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顧問の練習日記です。

2006/1/6 (Fri) 新学期
お正月気分も抜け、今日から新学期（3学期）が始まった。毎年のことだが、主力の高校2年生は、本日からスキー実習（修学旅行）にでかけ、しばらく1年生、中3生が留守を守ることになる。県大会を数日後に控え、もどかしい思いもあるが、学校の年間行事に入っていることゆえ、それも「想定内」として、チームの状態を考えていかなければなるまい。昨年は、不名誉にも新聞にも取り上げられてしまった「ノロウィルス」に主力選手が感染し、折からのインフルエンザで学級閉鎖とあいまって、コンディショニングに苦慮し、初戦は伝統校から金星を挙げたものの2回戦で手痛い敗戦を喫した苦い経験がある。2年生の主力選手にはくれぐれも体調管理に気をつけて欲しいと願う。
さて、留守を預かる1年生は、毎年、この時期、自分たち中心の練習を行うことができる。技術向上もさることながら、この期間の課題は「リーダーシップ」の育成だ。個々の選手一人一人がリーダーシップを発揮し、歴代最多の部員をうまく統括して、歴代最強のチームを作り上げていって欲しい。部員が多いことは毒にもなれば、薬にもなる。この最多の部員を薬に変えるのは、個々の選手のリーダーシップにほかならない。各自が主体的に行動するように。
2005/12/29 (Thu) 信じれば夢はかなう。
　昨日で今年最後の練習を終えた。1月21日より県大会は開幕。いろいろな時間の使い方があるが、有効な時間の使い方を各自で考えて実行してほしい。1年は誰にでも平等に日数が与えられており、1日の時間も平等に24時間与えられている。その有限の時間の中で、強豪チームもそうでないチームも時間を使っているのである。
　このチームの目標は先輩の成し遂げた県ベスト８を越えること。具体化すればベスト4入り。並大抵の努力では成し遂げることはできない。しかし、夢と思っていても実現は不可能。強く強く念じれば夢はかなうもの。それは、自分を律し、自分の時間を有効に使うことであろう。年末年始の自由な時間。宿題をかたづけるもよし、家の手伝いをするもよし。勝つための時間として有効に使ってほしい。
2005/12/27 (Tue) 壁をぶち破れ
特別授業最終日、急遽、練習試合にお誘いいただき、午後から出かけていった。県常連チームにもまれ、壁の高さをいやというほど思い知らされた。練習試合といえども腹の底から悔しさが湧き出る。自分自身がふがいない。選手もさぞ、悔しい思いをしていることであろう。とにかく壁をぶち破ろう。県レベルの壁を、そして自分自身の壁を。
2005/12/26 (Mon) 人にやさしく
朝起きたら、風邪で声が出なくなった。今日の授業は2時間。普段の65分授業よりも短い50分間の授業だが、のどの痛みと情けないのと生徒に申し訳ないという思いで、長い長い2時間であった。朝の朝礼や授業のはじめでも自分の様子を察し、いつも以上に静かにしてくれる生徒たちが何ともありがたかった。

大雪のあとにもかかわらず、この2日間、他校の体育館で練習試合をさせていただいた。本当に本当にありがたい思いでいっぱいだ。
一方で、1年生のチームのなかでの役割をおろそかにしてしまう甘さも垣間見えた。甘さとやさしさは違う。甘さを見過ごせば、人の成長はとまる。時には厳しく後輩を指導することも先輩としてのやさしさである。

ひとにやさしく、そして、感謝の思いを忘れないように。心の中から感謝の念がにじみ出るようになれば、ベスト4も見えてくるであろう。もちろん、自分にも言い聞かせている。
2005/12/24 (Sat) 冬の陣
　世間はクリスマスイブ、三連休の真っ只中。そんな中でも本校は特別授業を毎年断行。質実剛健の校訓にふさわしく、自分の身を鍛えるのだ。グランドは、昨日の大雪で使えず、今日も授業終了後、走りこみのみを行った。1面銀世界のグランドの周囲を１０周。人生においてこんな経験めったにできないと前向きに考えよう。

　滝学園の学園風景とはうってかわって勝負の世界はまさに「冬の陣」真っ只中だ。高校生王者興南高校が学生王者筑波大学に肉薄する接戦を演じていた。
以下、協会HPより戦評抜粋
『筑波大学 　27 (12-15, 15-11) 26 興南高校
　　　「高校王者・興南、学生王者・筑波の前に不敗伝説が幕を閉じる。」
高校男子ハンドボール界王者（３冠）・興南高校が学生チャンピオンに挑戦する注目の一戦。ゲーム開始直後、筑波大１９番山城（興南出身）が、貫禄の先制ゴール。立ち上がりは、筑波と興南、パワーの差があるかに見えた。しかし、興南はマイペースにゲームを展開。個々の強さでペースをつかんで前半中盤には主導権をつかんで１０−４．興南３番棚原、１６番内田が場内を沸かす。筑波はＤＦから少しずつ落ち着きを見せ、前半は１５−１２の興南リード。何かが起こりそうな後半、筑波大が３番岩永、１６番田中らの好プレーで本来のリズムを徐々につかむ。大学生の激しいＤＦが興南のシューターを微妙に狂わす。１５分ついに筑波大が同点に。ここで、田中、内田両ＧＫの好守が場内を盛り上げる。しかし、筑波大は確実に加点してリード。ここで、興南はタイムアウト。黒島監督の「受身になるな」に背を押され興南は逆襲。２７−２６、筑波大リードのラスト５秒、興南７番東長濱のゴールを狙ったプレーは見事にゴールインかと思われたが、判定はチャージ。熱戦は、場内のため息と共に幕を閉じた。』

