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顧問の練習日記です。

2009/5/31 (Sun) ありがとう
3位決定戦
滝19（9-14,10-19）33桜台

　今日の試合をもって、滝高校創部10代目の世代が引退した。思い起こせば6年前、あどけない表情で第4グランドで汗を流した君たちの姿が走馬灯のようにかけめぐる。
　他校にはない「6年間」のメリットを本当に活かしきれているのか。的確な指導、的確な言葉を持っていれば、もっと君たちを伸ばしてあげることができたのではないか。自問自答の日々が続いた。
　それでも懸命に食らいつく姿勢、時にはチームで支えながら問題を解決していこうとする姿勢、辛い思いもぐっとこらえてチームに献身する姿勢、そして、それを陰で支える保護者の並々ならぬ協力、すべてのものが選手を成長させた。
　正月の逆境にも心が折れそうになりながらも一縷の望みに託す思い、人生には「運」も味方をすることがある。いや、むしろそれを手繰り寄せようとする幾多の姿勢が、幸運をよびこんだのかもしれない。過去の成功者も「運」の力を肯定する者は少なくない。
　ベスト4を決める試合は、まさにベストゲームであった。思い出すたびに興奮がよみがえるしびれる試合だった。そういう試合を体感できた選手やチームは本当に幸せ者だ。それは自分たちで勝ち取ったどこにも売っていない宝物だ。
　君たちには、心の底から感謝をしている。そして、自分の使命は君たちと同じような経験を君たちの後輩たちに伝えていき体感させることだと確信した。そのためには、僕自身、まだまだ勉強が足りない。修行が足りない。人間的成長が足りない。まだ、満足はしない。
　明日から再スタートを切る。
　
2009/5/30 (Sat) 「もう1日」の強さ
準々決勝
滝29（11-11,12-12,延長3-3,3-2）28東海南

準決勝
滝12（5-13,7-15）28愛知

　涙が止まらない準々決勝だった。得点がはいるたびに両応援団から悲鳴や歓声がこだまする。試合途中に涙を流す選手もいる。これほど熱い感動的な試合は経験したことがないであろう。
　「鉄は熱いうちに打て」とはいうものの、選手の思いは明日に向かっている。もう1日、自分の思いを胸に秘めておいてもよいだろう。勝っても負けても「愛知県大会」はあと1日。最後の最後まであきらめないのが滝高ハンド部らしい。自分もまだ兜は脱がない。
2009/5/29 (Fri) いつものように
　大会期間に入っているため、今日が「最後の練習」というわけではないのだが、決戦を前に選手は気負いもみせず平常心で練習に臨み明日への期待を抱かせた。この試合はセレモニーではない。われわれのミッション（使命）を遂行するものだ。試合前に感傷や儀式は必要ない。とにかく勝つことだけを考え、いつもどおりの気持ちで臨むだけだろう。その気持ちの強さは2回戦でも証明された。劣勢でも優勢でも最後の勝利の瞬間まで自分を信じて戦うだけだ。もちろん、自分も選手を十二分に信じている。いつものように戦おう。
2009/5/28 (Thu) 集中してこそ成長する
　天気のように人の気分も移ろいゆく。昨日のリラックス状態が一転、気の抜けた状態になることもある。決戦までの時間は短い。しかし、よく例えられる半分のコップの水。まだ半分と考えるのかもう半分しかと考えるか。残りは少なくても集中力を高めて行えば、その効果は絶大だ。火事場のくそ力といわれるとおり集中力こそ未だ眠る潜在能力をひきだすことができる。もう1日勝利に近づける時間は残されている。その勝利への執念を当日の集中力にかえよう。すべてのリバンドが滝に転がり、すべてのルーズボールを保持できる。ハンドの神も我に味方するように。
2009/5/27 (Wed) 笑顔の力
　１日の休息がプラスに作用したのか、選手の体は軽い。真剣な中にも笑顔もこぼれ、決戦の前に、力みすぎず緩みすぎず、程よい雰囲気のなか、練習を行うことができた。競技を「楽しむ」ことの是非はさまざまだが、結果を求める上でのにじみ出る「喜び」はより深い「楽しみ」を体感しているからであろう。気を抜けば負け、力みすぎても負けるから、その最適な状態を自ら探っているようにもみえる。
