ルール 細事項の変更点(概略)

 

(1)   7Mスローコンテストの実施方法

 

両チームは5人ずつのシューターを選出し、交互にシュートを各々一投ずつ行う(先投・後投はコイントスにより決定)。

ゴールキーパーはそのつど交代してもよいし、シューターとゴールキーパーを兼ねてもよい。これで勝敗が決まらなかった場合、両チームは再度5人ずつのシューター(第1ラウンドのメンバーと重複してもよい)を選出し、第2ラウンド(先投・後投は第1ラウンドの反対)を実施する。勝敗が決するまで、この方法を続ける。なお、競技時間の終了時点で退場中、およびすでに失格・追放となったプレーヤーは7mスローコンテストに参加できない(従来どおり)。

 

(2)   ゴールキーパーのユニホーム(チーム内での複数名のゴールキーパーを起用する場合)

 

同一チームのゴールキーパーは全員、同じ色・デザインのユニホームを着用しなければならない。

 

(3)   負傷者の救護のためのコート内への入場を許可されたときの行為

 

 負傷した自チームのプレーヤーを救護するために許可されたコート内に入ったはずのチーム役員(またはプレーヤー)が、自チームのプレーヤーに指示を与えたり、相手チームのプレーヤーやレフェリーに言い寄ったりした場合は、スポーツマンシップに反する行為とみなす。

 

(4)   コート外の不正利用

 

 従来どおり、コート外(特にサイドラインの外側)を利用した場合には相手チームにフリースローが与えられる。しかし、違反したプレーヤーに対して罰則は適用されない。

 

(5)   7mスローを実施する位置

 7mラインからその後方1m以内の間で7mスローを実施しなければないない。

 

(6)   チーム役員が失格となるケース

 

  チーム役員がスポーツマンシップに反する行為のため失格となるのは、そのチームのいずれかを警告と退場の両方の罰則をすでに与えた場合だけ。

 つまり、従来の規定では、一方のチームの役員が犯したスポーツマンシップに反する行為(1回目)に対して一発退場を宣告された場合、そのチームの役員における同行為の2回目に対しては失格が適用されていた。

 しかし、今回の変更により、チーム役員のスポーツマンシップに反する行為の1回目に一発退場となった場合でも、2回目警告、3回目失格とすることになった。もちろん、著しくスポーツマンシップに反する行為に対しては、従来通りつねに一発失格となる。

 

(7)   キャプテンというポジションの消滅

 

 コイントスへの参加は、チーム責任者もしくはその代理人でよいということになった。これに関連して、競技規則条文において、キャプテンという用語とキャプテンマークに関する規定が削除された。

 

(8)   ラスト1分の粗暴行為

 

 競技時間最後の1分間において、価値ある相手側の1点、(決勝ゴール、同点ゴール、あるいは得失点差において重要なゴール)を阻止するために、相手側スコアリングポジションまでボールを運ばせないよう、もしくはレフェリーが到底7mスローを判定できないような位置で(もちろん失格となることを承知の上で)粗暴な違反行為をした場合、特別な措置を科すというもの。

 競技規則の条文には明記されていないが、IHF主催の大会においてはIHF競技規定として、当該プレーヤーを2試合の出場停止処分にするという。

 

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