また、明日からJOCが大阪（堺）冬の陣が開幕する。堺は自分にとっても西日本インカレの思い出の地。2年連続で全国を制し、夏の雪辱を晴らしてほしい。

冬でも各地で熱い戦いが続く。われわれも負けていられない。
2005/12/23 (Fri) 雪に負けない！
58年ぶりの大雪の後、昨日もまた、恨めしい雪が降り積もった。これで、また数日間、グランドでの練習ができない。昨日は終業式があったが、1日の休日をはさんで、明日からは冬期特別授業が始まる。今日はつかの間の練習日であった。江南市から離れた地域の体育館にお邪魔する予定になっていたが、前日から雪のため、早朝に警報や路面状況、公共の交通機関のチェック。中止、開催の判断も含め、朝から神経をつかった。
高速道路は、通行止め。ボールやビブスなどは車の中。ボール袋を背負い、両面テープ、ビブスをかばんにつめ、駅まで40分、小雪の舞う中を小走りに走っていった。駅につくころには、汗でびっしょり。昨年の1年生（現2年生）と一緒にやった雪かきや、創部期の手に豆を作った草刈を思い出した。
途中の駅で、選手たちと出くわしたが、平然とした顔で会場に向かっていた。みんな同じ思いで会場に向かったのであろう。

自動車産業でいよいよ世界一に君臨しようとする豊田自動車。しかし、今、「豊田の敵は豊田」であるそうだ。それは、もう回りに敵はいない、という意味ではなく、自分（組織）に潜む慢心や過信を戒めるという意味だという。つまり、戦う相手は自分自身なのだ。

われわれも、雪に負けず、常に自分と向き合って戦おう。１つ１つ問題を解決していこう。
2005/12/22 (Thu) 悪い知らせとよい知らせ
１１時５分に大雪警報が発令され、本校の規定に従って、今日は授業を打ち切り、生徒は帰宅することになった。公立校と規定の違う我が校だが、これも広域圏から通学する我が校の特性。残念ながら、今日は練習できなくなってしまった。

午後から職員室で雑務を片付けていると一本の電話がなった。３年生のＯＢ（６代目）からの電話で、見事、現役で難関大学の推薦入試に合格したとの報告であった。なんともうれしい知らせだ。自分の進路を自分の力で切り開く。将来の活躍を心より願う。
2005/12/21 (Wed) 忍耐、忍耐
ようやく、面談が終わり練習に参加する時間ができたが、折からの雪が今日も解けず、ランニングコース、体育館の空きスペースでの練習を行った。本当に恨めしい雪。これほど、天候を憎んだことはないほど、いらいらしてしまうが、怒りの矛先は誰にも向けようがない。天から「我慢せよ」と課題を突きつけられていると考えるしかない。選手も、ボールを使った練習をしたくてしょうがないであろうが、我慢我慢である。辛抱、忍耐力、試合でも必要とされる力だし、ひいては人生は我慢の連続である。思いどおりにことが進むことのほうが少ない。顧問、選手ともここはぐっとこらえて、練習できる日に集中して練習を行おう。とにもかくにも忍耐、忍耐である。
2005/12/17 (Sut) 自分に負けるな、相手にも当然負けるな
今日は日本リーグ2部の豊田合成対HC東京の試合観戦の前に豊田合成の体育館をお借りして、尾張のチームで合同練習を行った。日本リーグの選手の使うすばらしい体育館をお借りして練習を行うことは普段なかなか体育館を使用できないチームにとって本当にありがたいことだ。日本リーグの準備、片付けは尾張の高校生が協力して行った。地域一体となったリーグ運営はこれからのスポーツのあり方のお手本になるようだ。スポーツライターの二宮清純さんの持論である地域一体チームの活躍はハンドボールメジャー化への一躍になるのではないか。来シーズンからは1部制に変わりトップチームとの対戦も見られることは地元高校生のレベルアップにもつながるのではないかと期待する。

