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顧問の練習日記です。

2007/7/29 (Sun) チームの品格
　チームは一人ひとりが真剣にチームの勝利のことを第一に考えなければよいチームとはならない。プレー云々ではない。態度や行動のことだ。能力の高い選手を寄せ集めても勝てないことは、プロのとある球団を例に出すまでもないことだ。ましてや高校生のスポーツにおいて、うまいも下手も、レギュラーも補欠も、AチームもBチームもない。必要なのはチームを思い、チームの勝利のために自己を律することだと思う。それが強さや品格につながっていく。一生懸命練習し、一生懸命準備後片付けをし、一生懸命チームメイトを気遣い、一生懸命己を立場をわきまえること。その一生懸命さが滝高校ハンドボールの少ない歴史の中で培ってきた伝統だ。伝統を絶やすな。はつらつとしたプレーと生活を期待している。
2007/7/28 (Sat) 努力の数だけ喜びがある
　土曜日だが、午前中は特別授業、午後からは炎天下の空の下、今日も練習に勤しむ。暑さは日に日に増しており部員たちの顔も日焼けどころか、やけどの状態だ。しかし、これも勝つための代償と思えば安いものだ。グランドでの「ふつう」の生活は、普通の高校生では経験できない体験だ。心地よい生活もよいだろう。しかし、努力の数だけ喜びも増す。ありとキリギリスではないが、夏の汗は必ず春に大輪の花を咲かせる。
2007/7/27 (Fri) まずは「One For All」だ
　真夏の日差しが戻った。厳しい日差しは皮膚を刺すように痛い。過酷な環境での練習が今日も特別授業後のグランドで行われた。集中力が散漫になる時間もある。ラグビーの精神「One　For　All　All　For　One」は、スポーツ共通の精神でもある。特に厳しい環境の下では、One　For　All（一人はみんなのために）を思い返してほしい。１本のシュートで勝敗が決まる。チームは勝利に向かって厳しい練習に耐えている。であるならば、１本のシュートは決して個人のシュートではない。チームの勝利のためのシュートなのだ。神がかり的に試合ですべてのシュートが決まるということはありえない。練習に裏付けられた技術が必要だ。つまり、練習のシュートにも最大限の工夫を凝らし集中したシュートを打たねばならない。体調管理も同じだ。練習を休めば当然チームにも迷惑をかける。もはや一人の体ではなくチームの体なのだ。体調管理もおろそかにすることは許されない。
　孔子は、このことを「克己復礼」といった。己に克たねば仁（まごころ、思いやり）は達成できない。明日も真夏日の予報。己を鍛えるチャンス到来。
2007/7/26 (Thu) プラスアルファ
　夏季特別授業が続く。各地区では県大会を決める予選が繰り広げられているようである。じっくり腰をすえて基礎練習に取り組む。
　本日は、曇りで時々霧雨もあり、練習をするのには心地よい気候であったが、少し日差しがさすと気温も上昇し体力も奪われる。大会の直射日光で顔を皮膚が向けている様子が痛々しいが、この夏を乗り切ることによりプレーヤーとしての自信にもつながると思う。練習では、果敢に新しいことにチャレンジする姿勢も見られる。普段とは違い少し時間も取れるため、課題もプラスアルファで臨んでいる。技術はもとより精神的にも、人間的にもプラスアルファできる夏にしたい。
2007/7/25 (Wed) 大きな円の一部たれ
　大会は終了したが、今日からは夏季特別授業がはじまった。滝高ハンド部においては文武両道ではなく、文武同道がモットー。己を鍛える点では別の道を窮めるのではなく、同じ道を進んでいると考えるからだ。受験生にいわれる「夏を制す者は受験を制す」は、ハンドボールにも当てはまる。すなわち「夏を制すものはハンドを制す」だ。午前の勉強、午後の練習。己を鍛えるのにこれほどの好環境があろうか。日常以上につらい時もあるであろう。「小さな円を描いて満足するより、大きな円の、その一部である弧になれ」は英国詩人ブラウニングの言葉。苦しいのはチーム全員同じ。一人ひとりの力がこの夏を乗り切る糧となる。
2007/7/24 (Tue) 準優勝、夏にどれだけつめれるか？
　初陣となる夏の大会（愛知県選手権尾張支部予選）が幕を閉じた。結果は準優勝となった。２回戦から苦戦が続いたが、決勝までは何とか勝ち抜いてきた。決勝は、けがやアクシデントによりベストメンバーではなかったにせよ、力の違いをまざまざと見せつけられる内容であった。この壁に挑み続ける所に人生の価値はある。夏の終わりにある尾張選手権で、もう一度優勝カップにチャレンジしたい。
　暑い夏が本格化した。目の前にある課題に黙々とチャレンジしていく。愛知県選手権もあり「ベスト８」という目標達成にもチャレンジしたい。夏で一回り成長することを切に願う。
2007/7/23 (Mon) 波にのろう
　名鉄線の事故により、試合日程が繰り下げられての試合となった。こういうアクシデントがあるときは、集中力がものをいう。
　今日で公式戦２戦目となった若いチーム。昨年も経験したが立ち上がり波に乗れない。思わぬ苦戦を強いられる。しかし、こうした試練を乗り越えなければ強さは身に付かない。スカッとする試合展開は理想だが、こうしたもたつきをも力に変えていきたい。前半２０分過ぎからいつものペースで引き離した。自ら起こした波にのっていこう。明日も２試合。準決勝での試合で波に乗れば決勝での勝利も見えてくるであろう。波を起こせ、そして波にのってカップをさらおう。
2007/7/22 (Sun) 価値ある一勝。すべてはここから
　今チームの船出となる初戦。硬くなって当然といえばそうだが、３年生の残る相手チームからなんとか勝利をもぎ取ったことは本当に価値がある。苦しさを経験値に変えることができるからだ。練習や練習試合では経験できないこの経験を明日の試合で思う存分発揮してほしい。気を引き締めて明日も戦うぞ