　自然と生れる笑顔が今は心強い。「勝利」を楽しもう。
2009/5/26 (Tue) 未来が見える
　今日は高３生（受験生）のカリキュラムの都合で、大事な試合を前にして高３生は１日休養日。１日のみ「新チーム」の布陣で練習を開始した。
　すでに次期チームで１１代目の伝統をもつことになるが、その間蓄積されてきたノウハウもある。その伝授からはじめた。６年体制の最大の特徴を活かし選手はみるみる吸収しているように思える。厳しい試合が続くなか、物事を楽観的に考える習性が身についているためか、将来のチームにも光がさしたようにもみえた１日であった。
　明日からはまた、世紀の一戦にむけた準備が始まる。チームのみんなでその栄光を勝ち取ろう。その栄光がさらに将来を明るく灯す光となる。
2009/5/25 (Mon) 執念、知性
　決戦までのあいだ、通常の授業後の練習でチーム力強化をはかる。準々決勝の舞台に進める幸せを感じながらも、勝利への執念を燃やして戦う準備を進める。先週土曜日の試合と異なり、対戦相手もわかっている戦いだ。知性をはたらかせることも勝利をひきよせる要素となる。いや、むしろ頭脳戦といってもよいだろう。勝つための方策を探し、実行する。使えるものは何でも使おう。
2009/5/24 (Sun) 挑戦者の精神
　目標とするベスト4まで王手をかけた。時間は1週間ある。この目標を達成するために考え方を２つ示した。1つは、我々はチャレンジャーであること。相手はシード校であり、重圧は相手校のほうが重いであろう。試合当日はこの挑戦者の精神で、これまで通り、自信を持ったプレーや試合展開を考えていけばよい。もう１つは、目標が目の前にあるということ。チーム結成当時には、雲をつかむようなものであったが、今は、少し手を伸ばせば届きそうな距離だ。このチャンスを逃す手はない。目標達成のためにありとあらゆる手を尽くせば、悔いは残らない。そしてその準備が、試合当日のゆとりある「心」を生む。
　明日から通常の学校生活がはじまる。そのなかで夢をかなえる時間は作れる。
2009/5/23 (Sat) 目標到達までは
2回戦　滝27（14-7,7-16）23春日井南

　昨年度のチームの目標であるベスト8までたどり着いた。しかし、今チームは試合後も笑顔や涙はない。まだ道半ばということは選手もよく理解している。過酷な道であることは百も承知。しかし、そこに滝高ハンド部が目指す道はある。全身全霊をかけて残り時間を次の１戦にかけて勝負。精気が枯れ果てるまで貪欲に勝利を目指せ。
　
2009/5/22 (Fri) いま、ここ、での戦い
　明日は思い出作りの感傷にひたる試合ではない。勝利を目指す使命を背負った試合である。そのため、普段とかわらぬ雨天メニューで汗を流した。チーム結成当初にかかげた目標は高い。しかし、明日は、今、ここでの戦いに全神経を集中して戦って欲しい。その先のことも考える必要はない。50分の試合に集中するのみでよい。この舞台に立てることに感謝、すべてのことに感謝。
2009/5/21 (Thu) 一戦必勝
　通常の授業が始まった。練習時間はぐんと減ってしまうが、生活リズムはいい。全員の顔がそろい40名の練習でチームが活気付く。明日1日も日常のなかでしっかりと準備をととのえていきたい。
　幸い1試合分のシードがあり、1日1戦に集中することができる。その先のことはまずはおいておいて、23日の試合に全力を注ぎたい。いらぬ計算はしない。しっかり体調を整えて、決戦に備えよう。
2009/5/20 (Wed) 自信が勝ちを生む
　テストが明け、一気に夏日となったグランドでのびのびと調整。短い時間で選手に伝えたキーワードは、自分で反芻すると「自信」という言葉に行き着いた。試合への入り、中盤の形成、勝負どころ、すべてに「自信（自分を信じる）」ことが必要とされる。ともすると、強いから自信があるのではなく、自信があるから強くなるのだと。大統領演説のキャッチフレーズではないが、「ＹＥＳ，ＷＥ　ＣＡＮ」の心構えが必要なのだ。そう、われわれはできる。絶対にできる。
2009/5/19 (Tue) プレッシャーに打ち克つには