一歩ずつ一歩ずつ成長していくしかない。すぐにうまくなるということはない。試合を経験することで「勝ち癖」をつけねばならない。常にいう「自分に負けるな」ということは、当然相手に勝つことをも意味する。1点2点を争う中で接戦をものにできる力をつけていこう。
2005/12/16 (Fri) 配球でゲームをつくる
今週は結局、グランドが回復しないまま、中学の半面コートを借りての練習となった。シュート練習や3対3など基本的な練習が中心となったが、今日は、生徒面談日の都合で５限がカットされたため少し時間に余裕が生まれ、セット練習を行うことができた。サッカーのスルーパス、バレーのトスなど、フィニッシュに至るアシストパスは、勝敗を分けるパスになる。配球は、ハンドボールのゲームをつくる重要なパスである。速いシュート、強いフェイントもハンドボールの醍醐味だ。パスの重要性を喜びを認識し腕を磨いていこう。技術を横、情熱を縦に滝高ハンドボールを組み立てよう。
2005/12/14 (Wed) 教えることは学ぶこと
今日も昨日に引き続き冬型の気圧配置。最高気温が10度に満たないなかでの練習。グランドは昨日の雪の影響で抜かるみ、急造の中学グランド脇でシュート練習を中心に練習を断行した。部員数も多く練習回数も少なくなるが、1本1本集中してシュートを打てていたように思う。
昨日から、女子4名が練習に参加した。中学時代の経験者もおり、目標は同好会の創部だという。男子4代目の年にも女子マネージャーが発端で女子同好会が作られたことはあったが、現在の部員数、中学男子の創部と当時よりも練習環境は厳しい。しかし、今日の練習では、1，2年生が中3生を指導するように丹念に指導をしていた。教えることは学ぶこと。指導をするなかで、頭の中を整理し、自分の技術に変えていけるように。
2005/12/13 (Tue) 自分との戦い
朝から雪景色。なかなか、雪は止まず、ようやく昼過ぎに青空が見え始めた。授業の合間にかすかな期待を胸にグランドを見に行ったが、残念ながら水溜りが残っており、練習することはできなかった。県大会までの日程を考えると、痛い1日だが、気持ちを切り替え雨天練習で調整をした。グランド横のランニングコースを10周。列を作らず、チーム同士で競うことで心肺機能だけでなく、「競争心」を鍛えている。競い合うことは、自分との戦い。弱い自分に負けないように果敢に記録に挑んで欲しい。
2005/12/11 (Sun) 負けに不思議な負けなし
勝ちに不思議な勝ちはあっても負けには不思議な負けはない。ものには必ず原因があって結果がある。敗因をさぐり、それを改める。それでこそ、進歩するのだ。尾張では接戦を制して勝てた。しかし、県は別である。尾張で負けなかったからいいのではない。ありとあらゆるところで勝負にこだわり、目標をうやむやにしてはならない。目標が明確なチームは、目標に向かってどんなに点差が離れていても、とことん、得点にこだわってくる。その上にあるものを手ごたえとして想像しているからだ。われわれも殻を破ろう。はやく、現状から抜け出そう。
2005/12/10 (Sat) バージョンアップ
凍てつく寒さ。時折見せる太陽が非常にありがたく感じる。今日は、土曜講座のある土曜日のため、午後から第4グランドで練習を行った。中3生も6名が参加し、総勢36名（1名風邪で休み）で活気ある練習ができたのではないか。第4回定期考査をはさみ、予選から県大会までは2ヶ月あまりある。試合の間があくことは、パリーグのプレーオフ制度が実証しているように、選手としてはあまりよくないことかもしれない。しかし、考え方を変えれば、その間にじっくりと力を蓄えることができる。滝高校の「守って速攻」の戦略（総合的な計画）は、変わらない。しかし、戦術（局地的な戦い方）面では、個々の能力を伸ばすことによってバージョンアップをすることができる。県大会にむけて、気持ちとともに技術向上を目指していこう。チーム結成当初の目標を忘れないように。
2005/12/9 (Fri) 色んなものを工夫
正味1時間の練習時間。1分1秒でも多く練習をしたい。自分も時には選手よりも早くグランドにつくことがある。学校から第4グランドまでは、徒歩でも10分かかる。グランドまでの足取りは決して遅くはなく、その時間を切り詰めることは難しい。しかし、工夫を凝らせば、まだまだ、時間を切り詰めるところはある。例えば掃除。一度はいたところをもう一度はいたり、さぼる生徒もいてなかなか効率がよいとはいえないではないだろうか。そこで、クラスのなかでリーダーシップを発揮して清掃を率先して行い、「カイゼン」を行えば、それだけ練習時間を確保することができる。そもそも、ハンドボールのクイックスタートも、発想の転換で生まれたものである。色んなものを工夫することによって新たなものは生まれる。

今日も中3生が1人新たな仲間に加わった。勢いを増し、ベスト4まで突き進もう。
2005/12/7 (Wed) 責任
今日からテストが空け練習を再開した。練習初日は、部内の規律の問題からはじまった。私も責任を痛感している。くどくどはいうまい。とにかく、部員全員が責任を持って行動をしてほしい。態度で示せ。
2005/12/5 (Mon) 基本
スポーツは相手と戦い勝敗を決める。しかし、究極のところ、自分との戦いに勝ったものが勝者となる。

ハンドボールはいまだマイナースポーツの域を出ないが、マスメディアに取り上げられる種目は極力目を通し、自分の力に変えていこうと考えている。（地元紙では、地元であるにもかかわらず、大同特殊鋼のプレーオフ進出よりもガンバ大阪のほうが紙面が大きくさかれている。古豪湧永製薬に敗北なので、かも。）

女子フィギュアスケートでは、滝学園のある「江南市」出身の中野友加里さん（２０）が、なみはやドームで開かれたNHK杯フィギュアで見事優勝した。地元紙の記事で目に留まったところがあった。

