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顧問の練習日記です。

2008/5/25 (Sun) 夢の続きをそれぞれのステージで
県大会 2回戦 滝21(5−19,16−10)29 春日丘

 無念、目標達成ならず。しかし、目標を達成させてやることができなかった監督として、物を語る資格はないかもしれないが、甘んじてそしりを受ける覚悟で言わせてもらえば、今日の追い上げは「勝ち」に値する粘りであった。勝負に「タラレバ」は禁物だが、前半の試合運びをもう少し何とかしていればと悔やまれてならない。相手チームもベストな布陣で点差に気を緩めることなく戦ってくれた。その中での集中力・気迫は絶対に次世代チームにつながるものになったと確信している。試合中から涙がこぼれる試合とはまさにこのような試合のことだろう。体が震え涙をこらえてプレーする選手の姿を後輩たちが瞼に焼き付けたことだろう。

 新人戦県大会では目標まであと1点に迫った。総体県大会では25分だけ相手を圧倒することができた。夢(目標達成)はすぐ目の前にあった。それを手繰り寄せる力(人間力)を養うことはできたであろう。この先はそれぞれのステージで。残された新チームは高い目標を掲げ、邁進してくれるであろう。引退する3年生は、今度は自分の足であと一歩に迫った夢までたどり着いてほしい。これからは、その夢は自分で描く夢でよい。3年間、本当にお疲れ様。
2008/5/24 (Sat) 普段のように
 目標とする県大会が明日にせまったが、今日は「普段通り」の練習をこころがけた。勝敗はやってみなければ分からないし、戦う以上勝ちを目指さなければならない。3年生にとってはラストチャンスだということは重々承知しているが、当然ながら勝ちにいく姿勢を最後まで貫くことが何より3年生のためになると思っている。
 高い壁ほど登った時の達成感は大きい。よく眠り明日の決戦に備えよう。50分間途切れぬ集中力で勝利をもぎ取れ。
2008/5/23 (Fri) ハンドボールで生きる
 週末の授業後にグランドに集まる選手たち。決戦を前に表情は明るい。今チームの主将・副将を中心とするチームのカラーがにじみ出ている。明るさには失敗も次への力に変える不思議な力がある。本番も失敗を恐れず立ち向かうだけだ。そして、味方の失敗を他の選手が「走って」カバーすることも大事な約束事とした。
 夕刊の新聞記事で芥川賞作家の諏訪哲史さんの記事があった。小学校の低学年から週7〜10冊の読書を続け、その言葉や文章がいつしか自分の筆を動かすという。「TVゲームをしているとき、君は生きていません。本を読んでいるとき、君ははばたいています。」NHKの番組に出演した宮崎大輔選手も生活のすべてがハンドボールに結びつくと語った。今、ハンドボールをしているとき、君は生きる。
2008/5/22 (Thu) ゴールの先にあるもの
 通常授業のあとの練習。木曜日で定例会議の日であるが、わずかな時間でも選手ととも過ごしたい。会議終了後の20分程度の時間であったが、課題克服に向けて負荷をかけたトレーニングを課した。すべては勝利のために。ゴール(目標)の先には、行った者にしかわからない幸せが待っている。そのことを信じてひた走れ。決戦まであと3日。
2008/5/21 (Wed) やっぱり練習
 定期テストが明けて、強い日差しの射すグランドで全員が集まっての練習を行うことができた。突き指などのけが人が多く出てしまったものの、多くのメンバーで練習できたことはチームを1つにまとめる何よりの接着剤だ。イメージトレーニング、アファメーション(自己暗示)スポーツは心理の世界も操るが、何よりも練習が一番だ。いつかの本で読んだが、本田技研の創業者、本田宗一郎氏がある経営セミナーの講師に招かれ大幅に遅刻し油まみれの作業服姿で開口一番「こんなところで遊んでいる暇があったら、実際に会社を経営して経営しろ」と叫んだそうだ。現場には教科書にはない宝がある。大会までは制限時間がある。あらゆる知恵をグランドでしぼりだそう。
2008/5/20 (Tue) 役割分担、責任感