2007/7/21 (Sat) はつらつ
　高校の大会は雨のため順延が早々と決まった。中学は初の本校アリーナにて全中予選が行われていたため、１回戦と準決勝を観戦した。隣接コートでがんばる中学生。とくに３年生にとっては最後の大会となるため、応援にも熱がこもった。中学生といえば最も多感な時期。勝利も敗戦も心に刻まれて思い出となるであろう。結果は出なかったが、持ち味を出したいい試合であったと思う。少人数で支えた中３生には、ぜひとも次のステージで目標達成の喜びを体感してほしい。それがハンドボールであればこの上ない喜びだ。明日の３位決定戦。プライドをかけて思う存分最後の試合を満喫し、そして勝利の喜びを味わってほしいと願う。
　さて、高校生。大会順延は、集中力との勝負ともなる。こうしたときの普段の生活力や自律心がものをいう。大切な戦いを迎える夜に変わりはない。
2007/7/20 (Fri) いよいよ始まる！
　いよいよ新チームの初陣となる大会が明日にせまった。１年の始まりだ。わずか２ヶ月の準備期間だが、すべての大会に結果を求めて真剣に戦う。
　気負い必要など全く必要ないし、手を抜くことも許されない。平常心とそして己の心と向き合うまたとないチャンスだ。１戦１戦大切に戦っていこう。千里の道も一歩（一勝）から。
2007/7/19 (Thu) 日進月歩
　午前中の授業を終えて、午後からは学校を挙げての引越し。手際よく生徒が動く。数年後にはいい思い出になるであろう。
　引越し作業後の少し遅れての練習スタート。それでも３時間あまりの練習を確保することができた。基礎練習を繰り返すが、少しずつ進歩しているようにも見えるのは贔屓目なのか。こうした日々の練習の積み重ねで技術は向上していくと信じている。これまでの結果がでるのは、まもなく。日進月歩で進歩していこう。
2007/7/18 (Wed) 目標で負けない意志を
　夏本番の陽気となった。午前中授業のため、午後から時間をとっての練習が行えた。大会は近いが基本の練習の繰り返し。暑さにも疲労にも負けない精神力を鍛える。
　勝負は当日まで何が起こるかわからない。試合も始まってみないと分からない。その不確実さゆえ勝敗は面白いのかもしれない。さあ、そこで勝利の女神を味方につけるのは、勝利への執念であると思う。試合当日でその執念を発揮するのはもちろん、普段の練習でもその執念、集中力は問われる。暑い夏は、そういう環境が自然と与えられるという点で非常に恵まれている。ひ弱なもやしっ子にはなるまい。明日も「優勝」に向かって練習あるのみ。
2007/7/17 (Tue) また雨、辛抱
　台風で梅雨明けかと期待をしたのだが、今日もまた雨にたたられた。小論文授業が終わったあと、５時に選手と合流。恒例となった勉強会から参加した。夏休みも多くの宿題が出ることが予想される。こういう機会に「先憂」を片付けて、「後楽」を満喫したい。勝利を目指すためには万難を排することも必要だろう。この雨でも辛抱し、一歩でも半歩でも勝利に近づくように執念を燃やそう。
2007/7/16 (Mon) 具体的に
　初の大会まで一週間をきった。練習時間も限りがあるが、チーム結成当時の目標の１つ目「尾張優勝」を目指す心の準備をする時間は残されている。対戦相手、グランド、気候など頭に入れることはたくさんある。イメージを映像として、頭に思い浮かべることだ。より具体的に想像してみよう。そして、目標も今一度具体的にして声に出して唱えてみよう。もちろん課題も多いが、現段階ではわずか２か月のチームだが、純粋に開幕が待ち遠しいと思えるチームに成長したように思う。
2007/7/15 (Sun) 勝利への執念を
　日本を横断した台風４号は、江南の地にはほとんど影響を及ぼさなかった。朝１０時３０分には警報も解除され、午後からグランドも奇跡的に回復した。台風のあとの強風でけして良い環境ではなかったが、執念で練習をすることができた。たかが１日かもしれないが、されど１日。１日の積み重ねが１年後の大きな成長となる。間近にせまった選手権予選、技術云々よりもこの日も練習したという執念で、初の夏優勝をもぎ取りたい。
2007/7/14 (Sat) 練習を渇望
　本日、高校３学年そろって模試をうけた。東海豪雨の惨事からわが校では大雨・洪水・大雪・暴風のいずれかの警報が出ても休校、帰宅などになるため前日から騒然としていた。無事に３学年とも模試は実施することはできたが、木曜日に引き続き、部活は中止。帰宅することとなった。明日も台風４号襲来のため、練習が危ぶまれる。
　天候には逆らえない。模試も（真剣に取り組めば）相当体力を使う。いい休養日だととらえるしかない。先週１週間ほとんど練習ができなかった。大会は１週間後にせまった。選手の心の底から練習したいという気持ちがわきあげれば、この雨や台風の生み出したものも大きくなるだろう。
2007/7/13 (Fri) 雨が続く、集中力を鍛える
　雨が続いている。おまけに台風の接近も報道される。思うように練習できない日が続いている。そんな中、ある学年の学年通信ではっとさせられる文章が目に留まった。
　感謝できる人に
「何をやってもトントンうまくいく」という人がいます。成功する人ってのは、「感謝」が多いんだよ。でも、「いいことだったら感謝する」では、普通なの。「いいこと」なんてめったにないから、感謝が少なくなっちゃうんです。それよりも、「嫌なことにも感謝する。」自分が失敗した時には、「あ、こういうことをすると、失敗するということがわかった」なんです。で、そういう「感謝の多い人」って、必ず成功するんだよ。ちゃんと学ぶからね。（斉藤一人「人生がうまくいく話」）
　悪天候にも感謝できる。その分練習できるときに集中できる。

　
　
2007/7/11 (Wed) 執念！
　予定されていた高３のクラブ写真もキャンセル。恒例となっていたＯＢ戦も延期となってしまった。１０日後にせまった大会のため、ユニホームのみ引き継いだ。代々続くユニホームは今年で９代目。よき伝統を引き継ぎ、さらに新たな伝統を築き上げてほしい。