『練習は毎朝6時からウォームアップ。「スケートをやり始めた人がやるような基本的な滑り」を、まず1時間程度。単調で面白みのない練習を黙々と続けることで、得意のジャンプを飛ぶための動きが、確かによくなった。』

これこそ、スポーツの原点ではないか。
ハンドボールでは、投げる。取る。走る。守る。が基本ではないか。
努力に勝る才能なし。
2005/12/4 (Sun) 成長
テスト期間中ということもあり、高校生がテスト勉強をしている分、チームを代表して滝中学の試合をみた。中学の選手は、県大会初陣であったが、臆することなく、持てる力を十分に発揮できたように思う。1年前、高校グランド横の半面コートでボールを手にした彼らが、本当によくここまで成長した。敗戦はしたものの胸にこみ上げるものがあった。可能性は無限に広がる。指導者として｢夢を目標に、目標を実現に」変えるには、選手への絶大なる信頼と絶対にあきらめない強い精神が大切であると学んだ。中学の選手たちは、なお先の目標に向かって力の限りがんばってほしい。

今日は冬将軍が到来した。今年もまた、寒い季節がやってきた。県大会は室内だが、われわれは、また、テスト明けからグランドで寒さとも戦いながら、県大会への準備を進めていかなければならない。目標を下げることは簡単だ。しかし、一度決めた目標に向かって、どんな条件下でも力の限り努力しよう。第4グランドで熱い戦いを遂行しよう。
2005/11/27 (Sun) 「おかげさまで」
「夏がくると冬がいいという、冬になると夏がいいという
太ると痩せたいという、痩せると太りたいという
忙しいと暇になりたいという、暇になると忙しいほうがいいという
自分に都合のいい人は善い人だと誉め、自分に都合が悪くなると悪い人だと貶す
借りた傘も雨が上がれば邪魔になる
金を持てば古びた女房が邪魔になる、世帯をもてば親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが、上を見て不平不満に明け暮れ、隣を見ては愚痴ばかり
どうして自分をみつめないか、静かに考えてみるがいい
いったい自分とは何なのか
親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの塊の自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて、得手勝手を慎んだら世の中はきっとあかるくなるだろう
おれがおれがを捨てて、おかげさまでおかげさまでと暮らしたい」
『野村ノート』(小学館）より

極度の緊張状態のとき、メジャー選手（や指導者）が考える思考方法は、究極のところ「おれがおれが」を通り越した「おかげさまで」の心である。
感謝の気持ちを忘れない選手(や指導者）でありたい。
2005/11/24 (Thu) 同じ道
　今日から定期考査期間に入った。2週間、練習できないのはいかにも淋しい。しかし、ハンドボール選手である前に滝高校の生徒である選手たちは、自分を律し、自らの夢の実現のため、目の前の課題（テスト勉強）に集中して欲しい。それは、自分を高める意味でハンドボールと「同じ道」である。
　中学は、このテスト期間中に県大会がある。忘れもしない滝高校の県大会デビュー戦は、当年優勝校の松蔭高校に大敗を喫した苦い経験がある。それから5年勝ち星のないまま連敗記録だけが積み重なった。
　とにかく、持てる力のすべてを出し切ってきて欲しい。ハンドボールという同じ道を歩むものとして、心のなかでエールを送りたい。
　
2005/11/22 (Tue) 役割を認識しよう
　定期考査前最後のグランドでの練習。新入部員も7名が参加し、基礎的な練習を行った。グランド内には、初心者から2年生に至るまで多様な層の選手がおり、同じ練習メニューを行うには、各自の「目的意識」が必要とされる。2年生は県大会でつかえるプレーの質の向上を。1年生は、中3生の指導とともに自らのスキルアップを。中3生は、はやく基礎を身につけ攻防の練習を行えるように。
　滝高校ハンドボール部も現中3で9代目となる。自分の意識の中では、まだ数年前にグランドの開拓をしていたような気もするが、もうあれから7年の月日が流れている。初心を忘れぬよう新しい部員にハンドボール部の設立の「思い」を伝えるが、私の役割である。
　『夢を持てば、また必ず光が見えるんだ』
2005/11/19 (Sat) 予測することも実力
午前中、土曜講座の後の午後からの練習。講演会の係りのため、グランドに行く時間が今日も少し遅れたが選手たちは、新しい中学生の仲間とともに練習をしていた。しかし、2名2年生が風邪で欠席した。名南、名北、知多地区では、今日、決勝が行われる。尾張地区は先週大会の日程が終了したが、1週間遅れていたと思うとぞっとする。仮に大会が終わったから気が抜けたというのであれば、選手の自覚が問われる。「練習」は勝つための「手段」であって、練習そのものが「目的」ではない。スポーツ選手の自己管理は、ハンドボールの技術以前の基本である。
未来は誰にも分からない。しかし、注意を凝らせば未来は予測できる。自分を高めようとする選手であれば、予測はしなければならないのである。昼夜の寒暖の差、練習後の着替えなど予測は可能である。
スライドしてくるポストの動きやつめてくるキーパーなど、プレー面でも予測はしなければならない。あらゆる面で予測することはそれだけ準備をすることから始まる。準備を怠りなく。
2005/11/18 (Fri) 基本の徹底
連日会議が続き、なかなかグランドに顔を出せない。新しい仲間も増え、大切な時期でもあるのだが。