 明日でテストも終了。1時間のみの特別練習も今日が最終日となった。6日間、計6時間の練習であったが、この積まれた些細な練習時間が強力な武器に変わることは、歴代の先輩たちが証明している。昨日もふれた自分を信じる力が、今ここで必要となる。
 プレーでは、選手個々の役割分担が明確になってきた。チームスポーツでは、たとえ個々の力が劣っていても組織力でカバーできることは十分に考えられる。明日からは、特別練習に参加できなかったメンバーも合流し、滝高校ハンドボール部としてチームの中での役割を全うしてほしい。
 人間は社会的動物(アリストテレス)というように、人は一人では生きられず組織の中で生活をする。テストの採点作業も遅くまでかかった(まだ終わっていない)が、楽な作業ではない。しかし、自分という視点から離れ、組織、引いていえば青少年を教育する学校や社会とい点から自分をみてみると、これが役割であり使命になり己を忘れ、責任感がわいてくる。
 役割分担とはすなわち責任感、使命感をもつこと。チームと個人が一体となり、最後の決戦の臨む。
2008/5/19 (Mon) 自分を信じる力
 県ベスト8という目標を掲げ、チームは苦しい練習に耐えてきた。残りの時間はあと1週間。今こそ、「目標」を掲げた意味を再認識し、それを力に変えるときだ。目標を達成するための努力=自分を信じる力だ。その逆はあきらめであろう。やればできる。なせばなる。最後の笛がなるまで決してあきらめない、手を抜かない、こういう思いにさせてくれるのは「チームの公約」すなわち目標なのだ。それができる力が自分にはある。それが実現できる力が仲間(チームメイト)にはある。信じて努力するプロセスが何より大切なのだ。
2008/5/18 (Sun) 世の中はここよりほかになかりけり
 いよいよ最後の決戦まで1週間をきった。対戦相手の動向も気になるところ。しかし、過ぎていった時間や環境を憂いてみても何も生まれない。そして何より、目の前には、大きな決戦の前にやらねばならない課題(テスト)がある。とかく、人生においても「別の会社に勤めていれば」「別の学校に行っていれば」と夢想をし、自分への高い評価を求めてしまうもの。いくつになってもそれはつきまとうものであろう。「世の中はここよりほかになかりけり」。覚悟を決めて、今、ここで、自分と立ち向かうしかない。過去でも未来でもない。別の学校でも別の環境でもない。「今、ここで」戦う。
2008/5/17 (Sat) 考える力
 定期考査真っ只中の週末。2週連続週末練習から遠ざかるが、チームの目標を忘れず、頭の中のトレーニングで補うしかない。
 大きな目標の前で、立ち止まるわけではない。たとえ劣勢でも一縷の望みがあればそれを手繰り寄せる方策を考えるしか道はない。
 チームが目的地点に向かうためには、先導者の道しるべが必要だ。これを探るのが私の仕事。まだまだ未熟で迷うことばかりだが、より早く確実にそこにつけるよう修練しなければならないと自覚している。そして、チームがチームとしてそこに向かわねばたどり着くことはできない。地図を広げ、コンパスを出し、先導者の助言を受けながら、自分たちでより早くそこにいたる道を探すこともできるだろう。その方向感覚を自分自身で養うこともできる。考えれば考えるほどその方策はみつかりそうだ。
2008/5/16 (Fri) 感謝の気持ちが強くする
 考査2日目だが、土日を挟むこともあり、つかの間の解放感に満ち溢れる。2週連続週末練習できないもどかしさはあるが、与えられた目の前の課題に主体的に取り組むことが自分の、そしてチームの成長につながると信じる。
 書店で平積みされた「夢をかなえるゾウ」(水野敬也著 飛鳥新社)をよんだ。「成功」とは人それぞれでお金や名声だけではない。しかしいろんな意味で「成功」する最後の課題として、「感謝すること」とあるのはうなづける。3年生最後の大会を前に感傷的になるつもりはないが、すべてのことに感謝する精神を持って試合に臨んでもらいたい。感謝、耳に心地よくスポーツの世界でも使い古された感はあるが、その尊さは普遍的だ。実際に体験し肌で感じ、心のそこから感謝の気持ちを持って試合に臨もう。
