『ハンドボール同好会を作ろう!』私がハンドボールを始めるきっかけは、この校内新聞での呼びかけでした。新しいことを始めてみたいという思いで、坂野先生の所へ訪れた事を覚えています。

同好会の練習は、荒れ果てた第4グランドを開拓することから始まりました。草刈やトンボがけを延々と行い、コート上の草や、石の埋まった土をならし、皆で一丸となりグランドを作り上げていきました。その後坂野先生が自費でゴールとボールを買ってくださり、本格的な練習、本格的なハンドボールを始めることができました。

毎日の練習は本当に楽しく、毎日のように行った紅白戦の中で、ハンドボールの楽しさを知り、その魅力にどんどん夢中になっていきました。そのころにはハンドボールをするために学校に行くのが楽しみで仕方がない、という毎日を送るようになっていました。

チーム自体も、ハンドボールに夢中になり、坂野先生の指導と合わさってどんどん上達していきました。チーム結成半年後の練習試合では、県大会出場チームから白星を奪うまでになり、チームの当初の目標、県大会出場にむかい全力で練習を行いました。しかし、春の大会では惜しくも一回戦敗退となり、かつこの試合が同好会を発足させた先輩方の引退ともなり、とても悔しい思いをしました。

私たちの代になっても県大会の壁は厚く、最後の壁を敗れないまま、最後の大会を迎えました。しかし県大会と引退をかけた最後の試合、残り時間十数分まで5−11と負けていましたが、坂野先生、試合に駆けつけてくださった初代の先輩方、次の世代の後輩たち、私たち二代目のメンバー全員がまさに命がけで守り得点を与えず、全員で7点をもぎ取り、ついに逆転に成功し、涙の県大会出場を決めることができました。目標を達成することの達成感、それを皆で分かち合えたことが何よりも嬉しかったです。

現在、滝ハンドボール部は年を重ねるごとに成長しています。この滝ハンドボール部の創部に関われたことを誇りに思うとともに、今後益々の成長を期待し、見守っていきたいと思っています。

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