県大会まで2ヶ月あまり。時間的には少し余裕があるようにも思うが、定期考査や年末年始、スキー実習など学校行事などを詰めていくと以外に時間はない。毎年この時期は、練習時間の確保に頭を悩まされるぐらいである。しかし、あえてこの時期に基礎に立ち返って基礎的な練習メニューを課した。今年1年、スポーツやそれ以外の分野で成功した人の著書を数冊読んだが、共通していたのは、精神の充実と基礎の重要性であった。考えてみればあたりまえのことである。が、なかなかそれを実行するのは難しい。もう一度、基礎を徹底しよう。「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ　やがて大きな花が咲く」マラソンの高橋尚子の座右の銘である。
2005/11/16 (Wed) 真剣勝負
滝中生のクラブ登録の日。仮登録には１名の登録しかなかったため不安を抱えての登録であったが、ふたを開けてみると７名の新入部員が登録をしてくれた。公立の生徒がこれから受験勉強に入っていく時期に運動を継続して行えるこの滝学園のシステムは本当にありがたいと感謝している。新しい仲間が増え、部員は総勢３８名となった。尾張優勝メンバーから初心者まで幅広い層の選手がおり、なおかつ少ない練習時間の中で、工夫を凝らし、練習を積んでいくことが必要だ。１年生は新入部員の教育係として早く一人前のハンドボールプレーヤーになれるよう指導を責任を持ってやってほしい。
公式戦までは、年をまたいでの戦いになるが、この冬場の過ごし方が、大変重要になる。「真剣勝負」勉強もハンドボールも忘れてはいけないことだ。「練習と思うな『真剣勝負』と思え」である。練習と思って練習をすれば、それだけの力しかつかない。公式戦と思って練習に取り組めば、大きな収穫が手に入るであろう。
2005/11/15 (Tue) 義務と責任
昨日は日没で、本格的な練習再開は今日からとなった。気温も低くなり、ボールが手に使い場面もよくみられた。選手たちも一つの目標を達成し、少し気を緩めたいと思う気持ちも分からぬでもない。しかし、心を徹して次の目標に向かわなければならない。それは「優勝した者」の義務であり、責任感だ。義務や責任ときくと重いものと思われがちだが、そうではない。自分自身を律し、自分の目的に向かうことこそ自由なのだ。次の目標に向かおう。そして、県大会の舞台でもまた、大きな夢をつかもう。
2005/11/14 (Mon) 再スタート
今日は、高1高2とも６限の講演会が長引き、グランドに集合したのは5時過ぎであった。さすがに、練習することはできず、ミーティングのみ行った。とにかく、今やるべきことは酷かもしれないが、気持ちを切り替えることである。尾張で優勝したことでベスト8やその上のベスト4へのパスポートが手に入るわけではない。一戦一戦戦い勝ち抜かなければ次なる目標には到達できないのである。他地区では、まだ、来週決勝を残しているところもある。自分の力をしっかりと分析し、まだまだ力をつけていかなければならない時期であることを自覚しよう。
第4回定期考査も間近に迫った。優勝したこの時期だからこそ勉強の重みも増す。自分を律し、共に全力をつくそう。新たな挑戦の始まりであることを決意して。
2005/11/12 (Sat) あらたな使命感
新人戦が幕を閉じた。尾張三年連続優勝という偉業を選手たちは成し遂げた。2年連続優勝、そして県ベスト8の先輩の偉業をひきついでの今年の選手たちは、いやでもかかる周囲からのプレッシャーをはねのけ、本当にすばらしい結果を残してくれた。昨年よりも体格はないが、その分をチームワークで乗り切った。僕自身も今大会彼らを信じ抜いて戦ってきた。3年連続優勝の喜びもあるが、このチームで勝ち取った優勝の喜びは何物にも変えがたい。今日は優勝の喜びをじっくり味わおう。
しかし、選手のみんなも感じていると思うが、今日、この日新たな目標へのスタートでもある。尾張を代表して県大会に臨む「重み」も今大会で胸に刻んだはずだ。準決勝も厳しい試合だった。決勝も点差以上に試合運びに苦しめられた。ここで学んだ教訓を次は「県大会」で活かそう。
試合後の選手たちの表情を見て、自分自身、新たな使命感がふつふつと沸いてきた。まだまだ続く戦いの日々。上を目指して戦い続けよう。
2005/11/11 (Fri) 平常心
とにかく、平常心でのぞもう。ハンドボールは強い者が勝つようにできている。
2005/11/9 (Wed) ポジティブに考える。
今日は先代主将が練習に参加してくれ、現役相手に指導をしてくれた。県初のベスト８に導いた主将だけにブランクはあるものの現役はたじたじとなっていた。ブランク分だけ現役も成長して欲しい思いもあるが、大会前の大事な時期に「好選手」に稽古をつけてもらうことは、勉強にもなるであろう。優勝のためには、今の練習の「小さな結果」を「大きな結果」につなげるように前向きに思考をしていこう。
あと2日。気を引き締めて明日も練習に励もう。
2005/11/8 (Tue) すべてに挑戦
われわれの決戦も間近であるが、学生チャンピオンを決める全日本インカレが行われている。今日は準決勝があり、筑波大学が日本大を破り、日本体育大学が早稲田大学を破り、明日決勝を迎える。決戦前夜、彼らは何を思って今日の夜を迎えるのであろうか。
一方、女子では、大変なアクシデントがあったようだ。第１シードの東京女子体育大学がユニホームを忘れて敗退していたのだ。４年生の４年分の思いを察すると、なんともいえない思いがする。大会規定やチームの管理体制を外部の者がとやかくいうことはできない。チームに１日も速く平穏な日常が戻ることを願うとともに、他のチームもこれを教訓にすることがハンドボールの発展のためになるのではないであろうか。