 週末、勉強できることに感謝。
2008/5/15 (Thu) 日々前進
 テスト後の1時間のみの特別練習。それでも工夫をこらし、練習に臨めば一歩でも半歩でも前進すると信じる。プレーの質も高まってきたように感じる。精度を上げれば勝機は見出せる。勝つことのみを信じて邁進。明日はテスト2日目。自分が試される。
2008/5/14 (Wed) 勝利のみをめざす
 組合せから一夜明け、選手に組合せ表を手渡した。くじによる「さだめ」をうけいれ、今日から練習に取り組んだ。ラストチャンスにかける3年生の思い。目標は、思い出作りでも、いい試合でもない。勝つことだ。文字通り1戦必勝でのぞむだけ。持てる力を50分間に注ぎ込め。
2008/5/13 (Tue) 組合せ決まる
 組合せ抽選会が行われ、3年生最後の大会となる県大会の対戦相手が決まった。険しい道が待ち受けている。しかし、そこにチャレンジしてこそ、我が滝高校ハンドボール部の精神は光を発する。ひるまず、前に進むべし。日程や勉強やさまざまな障害を乗り越えて全力で立ち向かおう。やれることのすべてをやる。後悔だけはしてはだめだ。覚悟はいいか。
2008/5/12 (Mon) 短時間でも積もれば・・
 6限避難訓練のあとの全校集会で、インターハイ予選の表彰があった。3年ぶりの総体尾張優勝。学校を代表しての県大会を戦う誇り。いろんな思いを背負って今日からその県大会に向けての特別練習をはじめた。時間に制約があるため、細かいところには目をつぶり試合感覚を確かめる。この身を切るような練習がきっと実を結ぶと信じている。明日はいよいよ抽選会。人事を尽くし天命を待つ。
2008/5/11 (Sun) できる方策を探る
 母の日の日曜日。「ハンドボール」の練習はできないが、自身を磨くことはできる。自分を磨けば品位が上がる。物事を考え先読みできる風格は相手への脅威となると、こじ付けではなく真剣に信じている。「人は見た目が9割」ではないが、売り子の風貌によって球場のビールの販売数も変わるという。賢さ(に見える)も武器になるのだ。
 明日からはわずかな時間だが、特別練習が行える。また、大事なテスト勉強もおろそかにはできない。「できない」と嘆くよりも「できる方策を探す」ことが有益だ。真剣勝負の2週間。
2008/5/10 (Sat) 前向き、ひたむき
 練習のない土曜日。朝から雨模様。練習できないあせりやもどかしさなどがないといったらうそになるが、定められた日程の中で自分の時間の使い方を主体的に決める時だと言い聞かす。自由登校の「土曜講座」だが、校舎内では多くのハンド部員をみかけた。その実践がうれしく思えた。午後は学校行事を終えた後、修学旅行の日程のため練習が許される中3生の練習に参加。夏に向けての闘志、前向きな姿勢に頼もしさを感じた。ひたむきに努力する。その思いがハンドボールという形に変えて、目標達成に通じると信じる。ひたむきに。
2008/5/9 (Fri) 日韓戦よりも
 考査発表2日目で今日も練習は休み。地元豊田での日韓戦も楽しみにしていたが、校務のため、あえなく断念。しかし、頭の中からハンドボールがはなれたことはない。目の前に詰まれた自分自身の障壁を取り払うことが県大会での目標達成につながると信じているからだ。練習のない週末を迎える。月曜日からはじまる特別練習(1時間)に向け、今から勉強貯金を蓄えておいて欲しい。
2008/5/8 (Thu) 日々是精進
 第1回定期考査明けまたはまっただ中の県大会も風物詩となった。与えられた環境のなかで、全力を尽くし前だけを見据えれば、短期間でも飛躍的に成長できることは歴代の先輩が証明してくれている。連休があけ、学校生活も定期考査に向け充実度を増している。選手も顧問もまっすぐに与えられた道を歩むだけだ。日々、精進あるのみ。
2008/5/7 (Wed) 守りは攻め