　定期考査も4日目。あと1日でいよいよ全開モードに突入だが、今日はまだ1時間の特別練習で汗を流す。6年間の集大成という気負いはなく、かといって集中力を欠いているのでもなく、非常にいいチーム状態でこのテスト週間を乗り切れたようだ。試験のための勉強がうまく作用し、プレッシャーを感じさせていないのであろう。今のチーム状況を持続させて大会に突入していきたいところだ。
　目標を目の前にすれば、イチロー選手でもだれでも人間はプレッシャーを感じるものだ。そのプレッシャーに打ち克つ方法人それぞれあるだろうが、その「勝負モード」に入るルーティン（決まりごと）も必要だ。（自分にとってはこの日記もその1つかもしれない。）つまりは、日常の「習慣力」が平常心を生む。特別なものは必要ない。きちんと勉強して試験に臨み、明日の練習に備えよう。もちろん、高い目的意識を持ちつつ。
2009/5/18 (Mon) 信じる力
　週が改まった。定期考査も再開され、3日目の今日も午後から1時間の特別練習。実戦形式の練習で最終調整をはかる。
　実力が拮抗したチームでは、本番の試合運び次第で、接戦を制したり、大勝したり、またはその逆の展開になることも考えられる。試合経過の点数が追い風となったり、向かい風となったりするからであろう。自分や仲間を信じるという力は、こういうときにこそ発揮される。とくに他チームより恵まれていることに我がチームは6年間の人間関係の蓄積のあるチームだ。劣勢のときにも本来の力を発揮できるか。優勢のときに一気に試合を決められる勢いを生むことができるか。胃の痛くなるようなシーソーゲームを我慢して我慢して耐えうることができるか。信じる力が試される。自分も含めて。
2009/5/17 (Sun) 目標を持つ力
　本校に限らず、総体県大会は考査期間の日程と重なり、厳しい時間との戦いを強いられるチームが少なくない。
　先週に引き続き、中日新聞朝刊の「家族のことを話そう」のコラムには、フィギュアスケート選手の鈴木明子さんの思春期の母との葛藤が綴られていた。大学から仙台に行き、摂食障害になった鈴木さん。母に「もう入院しなさい」と言われたが、「絶対入院しない」と反発。母の「スケートも学校もどうでもいいから、人として生きてほしい」の言葉に、「目標があれば病気を治せるけど、スケートも学校もなくなってどうやって今後の人生、夢を持ったらいいの」と涙。自分を受け入れてくれる母の存在が、その後の回復につながり現在の活躍があるという。
　目標を持つ意志の力は大きい。ゆるぎない目標に向けて、さあ一週間がはじまる。
2009/5/16 (Sat) ２４×７
　23日の開幕まで1週間をきった。千載一遇のチャンスを活かすため、これからの1週間、何が何でも勝つための時間を使い方を考えたい。もちろん、現状の状況を踏まえてのことだが。頭と身体は、勉強に向かわねばならない。しかし、心は自由だ。1日1日心は勝利に向けよう。その心が自分の生活を規律する。
2009/5/15 (Fri) 場面にあったプレー
　定期考査2日目。穏やかな春の気候のなかで1時間の調整を行う。本番まで1週間となった。見違えるような進歩はないのかもしれないが、最後までチーム力の向上を求めていきたい。例えば、頭の中の整理。局面に応じた賢いプレーで難局を打開できるかもしれない。いろいろな選択肢を用意しておけば、ピンチをチャンスにかえることができるかもしれない。チームとしての役割、個人としての役割をもっともっと克明にすべきだ。多人数のメリットを最大限いかし、目標到達までチーム力をあげる。
2009/5/14 (Thu) すべては勝利のために
　心地より天気が続く。今日から定期考査がはじまった。点を取るということに関しては、テストもハンドボールも同じで、頭を駆使して点の取り方を工夫してもらいたい。
　練習は1時間のみの特別練習。短い時間だけにいつも以上の集中力が要求される。省略できる時間はいくらでもある。とくに「ミスを引きずる時間」は最たる例だ。勝つために何をすべきか。その「勝ちにつなげる筋道」を考える過程こそ、将来の人生を豊かにしてくれると信じる。勝利至上主義ではない。しかし、勝つためにすべてをつぎ込め。
2009/5/13 (Wed) 戦いをイメージしながら