中３生の登録が始まろうとしている。しかし、中学の生徒会の先生に聞いてみたところ、高校ハンドボール部登録はまだ１名だそうだ。ここは１年生の腕の見せ所である。ハンドボールの楽しさを、滝高校のハンドボール部のよさを、まだハンドボールを経験したことのない生徒にうまく伝え、仲間を多く増やして欲しい。
どんなところでも挑戦心を忘れないように。
2005/11/7 (Mon) 日々の暮らしから
いよいよ決戦の日まで残りわずかとなった。ここからが本当の意味での戦いである。練習時間も無限にあるわけではない。限られた時間の中で、自分たちのベストを尽くすには、ベストを尽くせる状態を作り上げなければならない。日々の生活、学習態度、まだまだ、勝利へ向かう準備を整えることは山ほどある。平常心を忘れずに、そして、この戦いの場を与えてくれている両親や学校、大会関係者などに感謝の思いを忘れないように。日々の暮らしから戦いの準備を進めていこう。
2005/11/5 (Sat) 圧勝　しかしその先を見よう
準々決勝。勝てば県大会出場権を得る大事な試合だ。3日の試合では前半波に乗れず、選手たちには不安があるのではと心配したが、選手たちの(過信ではなく）自信に満ちた表情を見ると、その不安は吹き飛んだ。開始早々7mスローで失点はするもののその後は怒涛の攻撃。前半で18−2と試合を決めた。今年の層の厚さからかメンバーを変えても攻撃の手を緩めず、ディフェンスも踏ん張り相手を無失点に抑える「完璧」な内容で16−0、合計34−2の圧勝で、県大会出場権を得た。

しかし、われわれの目標は「県大会出場」ではない。優勝の2文字だ。まだまだ気を引き締めてその上を目指そう。代々築き上げてきた先輩たちへの恩返し、そして何より自分自身への挑戦のために。

試合後、会場を変えて、親水公園（愛西市）まで、急いで出向き、滝中学の「県大会出場権」をかけた試合を観戦にいった。前半の途中で会場に着いたが、一進一退の展開であった。前半滝中の1点リードで折り返した。後半は滝のミドル、カットインが冴え渡り、じりじりと引き離しにかかり、残り7分で最大7点差まで広げてセーフティゾーンに突入。歴史的瞬間に立ち会うことができた。本当にわずか2年で栄冠を手に入れた松野先生、中学の選手に敬意を表したい。

ただ、試合後のミーティングでは、滝中学セブンも「優勝」を確認していた。

われわれも優勝カップを手中に収めるまでは、絶対に気を抜かないように。その先にあるものを目指そう。
2005/11/4 (Fri) １つずつ
１つずつ１つずつ、確実に勝利をものにしていこう。先を見ることは重要である。が、足元を固めないことにはその先はありえない。過信は禁物。自分を信じて仲間を信じて戦い抜こう。
2005/11/3 (Thu) 自信は過信とは違う
今日から新人戦が開幕した。２回戦の相手は一宮興道高校であった。組織的な動きはないにせよ、身長や運動能力に長けたよいチームであった。前半、硬さのみられた滝は、相手センターのステップシュートで失点に、その後ずるずるとリードを許す苦しい展開に。頼みのディフェンスも相手のポスト、マンツーマンで取り崩され、キーパーミスなども絡んで２０分終わって９−７のわずか２点差で折り返した。相手チームはまるで勝利したかのような状態であった。
後半は何とかいつものペースをつかんで１４−２と圧倒し、２３−９で勝利を収めたが、前半の課題が浮き彫りとなったゲームであった。
われわれは３年連続の優勝を目指すチームである。しかし、己の力、己の限界を超えようとするチャレンジャーとしてのチームだ。慢心、おごり、過信。今日のゲームでは、そのような弱い気持ちがなかったとは言い切れなかったのではないだろうか。しっかりと内省し、準々決勝に備えよう。相手は丹羽高校に決まった。県大会をかけた大切な試合であることはかわりない。今一度、チャレンジャー精神を思い起こそう。三連覇のために。
2005/11/2 (Wed) 自信
いよいよ新人戦の開幕が明日にせまった。夏の大会から2ヶ月がたったが、この間、雪辱を晴らすべく、がんばってきた。今こそその練習の成果を思う存分発揮する時である。過去の先輩以上に耐えに耐えてきた現チーム。必ずや勝利の女神もわれわれに微笑みかけてくれるであろう。例年以上の選手数、例年以上の選手層、われわれには歴代にない自信がある。今必要とされているのは「自分を信じる」という自信だけだ。戦おう、自分のために仲間のために。
2005/11/1 (Tue) 練習から激戦
試合前の調整が続く。試合形式の練習のなかで、レギュラーチームとBチームの対戦は例年になく接戦が続いている。レギュラーメンバーもうかうかしていられない。精神的にも追い込まれるが、それもまた、よい練習である。負けられないプライドをかけて戦いの日々を続けよう。苦しさに耐えることで新たな自分が作られていく。新しい自分を生み出すため、明日も最後の調整に余念なきように。
2005/10/31 (Mon) ラストスパート
大会まであと３日とせまった。いよいよラストスパートだ。幸い、今日から保護者PTAのため、午後から十分な時間がある。顧問は、担任でもあるため、グランドにはいけないが、今こそ自分たちの力で、力を伸ばす絶好の機会だ。選手の自主性、そして何よりも「勝ちたい」という純粋な気持ちでこの３日間をすごそう。
2005/10/29 (Sat) 雨天練習
土曜日に雨が降った。普段の１時間強の練習を補強するためには、休日の練習が欠かせないのにだ。午前中は土曜講座。午後からの練習となったが、今日は、幸運なことに高校バスケットボール部が大会のため、体育館が半面開いていた。中学バスケ部の先生に本当に無理をいって半面借りることができた。いろんな人の支え、理解、思いやりでクラブ運営はできると感謝の気持ちの大切さを再認識した。その思いを今度は「結果」で示そうではないか。