 定期考査発表前の最後の全体練習。昨日の反省を確認するため、中でプレーをチェックする。攻撃力は増したが、目標に到達するためにはあと一歩の決定力の向上が求められる。ディフェンス面では、システムを忠実に実行する「良い子」の要素はあったが、少しひねられるプレーに対応が遅れがちとなる。相手と対峙するスポーツはハンドボールに限らず、だましあい化かしあい、の出し抜き競争の(ゲーム的)要素がある。ディフェンスで受身に回れば、すべてが後手後手に回ってしまう。先手先手を奪いディフェンスで主導権をとるには、常にリスクを計算に入れたアグレッシブさが必要だ。「リスクを計算に入れる」ことがポイント。無謀とナイスディフェンスはかけ離れたものだからだ。無難で臆病でもダメ、無謀で無鉄砲でもダメ。そこにはハンドボールを熟知した観察眼が求められる。
 明日からしばらく勉強タイム。特別練習は6日間のみ。限られた時間の中で最高の力を発揮すべし。
2008/5/6 (Tue) 目標達成のためにすべきこと
 ゴールデンウィークが終わった。明日1日の練習後、定期考査に入り練習時間は制約される。予選終了後も休みことなくひた走った。この成果が5月25日にでることを信じる。3年生にとっては高校生活最後のラストチャンス。3年間苦楽をともにした顧問としてどんなことをしても目標を達成した充実感を味あわせてやりたいし、そこまで導くのが自身に与えられた天命だと覚悟を決めている。しかし、これからの時間に滝学園の生徒であり、滝高ハンド部の選手であるみんなにさらに過酷な課題を課す。時間が無限にあり、自分の好きな時間にテストの日程や大会日程が決められるわけではない。与えられた時間の中で、自分自身で時間を作り出し、目の前のやるべきことを遂行していく実行力、頭を切り替える集中力が必要とされる。得てして世の中は、自分の思い通りにならないことの方が多い。試合展開もそうだろう。だからこそ耐えるときは耐え、辛抱し、自分で環境を変えていくしかない。絶対にベスト8に進出する。その執念を燃やせ。勝つことを信念に据えよ。信念はゆるがない。
 
2008/5/5 (Mon) 原点はチームの勝利
 人間、十人十色といわれるように様々考え方や価値観をそれぞれが持っている。チームにもカラーがありプレースタイル、立ち居振る舞いも千差万別だ。そのチームがルールという共通のものさしの上で正々堂々と戦う、これがスポーツだ。現在のチームの行動原理となっているのはまさしく「チームの勝利」に他ならない。それに反する行為や振る舞いは徹底的に排除していかなければなるまい。そのなかには己の衝動や感情なども含まれることもある。チームという鎧を身にまとい自分と戦ってチームの勝利にまい進すべし。明日は最終日。県大会の目標達成目指す大切な1日だ。
2008/5/4 (Sun) 前へ進む勇気
 昔のクイズ番組で、問題に答えられれば倍の賞金、外れれば少額の賞金しかもらえない、自信がなければドロップアウトしてもよいというルールものがあった。高校スポーツ界は「賞金」とは縁遠い、「名誉」や「プライド(誇り)」をかけての戦いで、だからこそ得がたい財産がそこにある。
 世間はゴールデンウィーク、2週間後に始まる定期テスト、やりたいことややらねばならないことはハンドボール以外でも山とあろう。しかし、われわれは得がたい「財産」のために、前に進むことを決めた。つじつまあわせの生半可な覚悟では二頭追うものは一頭も得ずになってしまう。狙いを定めれば一石二鳥にも三鳥にもなる。前へ進むにも覚悟が必要だ。さあ、後半戦、腹をくくって頑張るのみ。
2008/5/3 (Sat) 発想の転換
 負けたくない試合ではエラーを抑えようという意識が働き、思い切りが悪くなる。思い切りが悪い選手は消極的なプレーとなり、ディフェンスの「枝」にかかりやすくなりカットされたり、オーバーステップやチャージングなどのターンオーバーが増える。
 ミスを恐れてのプレーが逆にミスを誘発してしまう。ここは発想を転換してミスを恐れず思い切ってプレーしてみよう。重苦しい大会のなかで少しプレーの質が変わった。もちろん、頭を使った試合運びは大切なことだ。慎重な試合運びはゲームの要諦でもある。しかし、その原点は選手自身のイメージや選択による「思い切りの良さ」ではないか。よくいわれる「練習は試合のように、試合は練習のように」。試合を練習のように思い切りよくできるよう、練習でも思い切りが必要だ。