　雨も上がっていたので執念で練習を行おうと復旧作業。ようやく４分の１面ほどの大きさでシュートを打ち始めた頃、再び雨が降った。結果としては執念は実を結ばなかったが、この思いは勝利の女神に届くのではないか。明日はまた来る。
2007/7/10 (Tue) 学ぶ心
　梅雨が本格的になってきた。２週間後にせまった大会までの時間は変わらない。与えられた時間の中ですべきことをするしかないのであろう。
　火曜日のため、高３理系と他学年の終業時間が異なるため、選手たちが体育館で基礎トレーニングを終わった後、ミーティング兼勉強会から合流した。なぜ学ぶのか。久々に目にした松下幸之助の言葉が心に残る。以下引用。

学ぶ心
　自分ひとりの頭で考え、自分ひとりの知恵で生み出したと思っていても本当はすべてこれ他から教わったものである。
　教わらず、学ばずして、人は何一つ考えられるものではない。幼児は親から、生徒は先生から、後輩は先輩から。そうした今までの数多くの学びの上に立ってこその自分の考えなのである。自分の知恵なのである。だから、よき考え、よき知恵を生み出す人は、同時にまた必ずよき学びの人であるといえよう。
　学ぶ心さえあれば、万物すべてこれ我が師である。
　語らぬ木石、流れる雲、無心の幼児、先輩の厳しい叱責、後輩の純情な忠言、つまりはこの広い宇宙、この人間の長い歴史、どんなに小さなことにでも、どんなに古いことにでも、宇宙の摂理、自然の理法がひそかに脈づいているのである。そしてまた、人間の尊い知恵と体験がにじんでいるのである。
　これらのすべてに学びたい。どんなことからも、どんな人からも、謙虚に素直に学びたい。すべてに学ぶ心があって、はじめて新しい知恵も生れてくる。よき知恵も生れてくる。学ぶ心が繁栄へのまず第一歩なのである。『道を開く』（ＰＨＰ研究所）
2007/7/9 (Mon) 心の充実
　夏休みまでカウントダウンとなった週の始まり。夏を制するものは受験を制すといわれるように、他学年より１週間多い(計３週間）夏の授業のある３年生担当の私にとっても充実した（？）夏となりそうである。昨年度から引き続き月曜日は、練習は休み。今週の週間天気予報は雨マークが並んでおり不安を覚える。テスト後の成績処理などやらねばならぬことは山とあるが、月曜日休みの原則を適用して、たまった読書にあてた。始業式の日に生活指導主任が話された「お風呂に入れちゃう運動でお風呂に入ってから風邪を引いてなくなってしまったおばあちゃんの話」などが心に残り、今年の土曜講座の講師鎌田實（みのる）氏の本『がんばらない』を読む。医療といえば日本のひいては世界の科学技術の最先端の分野で難病を克服していくかに思えるが、鎌田氏は必死で患者と向き合いながらも、お守りを握り締めるような医療者に心引かれるという。医療に限らず写真家も、「写真を写すときに大切なのは、性能のいい写真機ではない、それを使う技術でもないのだ。」とある。
　当然、スポーツや勉強にも心がなくてはいけない。
2007/7/8 (Sun) 人の道は１つ
　多くの保護者とお会いすると教師という職業の責任の重みをひしひしと感じる。未熟者であるため、そのたびに己を省みる。少し肩に力が入ってしまうこともある。生き生きとした子ども、生徒や選手と接すると少し気も緩やかに普段着の自分に戻れる気がする。日曜日、家族で楽しみにしているテレビ番組「風林火山」では、戦の「負け」の怖さの前に自分を見失う武田晴信（信玄）に、臣下の板垣が箴言する場面があった。人の道や戦い方は多様だという若い晴信に対し、人生豊な板垣が人の道は１つだ、１つであらねばならない、と説く。多様な価値の時代に「自分探し」の美声のもとに人生を見定められない若者に活を入れるようで爽快な言葉であった。
　まだまだ教師としても指導者としても道半ばな自分だが、１つの道を追求していきたいと思う週末であった。新たな気持ちで月曜日を迎えよう。
2007/7/7 (Sat) no pain,no gain
　梅雨の晴れ間が続く。今日もトヨタ大会はあったが、校務のため午前中の高３保護者会、夕方PTAの合間を縫ってわずかばかりの練習を第４グランドで行った。時折ふく風はあるものの日差しは夏を思わせる強さで、数時間で肌を射した。梅雨明けの暑さが思い起こされた。容赦なく選手の体力を奪った。しかし、ここからが今チーム成長のポイントだと思う。２年生のチームワークと１年生の経験を融合したチームは、劣勢の時にその「融合度」＝チームの絆を保つかが課題だ。絆を保つためには、時には自己を犠牲にする精神が必要となる。責任あるパス、ディフェンス、シュート。苦痛や辛さに耐えてこそ、人間的成長も得られるのだ。暑さは滝高校のチャンスでもある。悪条件を味方にする強い魂を持ちたい。
2007/7/6 (Fri) 誇りをかけた戦い
　今年は来年開催される北京オリンピック予選の年。豊田のスカイホールで９月に熱い戦いの火蓋が切って落とされる。韓国に引き分けながらもアテネを逃した神戸の戦いからはや４年。月日のたつのは本当に早いと実感する。
　今日は、オリンピック予選のリハーサル大会、TOYOTA大会に運営協力した。久しぶりにナショナルクラスの試合を見ることができた。リハーサル大会、エース宮崎不在とはいえ、「国旗」の下で戦うことは重みが違う。真の「遊び」とは、闘争本能をくすぶる戦いのことをいうのであろう。われわれも学校の誇り、そして自分自身の栄誉のため、戦える魂を持ちたい。

　豊田大会の後、全日本は熊本で第２ラウンドを戦うそうだ。１９９７年世界選手権から１０年の記念大会。当時、滝高校ハンドボール部はなかったが、夢を追って学生時代のチームメイトと世界選手権観戦のため熊本まで飛んだのが、昨日のことのようだ。あれから１０年。創部という１つの目標は達成した。その次へ向かっての１０年のはじまりかもしれない。
2007/7/5 (Thu) 練習できる喜び
