滝中学のオープンキャンパスがあったため今日も練習試合はできず、学校での練習。体育館が半面だけ空いていたため、体育館で練習を行った。半面練習は、練習メニューも限られ、なかなか実戦の雰囲気作りは難しいが、試合を行ううえでの滝ハンドボールの指針（芯）は十分に伝えられる。あとは、選手がどれだけ理解してくれるか。芯を理解した上でそれを行おうとするミスは許される。なぜなら、やがて小さな積み重ね、反復練習で「できる」ようになるからである。しかし、芯を理解していないとどうなるか。チームとの連携がはかれないばかりか、自分自身の成長も妨げてしまうであろう。とくに1年生はできなくてもいい。理解をしてほしい。分かったふりはいらない。徹底的に理解して自分の芯をつくろう。
これはハンドボールだけではない。自分の芯＝目標があれば、小さなミスにくよくよする必要はない。目標に向かって毎日毎日小さなことを積み重ねていくことが目標到達の最大の近道である。「滝高校」で「ハンドボール」を続けには、人生の「芯」が必要である。
2005/6/11 (Sat) 実戦をつくれ
雨で練習試合が流れた。新チームにとっては初めての対外試合になるはずであったが、天候は恨めない。午前中は英検の試験もあり、1年生を主体とする練習であったが、個々に課題を持ち、いい練習ができたと思う。定期考査・模試などの都合により、7月16日の開幕までに、なかなか他校との実戦練習を行うことが日程的に難しい。となると、練習でそういう環境を作り上げていくことが重要だ。先輩の残してくれたシード権はあるが、次大会も勝たなければ県大会に出場することはできない。大きな目標である「県ベスト4」を達成するためには、目の前の小さな課題を克服していかなければならないのである。雨でグランドが使えなくても、できることをしっかりやっていこう。大きな花を咲かせるために、大きな根っこをつくっていこう。
2005/6/10 (Fri) 速攻の役割分担
速攻の効率化、スピードアップ。今年のチームの大きな課題だ。速攻は、一気に試合をたたみかける、劣勢を瞬時に跳ね返す、チームの勢いを増す、など効用は数え上げたらきりがない。その速攻はキーパーを含め7人の組織的な動きの中で成立する。「フォーメーション」ではない、「役割分担」が重要だ。サイドディフェンスが弧を描いて走っている暇はない。早いものがまずゴールを狙うのだ。役割分担をするということは、ハンドボールで必要なタイミング、ポジションニング、バランス感覚が問われる。相手選手だけでなく、味方の配置も察知しなければならない。もっともっとスピードを上げて、滝の武器にしていこう。
2005/6/9 (Thu) 生活から
3日間のPTAが終わった。保護者との面談の中で、部活をしている生徒の親は「帰りが遅くて心配だ」「疲れてすぐ寝てしまう」という意見が非常に多かった（もちろんハンドボール部ばかりではないが）。半面で、自分のやりがいを感じ、充実した生活を送れるようになったという意見もあった。何度も選手たちには伝えてきたし、この日記にも書いてきたことだが、「自立」することは「自律」することからはじまる。自ら自分の生活を律することができないものは、いくら親に反抗してもそれは「自立」とはいえない。練習後に友達と時間を過ごすことも楽しいであろう。その気持ちも分からなくはない。しかし、県大会ベスト4という高い目標、自己実現のために掲げた目標を達成するためには、ときには我慢をし、自分の役割を果たすことが重要だ。「文武両道」は2本の道を歩むものではない。自分の魂を鍛錬する一つの道を歩むことなのだ。今一度自分の生活から変えていこう。ベスト4と自己実現のために。
2005/6/8 (Wed) 君子豹変す
君子豹変す（『易経』）。ころころと態度を変えるという意味と錯覚しがちだが、実は違う。豹の毛が季節の代わりに合わせて抜け変わり美しい斑紋にかわることから、君子は時代の変化に合わせて自分を的確にかえていける、また、君子は例え過ちを犯しても直ぐに善に立ち返ることができる、間違いを正すことができるという意味だ。