2008/5/2 (Fri) 短期でも目標設定
 大会が終わり、一週間とたたないが、県大会に向けてまとまった練習のできるゴールデンウィーク後半戦が明日からはじまる。6年間にわたる県大会連続出場の伝統は、尾張の予選の大切さ、そして県大会の壁の厚さを選手に伝えるのに十分で、ここからが最後の決戦に向けての「天王山」になることは、何より選手が一番理解していることであろう。5月8日には第1回定期考査週間となり、練習は制約される。
 この天王山、漠然と練習しても効果は薄い。目標である「ベスト8」の壁を越えるには何が必要かをより具体的に考えていかねばならない。数値目標でもいいであろう。プレーの質でもよいだろう。まだ、戦い場所が残されている幸せをかみ締めて、高みに向かいたい。
2008/5/1 (Thu) 完成度を上げるためには
 1日の休養日をはさみ、今日から最後の決戦の県大会に向けての練習を再開した。死闘を演じ風邪でダウンのものもいたが、おおむね元気で、優勝ムードの明るさのなかで練習に入ることができた。残された時間はあとわずか。ここ数年は尾張予選と県大会を連続した大会ととらえ、気持ちを切らさずに県大会での目標達成を心がけるようにしている。そのため、大幅な戦術の変更はなし。予選の戦い方でさらに磨きをかけてチーム力を強化していきたい。ロースコアながら「勝負強さ」で勝ち上がってきた今大会ではあったが、上位大会では「得点力」も必要とされる。公式戦での重圧の中でのプレーであっても得点をあげられるようにしたい。3年生にとっては集大成。このチームにとっても最後の最後の決戦。24日間でチームの完成度をあげていくためには、勝利への執念を日常生活から練習の細部にいたるまで注入していくしか道はあるまい。
2008/4/29 (Tue) 進化の過程
準決勝 滝 17(7-7,5-5,3-1,2-2)15 一宮

決勝 滝 15(8-4,7-9)13 津島東

 今大会を振り返ると爆発的な勝利は1試合もなかった。そのためロースコアな試合が続いた。様々な評価がなされるであろうが、シード校が敗れる混戦の大会において「優勝」という結果を手に入れたことは、試合運びのうまさや精神的な粘りという点では成長の証が見える。見ているほうがはらはらどきどきの連続の試合を選手はよくものにした。接戦を制したからこそ何事にも変えがたい誇りを手に入れた。
 さあ、3年生にとっては最後の最後の県大会がやってくる。県大会で勝って(ベスト8入り)こそ、われわれの目的は達成される。人は勝てばだれでもうれしい。準決勝が接戦であったため、その苦しさから逃れられた瞬間、「優勝」という目標を見失いそうになったとき、酷なようだが、「うかれてはだめだ」とたしなめた。厳しい言葉で締めくくる。うかれてはだめだ。われわれの目的はまだ先にある。このチームはまだまだ進化する。
2008/4/28 (Mon) 決戦前夜
 大会期間中の飛び石の平日。生徒の表情は明るい。選手も黙々と練習に取り組んだ。特別なことは何もなく、いつも練習メニューをこなす。この1年の精神的な成長が頼もしい。明日はいよいよ決戦のとき。チーム結成時の「尾張優勝」を達成させる時だ。できるだけの準備は行ってきた。挑戦する気持ちを忘れることなく、1試合1試合を大切に戦っていくだけである。
 普段どおりのプレーを心がけよう。結果は自ずとついてくる。ハンドボールは強いチームが勝つようにできているのだから。
2008/4/27 (Sun) ギアチェンジ
滝22(12−7,10−6)13江南

点差は思った以上に開かなかった(開けなかった)が、危なげない試合運びであった。振り返る点は多々あるが、今は次の準決勝、決勝に向けてことを進めたほうが賢明だろう。あと2勝。点差によるプレッシャー、勝ちたい思い、さまざまな要素がこれまでの戦いとは変わる。頂上に近づくほど勾配は険しくなる。
1日の学校の29日が決戦。優勝あるのみ。
2008/4/26 (Sat) 突き進むのみ
滝21(11−5,10−4)9新川