　昨夜の雨で暑さも落ち着き、心地よい風が吹き抜けるグランドで１時間だけの特別練習で最終調整を続ける。チーム内の練習では、互いにかって知ったる仲間だけに真剣だが、少しの気の緩みもみられる。取れた得点はどうか？失った失点は公式戦ならどうか？一つ一つのプレーを省みながら勝てるチームに仕上げていって欲しい。
　明日からは定期考査が始まる。両輪をフル回転して、両者とも過去最高の成績を収めよう。
2009/5/12 (Tue) ぶれない
　3年生の変則的カリキュラムのため、今日は特別練習も休み。コンディション作りの難しさはこういうことをも乗り切っていかねばならない。特に試験が近づき余裕がなくなったときこそ、目標に対する強い思いが日常の生活を規律する指針となる。あきらめや脱落ほど簡単なことはない。しかし、どんな逆境にでも耐えてこそ、真の栄光はつかめる。ぶれない思いこそが今、必要。その心の強さを試されているのかもしれない。
2009/5/11 (Mon) 感覚
　学校集会でインターハイ予選の表彰。栄誉なことだが、ここで満足はしない。さらに上を目指す決意を固める。週が改まり、今日から1時間だけの特別練習を計画している。体力の維持とともに維持して欲しいのがゲーム感覚だ。一瞬の判断で試合を決めることもあるだろう。漠然と1時間を過ごすのではなく、こういうときこそテーマを絞った練習こそが大切だ。感覚を、刃物を研ぐように研ぎ澄ましていくように。
2009/5/10 (Sun) 思いの力
　大会前2週間。総体県大会もおかげさまで「常連」となることができたが、定期考査の日程でコンディション作りに頭を悩ます。
　ものは考えようで、この間、普段あまり勉強しない不精な自分に鞭打ってさまざまなものを書物などで取り入れようと心がけている。
　母の日の今朝の朝刊に「家族のことを話そう」というコラムがあった。相田みつをさんの長男で相田みつを美術館の館長を務める相田一人さんのコラムだ。
　「精神的自由がないと書けない。精神的な自由を確保するためにはお金はあきらめなければいけないんだ。」というみつをさんに対し、一人さんの母は一切口をださなかった。一人さんは父のペースに合わせていた母に父の創作の根っこがあったという。
　「雨の日には雨の中を　風の日には風の中を」。不況の中で美術館を続ける一人さんが一番フィットしている言葉だそうだ。
　思いがあれば、何でも乗り越えられるような気がする。雨の日にはずぶぬれになって雨のど真ん中を歩いて行く。5月23日、そして5月30日31日までひたすら前に進みたい。
2009/5/9(Sat) チームワークは技術にもなる
　シュートを外したくて外している選手はいない。高い目標を抱えるチームであればなおさらだ。であるならば、その味方の一生懸命なプレーを一生懸命なプレーで答えるのがチームプレーだ。
　今日は高校生は、テスト期間のため休み。高校生にも前記のことをつたえているつもりだが、未来の滝をしょって立つ中学生にも同じことを伝えた。そのことを理解してか、途中修正を加えるところが賢い滝の生徒だと感心するばかり。そう、チームワークは生きる上で必要な力なのだ。それは普遍的な原理なのだろう。みんなのためにがんばる。その精神を滝高ハンドの伝統としてほしい。
2009/5/8 (Fri) 県大会組合せ
　組合せは気にならないといったらうそになる。居住まいを正して謙虚な気持ちで受け止める。今朝の新聞のコラムに「考え方」について身につまされる言葉があった。

以下引用（中日新聞朝刊5月8日）
「今や全国各地に発信力のある知事や市町村長が続々と誕生しているが、先駆けのような存在が大分県知事を務めた平松守彦さんである。提唱した「一村一品運動」は地域おこしの代名詞でもあった
▼話題も巧みで、靴を海外に売り込む商社マン二人の話も持ちネタにしていたらしい。街を歩くと、誰もがはだし。一人は「もう帰る」とあきらめ、もう一人は「とりあえず一万足を送れ」と本社に連絡したという話である
▼大分県を全国に売り込みたかった平松さんは、後者の商社マンを見習いたかったのだろう。常に前向きな姿勢が、ピンチをチャンスに変えていく」