先代の成績はすばらしいものがあった。しかし、すべての戦術が正しいわけではない。選手の身長・スピード・シュート力・性格・個性など様々な要素を最高の形に選手たち自らが作り上げていったものだ。
新チームにも、変えてはならない戦術と変わらなければならない戦術がある。より早い速攻、より強固なディフェンスを構築するために、自分たちで試行錯誤を繰り返しながら、自分たちのハンドボールを築き上げていかなければならないのである。
また、自分のミスを正すことも「君子」だ。グランドではそのミスを指摘し、誤りを正すことが君子の友情だ。見てみぬふりは絶対にしてはならない。
2005/6/7 (Tue) グランドでも勝負
学級PTAの初日。ご父兄の皆さんとの面談があるが、生徒は午前中授業のため、午後からはたっぷりと練習できる環境にある。指導者がいない中でのトレーニング。自分なりに課題を持ってとり組まなければ成果は上がらない。面談が終りグランドに顔を出し、少しだけ実戦に近い練習メニューを行った。2年生はディフェンス面で少し不安があるが、速攻の精度は評価できるものであった。ただ、練習相手が1年生ということもあり、そのあたりは差し引いて考えなければならないであろう。2年生が与えた課題を克服した後、1年生の中学入部組にも同様の課題を課したが、時間内に終えることはできなかった。練習の目的は１つ。それは、「試合に勝つこと」である。しかし、それは日々の練習の積み重ねで達成される。課題をクリアできない＝負けに等しい。練習で負けていて試合で勝てるはずもない。では、勝つためには何が必要か。知恵を絞ることである。チームがやろうとすることを自ら進んで理解することである。ギリシアの哲学者プラトンは知恵が勇気・節制を統率するとき正義が実現すると説いた。ハンドボールもまさに同じだ。知恵・勇気・節制（忍耐）によって正義（勝利）が実現する。勝利のために頭を使おう。
2005/6/4 (Sat) シュート
土曜講座がある土曜日の午後。少々小雨の降る中で、練習を決行した。新チームになって１週間はとにかく「シュート」をテーマにうってうって打ちまくった。今日ははじめての休日練習ということで、攻防の練習を行い、その中でシュートチャンスを探すトレーニングを行った。せっかくシュート練習をしているのにチャンスが分からなければ練習の意味がない。また、シュートチャンスが見つけ出せてもシュート力がなければ得点には結びつかない。シュートを打てるチャンスを探す洞察力、そして確率の高いシュートを目指しトレーニングを継続していこう。
2005/6/3 (Fri) 自主性の芽生え
今日は授業後、校外清掃活動があり、その後に会議もあり、グランドに顔を出せたのは２０分ほどであった。選手たちは、一生懸命に黙々とシュートを打ち込んでいた。先輩の残した遺産の偉大さに改めて驚くとともに、選手の自主性を認識した。このチームにきっと先輩を超えられるようなチームになるであろう。１年生部員が１名退部を申し出てきた。非常に淋しいことだ。しかし、今日の練習を見て、残された部員たち、特に４月入部生の気持ちを感じることができた。明日からまたグランドでともに成長していこう。
2005/6/2 (Thu) 雨天練習
高1球技大会が予定されていたがあいにくの雨で中止となった。グランドで普段練習するハンド部の練習も当然グランドではできない。体育館での雨天練習の強化。2年前のチームに課した課題がチームに定着し、成果を上げている。尾張のチーム・県のチームとも体負けしなくなった。強靭な肉体を作るためには、自分を追い込むことのできる強い精神力が必要だ。今日の練習では、32名の声が体育館にこだまして、自分自身を鼓舞していた。4月入部生も自分に鞭打ってがんばっていた。信頼することの大切さを改めて感じた。