新人戦と同じ対戦相手と同じ2回戦を戦う。前回は第2シードの右の山であったが、今回は第1シードの最左翼からのスタート。スコアもそれほどの差はない。内容は悪くなかったし、大幅に修正するところもなし。成長したのは心の落ち着き。前回は「勝利」をあせるあまり、ミスを犯すこともあったが、今回はスコアに惑わされず、自分たちのペースで試合を進めることができた。冷静に状況を考え最適なプレーを選ぼうとしている意志は伝わる。
 明日も前に突き進むのみ。
2008/4/25 (Fri) 以心伝心
 大会前日。創部当初、県大会出場を目標に掲げ、「いざ出陣!」と選手と試合前に語らい送り出したのが昨日のことのように思い返される。もちろん、今もその思いは変わりはないが、チーム力の上昇とともに戦いも長丁場となった。集中力とともに持続力も要求される。また、長い戦いともなれば戦いの中でうまくなっていく可能性も秘めている。そんなことで今日は多くを語らず選手と出陣の意志を固めた。監督である私と選手の「優勝」という2文字の目標がピタリと一致しており、新人戦やウインターカップの結果に裏付けられた自信もみなぎっているように思えた。もちろん、勝負は水物でやってみなければ分からない怖い要素も併せ持つが、選手への信頼もひときわ厚い。
 さあ、明日から幕をあける。あとは思う存分戦うのみだ。
2008/4/24 (Thu) 祈る、信じる
 PTA総会のため、午前中授業。予報どおりの雨。昨日選手にも伝えていた。大会直前ではあるが、今日は1日休みとした。不安がないといえばうそとなる。しかし、それぐらい大きく構えて大会に臨む「勇気」も必要だと考えた。いい意味での開き直りも、土壇場では必要だろう。
 壊れていた筋細胞も超回復し、万全のコンディションで大会に臨めることを祈る。そして、今日の日の休養を糧に優勝までひた走る選手の力を信じる。胸がおどる。戦いの幕はまもなく切って落とされる。
2008/4/23 (Wed) 地道な作業
 昨日、日記がかけないほどめまぐるしく日常が過ぎていった。今日もおなじよう。この経験はきっと選手のみんなに還元されると信じている。言い訳は進歩をとめる。心の支えは選手の優勝の瞬間の笑顔のみ。己の道の先に栄冠があると信じて歩むのみだ。
2008/4/21 (Mon) すべてに全力投球を
 木曜日はPTA総会のため、午前中授業で大会前の最後の確認時間がとれると期待したのだが、天気予報では雨模様。本日の晴天が恨めしい限りだが、練習計画通り、今日は休みとした。大会まではあと5日。とりたてて特別なことをするでもなく、日常の中で己を磨いていってほしい。PTA総会で用いる保護者のための資料をホームルームで作成していると昨年度の大学入試結果が掲載されている。数ヶ月前まで担当していた学年だけに「数字」のなかにある人間に思いをはせる。あの努力、あの選択、がこうした数字となっていくのであろう。受験でも共通して言えるのは「粘り」の大切さだ。教科を切り捨てず、後期試験(縮小傾向だが)まであきらめず粘ったものが第一志望の大学に合格していった。クラブ活動を最後までやりぬいたものの「粘り」も受験には武器となった。受験が「目的」でクラブ活動が「手段」というわけでは決してないが、誤解を恐れずその説にたち逆転させてみると、クラブ活動の「目標」達成のための勉強も「粘り」が武器となるのは火をみるより明らかだ。この月曜日、選手の時間の使い方を信頼する。あえて選んだ自分の道、すべてに全力を尽くせ。
2008/4/20 (Sun) まだまだプロセス重視で
 負けないハンド。結果オーライや消極的なイメージがつきまとう。しかし、その「負けない」ハンドはチーム結成当初に掲げた目標達成において、の意味だと理解してほしい。短期的な意味ではない。尾張優勝という目標、県大会でベスト8に入るという目標、ここに照準を絞ってほしい。つまり日々の練習では、まだまだ過程(=プロセス)を重視してほしいということだ。たまたま取れた1点ではいけない。考え抜いた末でのミスのほうが、まだ、勝利に近づく。
 真の勝利は、体が震える喜びを体感できる。その日まで頭をはたらかせることを忘れないよう。