今回の抽選はどうだったか？余計な計算や打算は事故の元。与えられたこの「運命」に従って、自分の道を歩むのみ。謙虚な姿勢を忘れずに、目標到達まで、気力を充実させよ。
2009/5/7 (Thu) 初心を思い出し
　初戦で華々しく散った初代の部員も今や26，7歳の青年に成長している。それ以降、各代で必ず県大会には出場してきた。１つ１つの戦いに緊張し大舞台で戦えることに感謝をしてきた。月日のたつのは早く、10年の月日が流れた。もう一度初心にかえり「無」の境地で明日を迎えたい。戦えることに感謝して。明日は運命の抽選日。
2009/5/6 (Wed) これからの戦い
　大型連休のカードも使いきり、いよいよ練習機会もあとわずかとなった。尾張優勝を喜びたい気持ちをこらえても次なる目標に切り替えて最後の戦いに臨むにあたって、まずは目の前の課題に全力で取り組んでもらいたい。そう、まずは考査の勉強。そして限られた時間の中でする特別練習。1年で最も過酷な時間を過ごすことになる。綿密な計画と研ぎ澄まされた神経が必要とされる。まさに全身全霊をかけるという言葉がふさわしいこの期間。努力の分だけ結果も伸びる。目標を強く願え。
2009/5/5 (Tue) がんばりどころ
　5連休もあっという間に残すところあと1日となった。日程的なことを考えれば非常に大切な1日だ。休養日と練習日を織り交ぜてここまできたが、疲労もピークに来ているようである。散漫な精神では、身につくはずの技術も身に付かない。しっかりと目的意識をもち最後の練習に取り組んでもらいたい。戦いには相手がいる。その相手よりも努力をしなければ勝つことは難しい。怠ることは簡単にできる。それゆえ、戦いは「己との戦い」。集中力を研ぎ澄ませ。
2009/5/4 (Mon) 意識改革
　チームで1つのことをやろうと思えば、各ポジションや立場で「役割」を徹底してやりきることが必要だ。あいまいに「がんばろう」というスローガンだけでなく、具体的な行動である。少しの助言でプレーが変わった。意識の改革がチームをピンチから救う。そして、チャンスをみつけ、勝負を決めるのも各自の与えられた任務の責任ある遂行であろう。逆境にもめげず、前を向く心強さが少し感じられた。わずかな成長だが、この小さな一歩を大切にしたい。
2009/5/3 (Sun) 勝つためにつながるもの
　最後の決戦に備えて、体を休めながら思いをめぐらす。最後、最後といっても決して思い出作りのためにやっているわけではない。勝つためにやっているのだ。練習も休息もそう。すべてを「勝利」という基準で考えていくと必然的に見えてくるものがあるだろう。50分間、同じ考えでいいですか？解決策はないですか？もちろん、自問自答も含め、もっともっと知恵を絞って戦いに備えたい。
2009/5/2 (Sat) 気力
　人間の行うスポーツは、精密機械とは違いミスがつきものだ。それゆえ、試合中のスコアやそのときの体の状態、気分などによりミスの数も影響を受ける。ミスをしない正確なプレーも立派な技術。安定したプレーには気力の充実も大切だ。テスト週間もあり、練習時間の制約に少し焦りも感じていたが、気力がなければ伸びきったゴムをさらに伸ばすようなもの。しっかり、目標を確認し気力を充実させ、このゴールデンウィークでチーム力を向上させたい。
2009/5/1 (Fri) 黄金に輝く週間に
　冷静に現実をみつめる。尾張で優勝カップを手に入れたが、これからの道の険しさは、代々の部員たちの敗戦の痛みが証明している。テスト期間もある。時間も限られる。しかし、現状維持を求めてはならない。さらなる成長を追及しなければならない。
　まとまった時間の取れる最後の週間だ。戦いの中で「気力」の大切さもかみ締めた。気力を充実させ、成長あるのみ。
2009/4/30 (Thu) 新たな風
　大会後の疲れを癒す休暇日。もちろん、学校はあるのだが、心地よい春の風に疲れも癒されていく。
　人生には良いことも悪いことも起こるのだが、全力を尽くせばその先には良い結果も訪れることもあるだろう。その全力を尽くせる時間も残りわずかとなった。まさに秒読みで最後の決戦を迎えていく。悔いはないか？やり残したことはないか？明日からリスタートだ。リスタートは早いに越したことはない。
2009/4/29 (Wed) 挑戦!!