2005/6/1 (Wed) いきなり苦悩
練習三日目であるが、思うように練習が進まず、いきなりつまずいている。高2のレベルアップも当然の課題だがそれよりも優先して行いたいのが高1の底上げである。ある程度のレベルまで到達しないと攻防などの練習ができないからである。問題は同じ学年でも中3からの入部生と高校4月からの入部生で格差が顕著になっているからである。選手たちは、本当に一生懸命やってきたし、今もやっているであろう。僕自身が目をかけてやれなかった自分の責任も感じている。6月のこの時期での技術格差は僕自身、正直初めての経験で、どうしていいのか分からず戸惑っているのかも知れない。選手たちには申し訳ないが、チームの現状を正直に話し、自分の苦悩も選手に話した。4月に入部届けを預かった以上、全員に、引退した3年生のように達成感を味わって引退してもらいたい。しかし、彼らを中心とした練習メニューを組めば、「勝つこと」を目標にしている2年生申し訳がない。そのジレンマを克服することは「待つ」ことと「忍耐」だと思った。経験者のいない滝高ハンド部の基本は「根気」。弱い僕の「思い上がり」を戒める1年生からのプレゼントだと思い、8名の4月入部生の思いも確認した。彼らを信じることを決意した。
2005/5/31 (Tue) 自分を大切にすることからはじめよう
練習二日目。基礎の基礎の練習からはじめた。ハンドボールのパス・キャッチは、日常の「会話」と同じ基礎の基礎で、会話ができなければ、コミュニケーションははかれないの同じように、パス・キャッチがつながらなければ、チームプレーは生まれない。そのためパス・キャッチの練習は、妥協せず「できるまでやる」。体力的にも精神的にもつらいだろう。人間は、誰しも弱い部分を持っており、楽な方、安易な方に流される。しかし、それでは人間的成長ははかれない。その意味で自分自身に妥協する人間は自分を大切にしていないことになる。勉強でも部活でも日常生活でも、自分に妥協してはならない。自分の可能性を信じて自分を大切にしていこう。
2005/5/31 (Tue) 新チームの練習始まる
土曜日の劇的な試合からまだ2日しかたっていない。しかし、今日は小雨の降る中で新チーム初の練習をはじめた。10名の3年生が抜けた中でぽっかりと穴があいた寂しさも覚えたが、「雨降って地固まる」の格言も示すとおり、その抜けた穴をまずは埋めるという意味で、良い天候の中での練習になったのではないだろうか。新キャプテンには加固、副将には帖佐が就任した。チームの中心となるが、2年生12名でチームをぐいぐいと引っ張っていってほしい。そして、新チームの目標は、顧問と選手の意見が一致し「県ベスト４」となった。3年生が切り開いたベスト8への道、そしてベスト４までにあるもう一つの壁。それを今年は全力で追い求めていきたいと思う。滝高校は、世間では「進学校」という評価をいただいており、それは選手も充分自覚していることであろう。滝高校生としての生活を基本としてその上でハンドボールの高き目標に向かっていく。それには、相当の覚悟が必要だ。戦いは始まった。
2005/5/29 (Sun) さあ、ここからはじまる
　本日、総体愛知県大会の全日程が終了した。優勝校・愛知、準優勝校・岡崎城西、3位・旭丘、4位・春日井南となった。上位3校は6月18日から三重で行われる東海大会に、愛知高校は8月に千葉で行われるインターハイに出場する。その他の県大会出場校や出場できなかったチームのほとんどが新チームとなり、また新たな戦いが始まる。
　さあ、滝高校の新チーム。先輩達が最後に身をもって示してくれた「ベスト8の先」が見えてきた。新チームの体制、目標はこれからのミーティングで決していく。自分自身も気持ちを切り替え、次への戦いの準備が出来た。切り替えの速さは冷酷だからではない。先代を超えることが何よりの恩返しと思っているからだ。気合を入れて明日から練習だ。