2008/4/19 (Sat) 最適な選択
 大会までちょうど1週間。例年のように準備をすすめ、ある程度ペースがつかめているからか、緊張せず緩みもせず、気持ちの上でのチームの状態はよい。しかし、いざ「公式戦」となると、この心の平穏が乱れ、「ありえないプレー」が生まれるのも17・8歳という年齢の特性でもある。当日、どんな状況になるかは想像力を掻き立てて思い描いておかねばならない。そして、試合には残酷なようだが「負けたら終わり」という現実が待ち受けている。勝つハンドとともに負けないハンドも要求される。練習ゲームは負けても次がある。公式戦はそれがない。消極的になれというのではない。しかし、リスク管理はこれまで以上に意識せねばならない。いくつかある選択肢の中でもより最適な選択をすることが求められる。
2008/4/18 (Fri) 新陳代謝
 予報通りだが恨めしい雨が降った。この時期2日連続練習できないのは痛い。しかし、見方を変えれば、得てして追い込む過ぎがちなこの時期に天から休息をいただいたと、コンディション作りにおいてはプラスになったと強引に考えられなくもない。
 新しいメンバーも思うに任せない練習だが、参加してくれている。もっとハンドボールの醍醐味を伝えところなのだが。新しい選手や、いつもと違う環境はチームの新陳代謝を良くしてくれることであろう。
 明日から最後の週末、26日からの開幕にあわせ、最高のコンディションを心も体も作っていく時期だ。
2008/4/17 (Thu) 事前準備
 あいにくの雨。明日も続くようだ。定例会議の日だが、その前に部員を教室に集め、少し気が早い気もするが、第1回定期考査中の特別練習についての説明をした。まだ、県大会も決まってないのに、とおしかりを受けるかも知れないが、その先に目標がある以上、そんなこともいってはいられない。3年生にとっては最後の最後の戦いになるからだ。目標達成の期日は5月25日と決められている。定期テストが終わって4日後にある。その厳しい日程は先輩たちが身をもって示してくれている。3年前に同じ目標を掲げてその目標を達成した時には定期考査の真っ最中であった。高校生活で最も過酷な週となるであろう。しかし、そこに挑むにはそれなりの覚悟と準備が必要である。準備はできることはすべてやる。今日の日の「勉強」もそのためだ。勝利に近づくための努力は惜しみなく続ける。1日一歩でも進め。
2008/4/16 (Wed) 逆転の発想
 新入生の仮入部の日。10年目を迎えるグランドには7名の選手がやってきた。滝中組は5名。少しさびしい気もするが、すべてのことに原因と結果と目的がある。入部してくれたクラブの宝を大切に育てくことが、私の使命だと責任を感じる。
 練習では、今日も全体練習を挙行。個々の力を伸ばすことに力を注ぐ。組織を鍛えたいときには個を鍛えることで、ディフェンスを強化したいときにはオフェンスを強化することで、ボールをもらいたいときにはボールから遠ざかることで、目的を達成することがある。逆転の発想は、プレーにおいても選択肢を増やせる効果が期待できる。ポジティブでもネガティブでも、限られた時間と空間で行うスポーツでは、思考は幅広いほうがよいように思う。
2008/4/15 (Tue) ゆとりがうまれる
 今年から火曜日の放課後の練習にでられるようになった。集合状況から選手の様子をうかがえるのは、とっても大切なことだとしみじみと感じる。高3生になった生徒の一部は代わりに授業後の練習参加になってしまったが、高1からその他の高3の3学年での練習は活気があってよい。
 昨日は全国放送でハンドボール選手が出演した。オリンピック再予選から少し下火になっていたハンドボールブームが再燃してくれればうれしい。明日から新高1の仮入部もはじまる。前日の今日に2名の入部希望者が訪れてくれた。幸先好いスタートになりそうだ。
 多くの仲間が増えることは心理的に優位となる。多くの仲間で戦ってきた今チームは本当にゆとりをもっているように思う。このペースを崩さずに大会まで迎えていきたい。勝ちたい思いや負けたくない思い、雑念を振り払い最後に信じられるのは自分だからだ。