　梅雨の谷間。気温もそれほど上がらずすがすがしい風がコートを横切る。高校生にとっては、２週間ぶりのホームグランドでの練習。縦横無尽にグランドを駆け回った。人間の本性は遊技人（ホモ＝ルーデンス）とホインジガはいう。目一杯体を動かすことで、理性の奥にある本能を呼び覚ます。大会までまだまだ遊び（練習）足りない。しかし、天候には逆らえない。与えられた環境で最大限の遊びをしよう。晴れの日も雨の日も。
2007/7/4 (Wed) 恵みの雨？
　今日でテストがあける。天気予報は昼から雨。午前中は曇りで持っていたが、いざグランドについてみるとあざ笑うかのように土砂降りに見舞われて万事休す。体育館のランニングコースでの軽い調整練習に切り替えざるを得なかった。
　選手にとっては恵みの雨となるか。普段よりも早い時間に練習を切り上げたため早めに帰宅し体を休め、明日から大会まで心身ともにペースを上げていってほしい。チームにとっての恵みの雨となることを祈っている。
2007/7/3 (Tue) 明日から
中学は、今日から特別練習を再開。会場となる体育館で汗を流す。途中6対6の練習に数分加えてもらうが、わずかな運動量で汗がほとばしった。2週間前とは気温・湿度とも違うことを明日高校生は実感することになるだろう。
　天気予報では、曇りのち雨。天気の回復を祈るばかりである。
2007/7/2 (Mon) 「夢」の力
　夢と目標は違うという議論はさておき、３６歳にしてアメリカ大リーグのオールスターに出場する斉藤隆選手のニュースは夢を追い求め実現させることの尊さを再認識させた。昨年、２億円あまりの年棒減を受け入れマイナー契約を結んだ。映画「オールドルーキー」さながらだ。桑田投手といい、夢を追い求めることに年齢は関係ないようだ。大リーグには不惑（４０歳）を超えても活躍するクレメンス（ヤンキース、４４歳）、モイヤー（フィリーズ、４４歳）、ロジャーズ（タイガース、４２歳）、マダックス（パドレス、４１歳）などなど多くの投手がいる。医学の進歩やトレーニング方法の発達が選手寿命を延ばしたそうだ（中日新聞夕刊）。日本球界にも工藤、山本昌など不惑をこえた選手が活躍する。プロ選手の引退に体力の限界よりも「気力の限界」が言われた時期があったが、医学やトレーニングだけではなく、夢を追いかけ続ける気力には脱帽させられる。ほぼ同世代の斉藤選手の応援にも力がこもる。
2007/7/1 (Sun) 一言でいうと「勝つこと」
　月があけて７月に入った。あと３週間でいよいよ初陣を迎える。大会に軽重を付けられるほどのチームではないので（自分の力量がないからかもしれないが）、どの大会も大会が近付けば緊張感を覚える。
　５月に「憲法講話」で滝学園で講演いただいた伊藤真氏は、東大の学生の頃、アメリカのジャーナリストの友人に「日本国憲法で一番大切なことを一言で教えてくれ」と言われ、答えに窮した。なぜなら、授業では憲法は三大原理（国民主権、基本的人権の尊重、平和主義）と教えられ、一言では教えられないからだ。しかし、友人は「それでも東大の法学部の学生か？」と詰め寄ったという（『夢をかなえる勉強法』サンマーク出版）。日本一忙しいといわれるみのもんた氏は、富も名誉も築いても寝る時間を削ってまで仕事をする理由を「仕事が楽しいから」という（『義理と人情』幻冬舎新書）。一言で表すことは本質を知ることだ。では、ハンドボールをする意味は？一言でいうと思いつくことはやはり「勝つこと」だった。勝利至上主義ではない。試合に勝つこと、相手に勝つこと、そして己に克つこと、勝つには一言では表せない深い哲学的な意味があるような気がする。ともに追い求めよう。
2007/6/30 (Sat) 信じる道は自分が決める
　テスト中の土曜日。土曜講座もなく、職員のみ出校し仕事にかかる。多くの会議や打ち合わせが行われる。新校舎建築のための引越しの準備も少し進む。野球部は本日夏の甲子園に向けての抽選会が行われたようだ。明日の新聞で対戦相手をみるのが楽しみだ。
　部活のない学校にいると、「進学校」という学校の特色がひしひしと伝わってくる。ときには、自分のしていることとの間で葛藤することがないわけではない。選手は、厳しい道であることは承知の上であえて己を高めるための道を突き進んでいると信じている。週末、とことん自分を追い込む。１年生も２年生もひたすら勉強に専念する。その不動心がこの先のハンドボールの結果、受験、人生にも還元される。互いに信じた道を突き進もう。
2007/6/29 (Fri) 初陣の舞台
　定期考査2日目。テスト終了後、わずかな時間だが、中学生の特別練習に顔を出す。コートの都合で半面での練習であった。時間の都合でディフェンス練習を中心にみたが、積極性を増し、すきあらばマイボールにする果敢な動きが見られた。テスト期間に入ってからの短い時間だが、急速に成長する中学生。戦うごとに力をつける賢さが武器だ。管内を抜け、西尾張、県へと進めば進むほど、強くなる気がしてたまらない。
　7月21日に開幕するのは、中学生だけではない。高校にとっては新チーム初の大会が同日からはじまる。新チームに代わるチーム、3年生の残るチーム、波乱の起こる夏の大会だ。1戦必勝が何よりの戦法だ。テスト勉強でも、気持ちの準備を忘れなく。
　
2007/6/28 (Thu) 目的は「勝つこと」
　今日から中高6学年が一斉に定期考査に入る。太陽の照り返しはないものの蒸し暑い1日となった。教室では朝からエアコンが入る。テストに集中できるという点ではよいが、代謝を下げる効果もあり、熱中症には最大の敵だ。夏の尾張の2大会は炎天下のグランドで実施される。とくに注意をしてほしい。
　今日も幸運なことに体育館が空いていたため、中学生の特別練習に参加した。中学生も暑さにもなれ、ミスもスタミナ切れも少しはなくなってきたようだ。いうなれば「普通」の状態でプレーできるようになった。しかしだ。勝負は、普通の状態では普通の結果しかでない。目的が「勝利」であるならば、鬼の形相となる集中力を発揮する時間帯が必要だ。1本のシュート、パスカット、キーピングに「魂」をこめる時間帯があるはずだ。野球で例えるなら、10対0から11点目のホームランより、0対0の均衡を破る1点のスクイズのほうが、価値があるときがある。テスト中の貴重な時間を使って行う練習だ。その集中力もトレーニングだ。勉強にも何にでも活かせる。もちろん、高校に上がってからのハンドにも。
