7代目
 先輩たちの偉業を引き継いで2005年度チームが6月から始動しました。1年生部員は歴代最多の19名。総勢31名がグランドを狭しと走り回って練習しています。チームの目標は「県ベスト4」。先輩を抜くことが目標です。

 7月の大会では、3年生の残るライバル校起工業をやぶっての決勝進出。しかし、決勝では残り3秒でさよならゴールをきめられる苦い試合を経験し、1点の重みを痛感しました。しかし、愛知県選手権への出場権は手堅く入手し、県大会出場記録を更新しました。

 8月2日、豊橋で行われた愛知県選手権。対戦相手は、強豪岡崎城西高校。3年生は国体選手がベンチ入りするもののスタメンは1・2年生主体。しかし、相手の連続得点で終始主導権を握られ0−11まで開かれました。終わってみれば9−29の歴史的敗北。しかし、転んでもただでは起きない滝ハンド。この敗戦を胸に正月、5月のリベンジを誓い合いました。

 7月の1点の重みをかみ締めて再起を誓った滝は夏休みも転戦し、修行を積む。迎えた8月の大会では順当に準決勝まで勝ちあがりました。準決勝の相手はまたもや起工業。前半25分は悪夢の25分となりました。とにかくシュートがゴールを割らない悪夢に取り付かれ前半で3−11と勝負あり。後半追いすがり8−5と3点リードするもトータル11−16で敗戦しました。勝利の女神に見放されたような試合でしたが、後半の試合運びなど「ネバーギブアップ」の精神が健在であることを証明するゲームと総括しました。結局夏は3位。新人戦は「優勝」しか考えていません。

秋の深まり行く11月3日から新人戦は開幕しました。シード権で2回戦からの戦いとなりましたが、ここで己の力を「過信」したのか、ペースがつかめず、前半2点差リードで折り返す苦しい戦いを強いられる。試合後、自分たちで内省し「チャレンジャー精神」を確認しました。準々決勝は、快勝し、連続県大会出場記録を伸ばしました。 その後も滝の快進撃は続き、準決勝の一宮南高校戦も接戦を制して決勝進出。決勝もライバル校起工業に前半で13-3と勝負を決め、見事3年連続尾張優勝を飾りました。

「県ベスト4」進出をかけた正月明けの県大会は、2回戦から出場。対戦相手は昨年と同じ東海高校でした。前半終えて5分の戦いで後半の巻き返しをはかったのですが、最後の最後に突き放されて、あえなく敗退。目標達成はなりませんでした。

2月に行われる「ウインターカップ(一宮・尾西地区ハンドボール競技会)」では、全試合危なげなく勝利。決勝も起工業に後半突き放し、3年連続の優勝をかざりました。

3月4月は、インターハイ予選にむけての最後の仕上げ。休日を返上しハンドボール一色の生活のなかで4月22日からのインターハイ予選に突入しました。2回戦は危なげなく勝利。県大会をかけた準々決勝は前半もたつき、ひやりとする場面もありましたが、後半の粘りで突き放し、県大会出場記録を伸ばしました。 4月29日は数々のドラマに彩られた1日になってしまいました。準決勝でも、従来の波に乗れず、前半で3−7の4点ビハインドの苦しい展開になりました。しかし、後半は試合功者ぶりで決勝進出を決めました。 決勝は、勝ちも負けも全5試合目の対決となる起工業でした。互いに手の内をしっている両チームだけに前半終わって5−6のロースコアゲーム。しかし、今大会の滝の勝ち方は後半引き離しパターン、選手もベンチもあせりは見えませんでした。後半もじわりじわりとリードを広げていったのですが、起工業も追いすがり、同点でタイムアップ。延長はなすすべなく起工業のペースで進み、3連覇の夢は潰えてしまいました。

しかし、われわれの夢は潰えたわけではありません。5月28日に行われる県大会に向けて再スタートをきりました。ゴールデンウィークも返上し臨んだ県大会。1回戦は名古屋市立工芸高校でした。立ち上がり、滝のペースで速攻やミドルシュートが決まり主導権を握りました。しかし、後半、じりじりと点差を詰められ、同点となった後、一進一退の攻防が続きました。残り30秒を切って滝のボールでタイムアウト。渾身のプレーも相手ゴールを割ることができず、延長に。延長で先制されると試合巧者の相手に巧く時間を使われ、無常のタイムアップ。チーム結成当時の目標達成はなりませんでしたが、はじめて現実的に「県ベスト4」という目標を掲げることができたチーム全員が誇りを持って次世代にバトンを渡しての引退となりました。

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