準決勝
滝19(9-6，10-7)13一宮南

決勝
滝24(12-8，12-9)17津島東

　決して平坦な道ではなかった。新人戦から半年が経ち、それぞれのチームがそれぞれの事情をかかえ、成長する総体は本当に勝つことが難しい。勝負の世界では規定路線はない。戦ってみなければ結果は分からない。「優勝を守る」つらさをこれほど味わった大会もなかった。そうした中で見事結果を残した選手たちは本当に精神的に成長したと思う。
　さあ、泣いても笑っても残す大会はあと1つとなった。6年間の滝ハンドボールの集大成だ。県レベルの厚い壁をはねのけるには今一歩成長することも求められる。チャレンジ精神を忘れずに貪欲に前に突き進む。
2009/4/28 (Tue) いざ、勝負
　待ちに待った総体最終日を明日迎える。3年間、もしくは6年間の集大成となる戦いだ。気負いはない。自分たちの積み上げてきたものを今ここで発揮することで自分を表現して欲しい。50分間の試合の中ではいいときも悪いときも流れがある。悪い流れの中でも自分を信じれば、自ずと結果は生まれる。部旗に刻まれた言葉を今こそ信じ、いざ勝負。
2009/4/27 (Mon) 平常心
　日常の生活の中で次への戦いにむけての準備を始める。これまでの経験からかゆとりを持った顔つきが頼もしい。戦いの場で使われる「平常心」は、常日頃から勝負にこだわり、結果を追い求めるものの使える言葉である。慌てたり急いだりしない。それだけの日常を過ごしてきた自負もある。決戦まであと1日。普段どおりの練習に励むのみ。
2009/4/26 (Sun) 勝負に徹する
　いろいろな人間で構成する集団。心を１つにすれば大きなこともなしえる。そのためには自分の持ち場や役割をしっかりと認識し、その中で自分のできる最大限の力を発揮することが必要だ。立ち止まるわけにはいかない。勝負に徹しよう。それがわれわれを成長させる道である。
2009/4/25 (Sat) 人間教育の難しさ
　勝つことやその先にある目標を達成することは充実感や自己肯定感を充満させ、強い個性を磨くことができる。負けや失敗や挫折もまたしかり。悔しさや自省する気持ちなど踏みつけられて伸びる個性もある。勝てば成長できるわけではないし、同様に負ければ成長できるわけではない。人にものを教えることは本当に難しい。ハンドボールという「勝負の世界」に身を置いて何を身につけさせることができるのか。そのプロセス（過程）を１つ1つかみ締めて、この戦いを戦い抜きたい。勝ちに至るプロセスこそが大切なのだ。
2009/4/24 (Fri) 報恩感謝
　滝学園の校訓の１つ「報恩感謝」。感謝して恩に報いる。明日からの戦いは、この思いをキーワードに戦っていきたい。恩に報いるとはもちろん結果を残すこと。つまり優勝することだ。そのためには、「感謝」の気持ちを忘れずに戦うこと。いろんな人に「感謝」をする気持ちを抱けば、自然と頭がたれる。謙虚な姿勢が心を強くする。１戦1戦全力をつくそう。その先に栄光はある。
2009/4/23 (Thu) 最大の敵は己自身
　PTA総会のため、午前中の短縮授業。39名の選手が満足できる練習時間を確保するのは難しいが、こういう1日は大変貴重な時間となる。調子はよい。もちろんチームの監督として贔屓目の目だが、ここにきてテクニックに磨きがかかりチームのまとまりが出てきたように思う。大崩れせず、安定感が増したのが心強い。総体予選まで練習はあと1日。長い戦いになるが、出陣前の大切な練習日。何よりも怪我が怖い。そして、慢心、余分な緊張感、などなど。全てに打ち勝つには「謙虚」になること、そして「感謝」の気持ちを忘れないこと。使い古された言葉のようだが、真理をついていて奥深い。結局戦うべき相手は自分自身なのだ。