2007/6/27 (Wed) 侮れない暑さ
　試験期間中のため、普段使えない体育館で熱中症対策の特別練習が今日も1時間のみ、中学で行われた。中学は今年から会場校となるため、慣れ親しむには絶好のチャンスだ。明日から試験のため、凝縮しての練習。20分×２の紅白戦を行った。Ｂチームで参加したが、Ａチームの速攻で前半で勝負が決まってしまう内容であった。両チームともに共通しているのは、この暑さの中でのスタミナ。体力の低下が集中力の低下につながり、後半は一番集中しなければならない時間に、ミスが多発していた。
　よくいうピラミッドの底辺の部分に基礎体力がある。小さければ頂点は低くなり、大きければ頂点も自ずと高くなる。まずは、技術よりも基礎体力部分が重要であると実際に中学生レベルの試合に参加してみて痛感した。もちろん、ただ走ればよいというものではない。ゲームの中で、ゲームスタミナをつけることが肝要である。ピラミッドの底辺、高校生にも共通の課題だ。
2007/6/26 (Tue) 裏をかく力、真実を見極める力
　小論文授業が終わったあと、急ぎ中学生の「特別練習」へ。未来のエースたちとの練習は、何よりも楽しいひと時。至福のときといっても大げさではないほど。中3生は体つきも大きくなり、ゴールを目指し、またはゴールを阻もうと必死の形相をみせる。性格的に素直な子が多いためか、プレーにも素直さが出てしまう。勝負の世界では、ことプレーにおいては素直さがあだとなることもある。勝ち、負けが決まる以上、裏をかく力も要求される。裏をかく力が備わると相手が裏をかいていることがよめる力が出てくる。世間を渡っていくためには、こうした真実を見極める力が必要なのではないだろうか。
　明日は、午前中で授業が終わる。高校生は、勉強に、中学生は、1時間のみの特別練習＋勉強に日々全力投球しようではないか。
2007/6/25 (Mon) 太陽の下で
　週があけ新しい一週間が始まる。今週、水曜日からテストが始まる。いろんな勉強スタイルはあると思うが、やはり太陽の下での勉強が自然の摂理のような気がする。眠気眼で授業に臨んでも、益は少ない。生活リズムはハンドボールにも直結する。
　テストまであと２日。コンディション作りは大会も入試も定期試験もにている。体調を崩すことなく、テストを乗り切ることを切に願っている。
　
2007/6/24 (Sun) 雨の日にも「考える」
　昨日とはうって変って梅雨らしい天気になった。気温も少し下がり、選手のみんなは勉強に集中できる環境となったのではないか。２４時間集中することは難しい。時間はいかようにも自分で使える。寝だめをする、気分転換にゲーム、漫画、さまざまな誘惑を断ち切る勇気もすべてトレーニング。今やらねばならぬことをこつこつと積み上げていってほしい。学校のある日は決まった時間に起き、決まった時間に授業がはじまる。ある意味で「考え」なくても一日は過ぎていく。それを苦痛と感じる生徒もおおいだろうが。しかし、休日は、自分で「考え」ないと、自分というプレーヤーが向上できないのだ。社会の勉強もよく似ている。「覚える」ということは、考えてはいない。テストではいい点は取れるが、終わればすぐに忘れてしまう。しかし、歴史（＝ドラマ）、地理（＝生活）、現代社会（＝人生）を「考える」と楽しくなる。（その方が実は忘れにくくなり、実力も付くのだが。）
コートの中でも同じ。考えたプレーが自分をプレーヤーとして向上させる。雨の日に「考える」ことの大切さを考えた。
　
2007/6/23 (Sat) 昔の自分ではないことを受け入れる
　絶好の練習日和の土曜日であったがあいにくのテスト週間。じっとしているだけで汗ばむ陽気。熱中症までいかなくても体力の低下が懸念される。選手の自己管理を信じるのみ。
　海の向こうの大リーグでは、イチロー対桑田の「夢の対決」が実現。空振り三振を喫したイチローが「（桑田さんは）昔の自分ではないことを受け入れている感じがする。それはなかなかできるものではない。ボール球で勝負することを受けいている」と評価している。
　授業の「現代社会」の教材研究でニート、フリーター、下流志向などの社会学系の本をよんでいると正当な自己評価ができない若者像が浮かんでくる。不必要に低かったり、自己中心的なほど高すぎたり。
　自分を振り返れば、やはりハンドボールは自己の限界、かなわぬ人間、等身大の自分を気づかせてくれた。何より畏敬の念を抱く人物の存在が大きかった。
　勉強でもいい、ハンドボールでもいい、とことん自分と向き合う。そこに畏敬の念を抱く人物が本物の自分を教えてくれるだろう。
2007/6/22 (Fri) 未来のエースたち
考査発表2日目。今日から中学生の熱中症対策の特別練習が、蒸し暑い体育館で始まった。学年行事の関係で練習の終盤にコートについたが、熱気あふれる練習が行われていた。3年生部員が少ないのは少し寂しいが、滝高ハンド部を背負ってたつ未来のエースたち。最後の大会でぜひ思い描いたプレーをしてほしい。
2007/6/21 (Thu) すべてが練習
　今日からテスト週間で２週間練習ができない。気温は日に日に上昇し、午後はうだるような暑さとなった。私立滝学園は、一部校舎では今日からエアコンが入った。授業に集中できる、という点では効果はあるが、快適さというのは曲者で、炎天下で行われる夏の大会では、マイナス要素になってしまう。極力暑さに耐え、汗を流して勉学にもまい進してほしい。修証一等とは道元の言葉。生きることすべてが修行である。
2007/6/20 (Wed) 夏のように暑い（熱い）練習
