中3の秋、新しいスポーツを何かやろうと思って入ったハンドボール部。練習、練習、とにかく練習とあっという間に過ぎて行った3年間。決して忘れられない貴重な時間を過ごしてきたと自負できる。それは僕だけでなく同級生なら誰しも同じだろう。僕たちが部に入った時、当時高校2年生の先輩が尾張初優勝という偉業を達成した。1つ上の先輩は尾張2連覇、全国常連校に県大会で惜しくも2点差というすばらしい結果を残してくれたこともあり、恵まれた環境であった。実質尾張大会の三つの大会で3連覇がかかっていて、ずいぶん気負うところもあった。結果として全てよい訳でもない。残り数秒で点を決められて負けた試合、同点に追いつかれ延長戦で負けた試合。結果は出なくても、負けた試合は僕たちに足りない“何か”を教えてくれた。それは時に技術だけではないチームの勢い、雰囲気だったこともある。その“何か”を知るために使った代償は大きくて、僕たちはそれを手に入れなければ勝てないことが分かった。そして、それはすべて日常から繋がっていることも部活で教わった。身体能力が低かろうが「勝とう」とする意志がなければ勝てない。紅白戦でも同様で、レギュラーチームに勝とうとする控えチームの意志が強ければ勝てないにしても点差は開かれない。そして、最後の1秒まであきらめなければ勝利の確率はアップする。「滝高校ハンドボール部」の全員で勝とうとすれば、それは凄まじいものになるであろう。紅白戦でレギュラーを倒す。レギュラーは負ければ自分たちの至らない所に気づく。チームが話し合う。チームワークがよくなる。それだけでもずいぶん成長してきたと思う。
たった3年間。でも実のある充実した3年間。休みを尽くし、無くなった意味も分かる。それを代償に様々な経験、感動、知識を得たのだから。だから僕は忘れないであろう。辛さ、喜び、楽しさ、勝ち、負けを。