体育館のバスケコートには、高校ハンド部３０名、中学ハンド部２０名の５０名が所狭しと一堂に会し、一緒に汗を流した。中学生も１１月５日６日に西尾張大会が控えている。滝ハンドボールファミリーとして一緒に栄冠を勝ち取りたい。お互い切磋琢磨していこう。
2005/10/27 (Thu) 信頼
　連日の会議が続く。今週はなかなかグランドにいけない。大会まであと1週間となった。これだけ多くの部員を１つにまとめることは、大変なことであるが、2年生の指導力、1年生の自覚を深く信頼している。
　2年生が1年の時、降り積もった雪を1時間以上かけて雪かきし、先輩のためにグランドをその週に予定されていた練習試合のために使用できるようにしたこともあった。真心というのは、なかなか形に表すことは難しく、受け手に伝えることも難しい。真心をこめて各自の役目を果たしハンドボールに精進しよう。勝利の女神が微笑むように。
2005/10/26 (Wed) 気持ちの切り替えを上手に
ミスが続くと人間は、落ち込む。自分も現役時代何度も経験したし、現在でもクラブチームの試合でもよくあることだ。ミスを連発すれば、次はミスをしないようにとプレーが縮こまり、余計にミスを誘発する負のスパイラルに陥る。しかし、こういう心理はチームのプラスにならないということは誰でも知っていることである。要は「やるかやらないか」の問題だ。リスクを背負うには、責任感が必要である。自分に弱い人間こそ、責任感につぶされる。強い心をもとう。「気持ちを切り替える」ことは無責任ではない。責任があるがゆえに切り替えるのだ。
2005/10/25 (Tue) 継続は力なり
決戦までの残された日々は当然ながら、１日１日減っていく。練習はいつまでしてもしすぎることはない。１年生の成長も日々伝わってくる。頼もしい限りだ。勝利という理想は、果てしない。その理想に向かって、毎日毎日追い求めるだけだ。今こそ、継続は力なりだ。がんばって、もがいて、理想を求めて、ただひたすら、毎日の練習を継続していこう。明日は、会議もないので、最後までグランドにいられます。
2005/10/24 (Mon) 補強
月曜日。わずか30分足らずの練習でも大切にしたい。
週末の練習試合でチームとしての弱点、補う点、修正点が浮き彫りになった。しかし、選手は今のメンバーで戦うことに変わりはない。1昨年、就任1年目にしてセリーグを制した落合監督は、戦力の補強を行わず、現在の選手に１０％の実力アップを課し、猛練習の結果、栄光を勝ち取ったという。大会までの残りの日々はカウントダウンされていく。残された時間で少しでもその課題や修正点を克服することを考えるべきだ。はじめようと思わなければ万事はじめられない。自分たちの力で「補強」をしていこう。
2005/10/22 (Sat) 目標達成の喜び
高２の模試、高１保護者対象文理説明会のため、午後からグランドで練習を行った。この時期、休日は練習試合で調整するチームが多い。本校の特性上、日程的なハンディがあるのは否めない。しかし、言い訳はご法度だ。与えられた環境の中で最善の練習をするだけだ。

今日は練習後、東海学生リーグの１部２部入れ替え戦の観戦に行った。本校Ob４代目主将（GK)は２年生になるが、正選手の座を獲得し、かつて全国区で名を成した相手エースのシュートをことごとく止めていた。その本校OBの活躍もあり、試合内容はもとより、チーム結成以来の目標（１部昇格）を達成した。この試合が引退となる４年生はの涙を見ると、目標達成の喜びをまた、感じることができた。過去の栄光など関係ない。勝利は努力したものに手中に入る。