　
2009/4/22 (Wed) 別ルートからみえるもの
　高校クラブ登録の日。6年一貫の体制を構築する過渡期。インターハイや選抜に6年間一貫校の出場も励みになる。年始にはうまくいかないこともあったがふたを開けてみれば、16名もの新1年生が登録してくれた。うれしい限りだ。中3次から活動を継続している選手も多々いるが、今日が「新チーム」の発足である。この39名の力でぜひ、目標達成を実現させたい。
　3年生は、試合までの時間は本当にわずかだが、思い切った別メニュー練習が功を奏し、手ごたえを感じさせる。複眼的なものの見方や、目的地への道程もいろいろ試してみるのも悪くはない。このチームの結成当時には推薦制度の私学の増加など、県下の状況は厳しくなっていったが、現チームの雰囲気なら、やってくれるのではという期待値も膨らんでくる。視界も広がってきた。このままの充実した心の状態を維持して欲しい。
2009/4/21 (Tue) 気分転換
　年に一度の遠足。あいにくの雨であったが、机から離れて部員以外の友人と時間を過ごすのも良い時間だ。それでも全ての道は勝利へ通ず、でこのリフレッシュも次への糧にして欲しいと願うのが顧問の性だ。新入生の本登録も明日に迫る。更なる部員増への淡い期待も抱きつつも、21年度の新チーム結団式の重要な1日にもなる。強い心への気分転換。明日は晴れる。
2009/4/20 (Mon) 勝運を呼び込むために
　月曜日で本来は休養日とするところだが、天気予報と学校行事の遠足を見込み、急遽振り替えて練習を実施した。全ては勝利のために。わずかでも勝運を呼び込みたい。負けに不思議な負けなしは野村監督の言葉だが、勝利には筋道を立てた正しい考え方も必要だ。確率の上がるパス、シュート、身のこなし、ディフェンス、考えた上での行為が勝利を呼び込む。勝運とは第三者から与えられるものではない。自分で作り出すものだ。
2009/4/19 (Sun) 安定感
　大会前の週末を使い切った。3月春休みからよく練習してきたように思う。不安材料が全くないわけではないが、準備は整った。今週学校での練習でのその不安材料を１つ１つしらみつぶしにしていき万全の態勢で大会に臨んでいきたい。精神論で片付けてはいけないのかもしれないが、やはり気持ちの部分は大きい。執念や集中力、冷静沈着な判断力、どれもが心に左右されるからだ。戦いへの神経を研ぎ澄ませ。
2009/4/18 (Sat) 基本に立ち返る
　オフェンスでもディフェンスでも小難しいフォーメーションやシステムに助けられることもあるが、ともすると、自分を押し殺して空回りしてしまうことがある。そんなときは、ハンドボールを始めたころのまっさらな基本に立ち返るとよい。単純なスポーツで相手のゴールにボールを入れ、味方のゴールに点を入れさせなければよいからだ。シンプルに基本に立ち返って。
2009/4/17 (Fri) ゲームメイク
抽選会で、戦う相手も決まった。
　急いで学校に帰り、大会に向けての最終チェックの練習。その日その日の好不調もあるが、試合のペースをつかめなければ相当の実力がない限り追うのが難しいのがトーナメント戦の難しいところだ。さまざまなプレッシャーをはねのけて、チームを勝利に導く。幾多の試練や修羅場をくぐりぬけなければならないだろう。そういう練習環境が現在のチームにはある。最後の最後まで練習で楽しめる厚いチーム層のチーム。試合をものにするというゲームをつくれ。
2009/4/16 (Thu) 完成度をあげる