　うだるような暑さの1日。4時を回っても気温は下がる気配がない。暑いなかでのテスト前最後の練習が始まった。練習終了後、最後のミーティングを終えたあと、なかなか動こうとしない選手たち。放心状態となるほど集中した練習ができたと前向きにとらえたい。
　2週間後は梅雨も空け、真夏日になっているかもしれない。2週間しっかり体調管理をし、夏の大会初優勝を目指したい。戦いは継続中だ。
2007/6/19 (Tue) 守って速攻の原点は守り
梅雨の晴れ間、火曜学習会のメンバー数名を除くメンバーで練習を行った。滝高ハンド部の原点を振り返る。有望選手が集まるチームではない我がチームの勝機は組織力が命綱。なかでもディフェンスはチームの生命線。そして、守りからの早い速攻が得点パターンとなっている（歴代はなっていた）。チームが始まって１ヶ月が経とうとしているが、もう一度ディフェンスから立て直していきたい。「ザル」ディフェンスも2重3重に重ねれば漏れも少なくなっていくであろう。2重3重に動ける脚力と集中力が勝負の分かれ目だ。
2007/6/18 (Mon) 世界のハンドボール
　本格的に梅雨入り。朝から雨模様だったが、月曜の練習休みの日。試験も近く選手たちはうまく気分転換と勉強ができたであろうか。
　情報化社会は玉石混淆だといわれるが、玉にあたった。いろんなハンドボール関連のＨＰをネットサーフィンしていたところ、ユーチューブのハンドボールサイトにたどり着いた。ドイツ、スウェーデンなど本場のハンドボールシーンが数分間見られた。日本とはスケールの違うプレーに感動と「笑い」が止まらなかった。笑いがこぼれたのは「ありえない」プレーの連続だったからだ。情報に詳しい選手のほうがすでに知っていることかもしれないが、もし、まだ見ていない選手がいたらぜひ、世界のハンドボールを見てほしい。ハンドボール観が変わるかもしれない。「ユーチューブ」でhandballと検索。
2007/6/17 (Sun) あせらずじっくり
　勝敗をかけて試合をするならば、やはり勝ちという結果がほしい。例年例年初心者チームでスタートを切るが、今年は１年生に滝中創部メンバーがそろい、１・２年生の力を結集すれば、結果もすぐに得られるのでは、と期待もするがそんなに甘くないのが勝負の世界だ。長い目で見れば、どんな練習でもどんな試合でも結果を求めて闘う限りそこに意味がある。そのプロセスこそ大切だと思う。もう一度謙虚な姿勢で戦うのみだ。あせらずじっくり。初戦まであと１か月。まだ１か月？
2007/6/16 (Sat) 知識を武器に変える
　今日も晴天に恵まれた。各チーム新チームの練習試合たけなわの週末だが、土曜講座のため、午後から学校で黙々と練習をした。
　幼き子が箸を持ち、食べ物を自分の手で食べかけた時、ご飯をぽろぽろとこぼしてしまう。箸の持ち方は知っていても、身につけるまでは反復練習しかない。今のチームの現状はまさにそんな状況。エラーを減らすためには反復練習しかない。ご飯をこぼすからとスプーンを与えてはいつまでたっても箸を使ってご飯を食べられなくなってしまう。
　反復練習とともに重要なのはルールに関する知識だ。ボールはどの時点でサイドラインを割るか？キーパーにオーバータイムはあるか？シュートカットの後のドリブルはダブルドリブルか？ルールは選手を縛るためにあるものではない。知ることによって武器に変えることもできる。このことはハンドボールに限らず、法律、マナー、習慣や道徳は会得することによって人生を豊かに生きる武器に変えることもできる。
　反復練習、さまざまな知識の習得、どこの世界でも共通しているようだ。
　
2007/6/15 (Fri) 成長
　昨日東海地方も入梅宣言がなされたが、朝から晴れ間が広がった。午後、２度延期された校外清掃活動が行われ、その後グランドにむかった。
　ミスはいまだに少なくはないが、考えている結果のミスなので、選手も前向きにプレーできているようだ。成長の証は指導者も選手もうれしいものだ。成長→喜び→やる気→成長と好循環に入っていくとチームは強くなっていくのであろう。その成長をユニホームを着た戦いでいかに出すかが、最も大切なこと。技術と心の成長をなにより望む。
2007/6/14 (Thu) 雨でも
朝から天気予報どおり雨。おまけに会議の日であった。新チーム恒例の勉強タイム。集合時間には全員が集まり、黙々と勉強を始めた。数分後、会議のため会場を後にしたが、集中力をもった勉強ができたことと信じたい。梅雨がやってくる。今後も（明日も）天気がすぐれない予報は多い。雨にも負けず、将来の目標達成に向けて、黙々と「今」やれることをやっていこう。もちろん、基礎体力トレーニングも必要だ。歯磨きと同じで「勉強しないと気持ち悪い」というぐらいに習慣化させていきたい。広い意味での「基礎」になると信じて。
2007/6/13 (Wed) パスには魂も思想も込めて
　夏が近づく６月。時より吹き付ける風が心地よさを増すグランドで久しぶりに新チームの平日練習を最初から最後まで見ることができた。これから梅雨入りするのが惜しい。選手の動きも軽やかにみえた。
　新チームが船出してまだ２週間。航海の先は長いが、この２週間でも目に見えて上達している選手もいる。練習の原点に返り、俗にいう「思いやりのあるパス」を心がけている。もちろん、相手に取りやすいという意味もあるが、大げさにいえば、そのパスでメッセージを伝えろということだ。ここでカットインを切り込んでほしい。この場面ではシュートを打ってほしい、１対１で切り崩してほしい、などの思いだ。野球の世界では一球入魂というが、ハンドボールでは、魂とともに、自分のハンドボール観（思想）も込めて味方にパスを出してほしいと願っている。
2007/6/12 (Tue) 選手だけの練習で望むもの
小論文授業が終わったのち、5時ごろグランドについた。火曜学習会のメンバーが少なくなく、半面だけで練習を行っていた。どのチームでも顧問が不在で練習をする時間があるだろう。そうであるならば選手のみの自主的練習でポイントがどこにあるのかを見極め、士気を保った自治的練習ができるチームが最終的に伸びてくる。勝つためには、自分たちで自分たちを律する強い信念が必要である。