　大所帯の38名での練習がはじまった。所狭しとグランドをかけめぐる。学校も本格的な授業が始まり、はや2週間がたとうとしている。この日常のグランドでの練習で目指すべきは組織の完成度をあげること。組織の中で、一人ひとりが自分の役割を認識し、その任務を遂行することでより完成度の高いチームとなるであろう。チームがいつ何時でも自分たちのリズムを刻むことができるようになれば、無限大の力を発揮できる潜在能力を感じさせる。
2009/4/15 (Wed) 苦あれば、楽あり
　大会も間近だが、新入生の動向も気になるところ。今日は仮登録の日であった。6年一貫体制を確立する過渡期であり、試行錯誤の結果、つらい思いも経験したが、ふたを開けてみれば、カムバック組から外進生まで合わせて15名の選手が仮登録した。仲間が増えること、そして返ってきてくれることは何ものにも変えがたい喜びだ。となりのコートで中学生から耳にはさんだところ、中学の新入生にはハンドボール人気がまだ燃え盛っているとのこと。
　正直、年始には葛藤したこともあったが、この苦しみのあとに喜びがあった。「楽あれば苦あり」ではなく、「苦あれば楽あり」とつくづく思う。no pain,no gain　この滝高校でハンドボールを続けることでえられるものは計り知れないと自負している。
2009/4/14 (Tue) 走る。
　朝から予報どおりに雨にたたられた。練習は体育館ランニングコースで2回戦の試合時間（２０−５−２０）のランニング。ベテラン選手のがんばりに奮起し、今日は選手とともに汗を流した。前半は快調であったが、5分間のインターバルが曲者で、その後、体が温まるまでなかなかペースがつかめなかったことを体感した。試合のパターンはいろいろでスロースタート型、ロケットスタート型、後半粘り型、さまざまだ。50分間の試合では「流れ」があり、それをつかむのも試合をものにする要素となる。
　常に集中し、劣勢を挽回できる、相手を突き放させる、そんな勢いのある粘り強いチームになるには、「走る」ことも大切な練習になるだろう。春先の雨は多い。
2009/4/13 (Mon) 目的意識
　プロ野球ではアラフォー世代（40前後）のベテラン選手の活躍が目立つ。自分よりも少し「先輩」の世代だが、一線で活躍する選手から受ける刺激も大きい。それは生まれ持った強靭な肉体ではなく、その強靭な肉体を維持する並々ならぬ努力とその努力を継続できる意志やものの考え方に心動かされるからだ。練習が休みの月曜日。リフレッシュするため、少しの時間を読書にあてる。横浜ベイスターズで活躍する工藤選手の『現役力』を読み始めた。
　試合で負けた後、「走らされる」経験は自分が現役時代にもあったし、今もときに選手に課すこともある。悔しさを忘れないことなどさまざま要素もあるが、ベテラン選手は自ら「走る」そうである。走れば走るほど毛細血管は強くなり、人間の体を早く回復するようにしてくれる。その効果を知っているからこそ厳しい自主トレが行えるのだそうだ。
　目的意識を持てば、すべての見方が変わる。高校時代の英語嫌いが、社会人になるとお金を払って「駅前留学」するようにもなる。明日は雨の予報。自ら「走れる」チームになろう。
2009/4/12 (Sun) リーダーの条件＝選手の条件
　朝刊には「リーダー不在の不幸」と題した社説が掲載されていた。塩野七生氏の「ローマ人の物語�此廚魄�用し、「知性、説得力、肉体上の耐久力、自己抑制の能力、持続する意志」の5つがあげられていた。リーダーにかかわらず、常にコート上で求める選手像にぴたりと当てはまる。裏を返せば、選手全員がリーダーでなければならないということだ。指示待ち人間や型にはまるだけでは勝つことは難しい。「フォアザチーム」は聞こえはいいが、ともすると主体性を失うこともある。リーダーの集う勝者の集団にステップアップする、今がチャンス。