2007/6/11 (Mon) 練習、練習
月曜日は普段は練習を休みにしているが、土曜日の大雨警報の都合もあり、今日は代替練習日とした。何かとせわしい月曜日で練習時間も１時間弱しかできないが、運動量も確保されたよい練習ができたように思う。今はレギュラーも固定されていない時期だけに、どこのポジションでもこなせるように「滝高ハンドボール部」の知識を蓄えてほしい。どこでも知恵や知識は武器となるのだ。
2007/6/10 (Sun) 競り合いから
　週末から実戦練習に入った。良くも悪くも１・２年生の技術差がほとんどなく、だれがレギュラーになるのか、ここから競り合いが本格化する。個人技を磨くこともチームの約束事を守ることも何でもよいから人よりすぐれた自分のセールスポイントを磨いていくことがその近道になる。
　同じ１点でも理にかなった１点もあれば、強引にねじ込んだ１点もある。試合になれば同じ１点だが、今は理にかなった１点をだれでも共通にとれるようにしてほしい。個性とはその上にあることは忘れずに。２対１の局面で視野なく１点をとるのは決して個性ではない。どちらが確率が高いかを与えられた３秒３歩の中で判断して確実に１点取るところに個性はあるのだ。
2007/6/9 (Sat) 世の中に無駄なものはない
　滝中学のオープンキャンパスの日であったが、同時並行で模試監督で午前中は練習できず。その間、窓からは日が差すこともあった。前日からの雨もこの日差しで乾くかと甘い期待も束の間、午後からは豪雨に見舞われた。おまけに警報まで発令され万事休す。本校では東海豪雨の反省から暴風雨だけではなくすべての警報で帰宅となっている。
　元巨人の桑田投手がいよいよメジャーに上がったそうだ。オープン戦での審判と接触する不運に見舞われての夢の実現に感慨もひとしおだろう。「この怪我も僕の野球人生においてはよかったと思える日が来るだろう。」と審判や不運を恨むどころか超前向きだ。
　チームの切り替え時期を穴埋めすべく焦りがないと言えばうそになるが、この雨もきっと「よかった」といえる日がくるのだろう。すべてに意味があるのだ。　
2007/6/8 (Fri) 勉強という名のハンドの練習
　新チームは、雨天練習で勉強という名のハンドの練習を実施している。今週は今日で３日目だ。本校恒例の火曜学習会にかかる選手が多く、火曜日に練習できないことを脱する目的もあるが、その２時間の勉強の様子を見ることでそれ以外の副産物を得ることができる。まずは、居眠りしてしまう選手。たいてい夜更かししていたり、睡眠時間が少なかったり、選手の生活習慣がわかる。集中力がかけてちらちら余所見する選手。プレー中もサインプレーを忘れたり、ここ一番のシュートチャンスに他人に依存しパスしてしまう選手に多い。
　勉強には先天的な才能や能力があるかもしれない。しかし、生活習慣や集中力はそのレベルでも鍛えていくことができる。火曜日全体練習ができるようにするという実利もあるが、長い目でみて、勉強の習慣化はチーム力を向上させると思っている。
2007/6/7 (Thu) 工夫する知恵
木曜日だが幸運なことに会議が短時間で終了し、5時から1時間弱練習をみることができた。3日間のＰＴＡ面談期間に選手中心の練習を実施していたが、その練習効果もでてきたように思う。オフェンスの突破力がつけばディフェンス力も向上させなければならない。ディフェンス力がつけば今度はそのディフェンスをだしぬく巧妙さが必要となる。切磋琢磨とはこういうことで、ともに力をつけていくことができる。今は、何とか工夫してディフェンスを出し抜く知恵をつけていってほしい。失敗はまったく恐れる必要はない。果敢にチャレンジあるのみの練習時期だ。
2007/6/6 (Wed) 地道にこつこつと
　ハンドボールの醍醐味は豪快なシュートや切れのあるフェイント、冴え渡るパスワーク、キーパーのファインセーブなのだろう。勝負においては、目立たないが、地味な作業がディフェンスだ。とくに速攻のディフェンスは、相手の得点に目を奪われ、おろそかにされがちだが、強豪チームは、速攻のディフェンスも失点が少ない。
　ディフェンスのみならず、チームスポーツには「縁の下」の地道な努力を必要がされる。機能しはじめた新チーム。地道な努力をこつこつできる選手に全員がなれるよう。
2007/6/5 (Tue) 必死の勉強会、それも勝つための試練
　学級別ＰＴＡ2日目。日程の都合でグランドに行く時間が遅くなる旨選手には伝えていた。また、火曜学習会参加者も1年生で5名おり、なおかつキーパーが1名しかいないこともあり、顧問がグランドにいけなかった場合にははやめに練習を切り上げて「勉強会」を実施することとしていた。面談が終了したのが4時30分だったが、選手がぞろぞろと教室に入ってきた。練習後の勉強ほどこたえることはないことは承知のうえでの試練だ。勉強して「学習会」に引っかからないようにするという意味もあるが、それよりも集中力をつける眠気と戦うなど強い自分を創ることがその目的だ。残り5分を切った土壇場で勝利をもぎ取る知恵は、考える場面を増やすことで身につく。どんなことも勝つための試練だ。
2007/6/4 (Mon) つらい時こそ
　ＰＴＡ面談が今日から始まった。水曜日まで3日間続く予定だ。高3の担任であるため、グランドに出るのは4時過ぎになるが、選手は午後2時から練習できるチャンスに恵まれる。新チームになり、3年生が一気に19名も抜けたこともあって、人数は少なくなった気もするが、まだまだ27名の大所帯チームであることにかわりはない。練習チャンスもこういうまとまった時間がたいへんありがたい。とはいうものの、練習時間が長時間になってくると最後のほうはへばってくる選手もいる。集中力が低下し、士気も下がり気味となる。こういうときこそチャンスだ。つらい時にこそ、チーム全体で士気をあげ練習を盛り上げる大切さを学ぶことができるのだ。
　明日は、火曜学習会で練習に参加できるメンバーが限定されてしまうのが残念だ。みんなで勉強の大切さを分かち合うため、練習後、勉強会を開催する予定だ。こちらもつらい時こそがんばろうではないか。
2007/6/3 (Sun) 信念を持って
　佐賀インターハイの愛知県代表を決する県大会決勝と、東海大会出場をかけた３位決定戦をみた。引退した３年生が夢見た県ベスト４のチームの対戦。現状を冷静にみればここまで来るには超えねばならない壁が幾重にも連なっている。素晴らしいプレーを目の当たりにすると本当にここまで来ることができるのか？とたじろぐ気持ちもないわけではない。
　しかし、信念とは他人や状況に左右されることなく、自分の信じた道を貫くこと。いつかは必ずここまで来ると心に誓い帰りの高速を飛ばした。インターハイ、東海大会に出場するチームを除き、県内の全チームが代替わりをする。その一歩を踏み出すため、滝高原点の第４グランドでわずかな時間だが練習をした。まずは新チームの目標達成まで１年１年勝負して選手とともに戦う決意を固めた。
2007/6/2 (Sat) 県大会雑感
　学園では土曜講座が開かれている第1土曜日。県大会の運営のため、岡崎市総合公園にむかった。男女のベスト８に残ったチームから決勝進出に進むチーム、東海大会出場をかけて３位決定戦に臨むチームが決められた。このレベルでは気迫ではどのチームも遜色ない。技術とパワーと試合運びなどの経験と持てる力を５０分のなかでどれだけ出すかの真剣勝負がどの試合でも繰り広げられていた。
　結局、男子は、新人戦のベスト４通り、決勝は岡崎城西対愛知、３位決定戦は桜台対大同工大大同、女子は名経大市邨対桜花学園、３位決定戦は愛知商業対時習館となった。男女とも好ゲームは必定。王国愛知の名にふさわしい試合が待ち遠しい。
2007/6/1 (Fri) 仲間から信頼されるには
　月が替わり衣替えの季節。真新しい気分で6月を迎えた。練習も新チームになってミーティングを含め5日目。ペースをつかみ新幹部もさまになってきた。
　シュート、フェイントなど個人の力はゲームの行方を大きく左右する。そのため、この時期にシュート力、フェイント力の向上のために多くの時間を割く。しかし、その味方のシュート力やフェイント力を生かすのは、味方の選手のゲームメイク力だと思う。味方から信頼されるためには、味方を信頼したプレーを自分がしなければならないのであろう。やはり、頭とこころの両方を使うことがハンドボールにはもとめられる。
2007/5/31 (Thu) 規律を守る、三秒ボールを持つ、共通するものは？
　木曜定例会議の日だが、会議開始前にグランドにいってみると開始時間になっても一向に練習を始めようとする気配が感じられないほど注意力が散漫となっていた。開始前に一喝。部の規律を守ることは何よりも大切だ。始まったばかりのチームだが、一つ一つ覚えていけばよい。
　会議後の練習では、ボールを保持している3秒間であらゆる考えを持つよう指示をした。機械ではないのでＣＰＵがオーバーヒートすることはない。チームでは最速選手で５０ｍ走を6.1秒で走るつわものがいる。単純に２で割ると3秒間で２５ｍ走れることになる。ハンドボールコートのハーフラインは２０ｍ。3秒間でエンドラインからスタートしてハーフラインを超えるところまで走れるのだ。その保障された時間を有効に使うほかはない。自分で物事を考えないとその時間や空間を使うことはできないであろう。
　規律を守ることも実は同じだ。規律とは誰でも平等に守らなければならない共通のルール。つまり、自分自身で判断をする主体的選手でないとルールを遵守することはできないのだ。
2007/5/30 (Wed) 目標設定
　昼前に降りだした雨でグランドは使用できない状態に。あざ笑うかのように練習開始時間には太陽がのぞく。今日はじっくり腰をすえてミーティングを行った。チームの目標は一昨日設定したが、今日は各個人の目標を決めてもらった。レギュラー獲得から愛知選抜まで、多種多様な目標があって面白い。もちろんチームが第一だが、その個人の目標も達成できるよう期待している。ハンドボール以外にも、生活面、学習面でも目標・目的をもつことを話した。何事にも目標を持って自分を高めていくことは、生活にはりを与え、かけがえのない高校生活になっていくことと思っている。
　さあ、明日から自分を変えていこう。目標に向かって。
2007/5/29 (Tue) 新チーム初練習。
　火曜日は理�供憤綮�薬系）コースの小論文授業のため、他学年と終業時間が異なる。グランドについたのは５時であったが、新主将を中心にはつらつとした練習を行っていた。
　今年初めての経験、初の滝中ハンド部経験者の入部により、これまでにないレベルで新チームの練習ができること。しっかり基礎忘れずに練習を積み重ねていけば目標到達も可能性が高いのではないかと期待も高まる。
　もう１つ新チームに望むこと、ハンドボールに入る前の基礎的生活習慣だ。とくに本業の学習面、遅刻や提出物などの生活面でちょくちょく学年で名前があがる生徒が多いとも聞いている。基礎的生活習慣は、ピラミッドの底辺。１点を争う激戦を勝ち抜くときには、土台が揺らぐチームに勝利の女神は微笑まないであろう。
　ハンドボールを教える喜びをかみ締めた１日であった。１年間今日からスタート。
2007/5/28 (Mon) 新たな目標
　善は急げ。新チームの体制とチーム目標を設定するミーティングを早速行った。新たな主将、副将も決まった。目標は「尾張優勝」と「県ベスト８」となった。己の力をしっかりと見つめたチーム全員の総意であった。下方修正と批判の声があるかもしれない。しかし、原点に返り、着実にステップアップをはかっていきたい。また、是が非でもこの目標は達成しなければならない。
　明日から早速新チームが始動する。まずは過酷なチーム内での競争が始まる。お互いよき争いをすることが、チーム力を磐石なものとする。先代を超えるチームワークで目標達成に向け邁進しよう。