どんな環境であれ、ただひたすら自分たちの目標に向かって努力していこう。
2005/10/21 (Fri) 注意はしすぎることはない
　学校行事の校外清掃活動があり、係りのため、グランドについたのは、５時１０分をすぎていた。わずかな時間だが、グランドに行くことはできた。
　人間は過ちを犯す者である。神でない以上、失敗をしないものはいない。しかし、そこにスポーツの楽しみもある。仮にボーリングで正確無比な機械が発明され、満点の３００点が出せたとしても面白みは全くないであろう。ゴルフで必ずカップに入るドライバーが開発されても、同じであろう。人間はミスをする。ゆえにスポーツがあるのである。
　勝負の世界には、勝ち負けがある。何度もいうが負けに意味はない。勝つことにのみ意味がある。なぜなら、勝つ者は、勝つための準備を誰よりも怠りなく遂行しているからだ。そのご褒美として「勝利」があるのだ。
　人間はミスをする。しかし、そのミスを、自分の注意によって極力減らすことはできる。勝敗は、戦う前に半分は決まっている。準備を怠りなく。
2005/10/20 (Thu) 判断力を高める。
　日中は、まだ暖かいが夕方になるとやや肌寒くなった。
少しグランドにいくのが遅れたが、選手はすでに時間通り練習を開始していた。こういう姿勢をみると勝たせてやりたいと心底思う。
　今日から練習メニューを少し、変化させた。攻防の切り替えを早くした。選手の中には戸惑う選手もいたが、次第次第になれ、得点に結びつけるケースも多くなった。めまぐるしく変わる状況の中で最適な判断をするには、経験や決断力ときには勇気も必要である。1点を争うゲームでは、無謀でも臆病でもない勇気が勝敗を分ける。
　29年ぶりにプレイングマネージャーとしてヤクルトの監督に就任した古田は、肩に自信がない分、ランナーの「走る」という洞察力・判断力で盗塁を刺したという。
　勇気という徳を持ち、最適な判断のできる力を練習で養っていこう。
2005/10/19 (Wed) チャレンジ精神を忘れるな
　テストが終わり、日常の学校生活が戻った。下校時間は5時30分までであるが、あくまでも学校が決めたルール（人為）で、太陽の明かりは、まるでそれをあざ笑うかのように、消えていく。自然は偉大なもので、われわれに時間の大切さを身を持って教えてくれている。証明施設や体育館練習ができない分、われわれの工夫しか練習時間の確保はできない。練習への思い、心の準備を高めておいて欲しい。
　過去最高の部員数のなか、1・2年生平等のチャンスを与えて練習している。しかし、1年生の中には、自分自身で壁をつくり、線を引いてしまっている選手がいるような気がする。もう一度、荒地から始まったこの滝高校ハンドボール部の「チャレンジャー精神」の原点を思い出して欲しい。「1年生だから」、「背が低いから」、言い訳を並べたら、選手の成長は止まる。かつて、Jリーグを創設した川渕チェアマン（当時）は、まわりの「時期尚早」の反対に対し、「今『時期尚早』という人は、10年後も『時期尚早』という。」と反論したという。思い立った時こそ改革を断行すべきだ。自己改革を思い立ったら、すぐに実行に移せ。
2005/10/18 (Tue) さあ、再スタート
ようやく、長かった定期テスト期間が終了した。と同時に今日、新人戦の組みあわせ抽選会があり、対戦相手も決まった。あとは、優勝に向かって、毎日毎日を過ごしていく以外にない。開幕の11月3日まであと2週間。この2週間の過ごし方で、今大会や正月明けの県大会、ひいてはこのチームの最終結果が左右されることになるといっても過言ではない。本当に本当に1日1日の練習を大切にしてほしい。優勝カップは、周到に準備した者に手渡される。
2005/10/10 (Mon) 滝中創部2年目で管内（尾北地区）優勝
また、１つ、滝のハンドボールに歴史が刻まれた。創部2年目の滝中ハンドボール部が創部2年目にして、そして6戦全勝の完全勝利で管内大会制覇を成し遂げた。選手の頑張りとチームをここまで成長させた松野先生に敬意を表したい。おめでとうございます。昨年の出来たばかりの1年生チームは、上級生チームに対し、思うような結果が出なかった。その悔しさは、中学生という心の未成熟な年代においてはどんなに過酷なものだったであろうか。しかし、それを乗り越え、見事結果を残したことは、これからの人生においても財産になるであろう。松野先生の目標、選手の目標はまだこの先にあると聞いている。

高校2代目の最後のインターハイ予選は、熾烈な戦いの末、創部1年目にして県大会出場の偉業を成し遂げた。しかし、次の大会、その次の大会は2回戦負け、1回戦負けと思うような結果が出ない試合が続いた。それは、私自身の「慢心」だったのかもしれないと今になると振り返ることができる。選手の「驕（おご）り」は最大の敵だ。先を見据え、謙虚な姿勢で上を上を目指して欲しい。高校生にもよくいう「チャレンジャー精神」を中学生もぜひ伝統として築き上げていって欲しい。
2005/10/4 (Tue) 三連覇へのプレッシャーとともに
あいにくの雨。明日からテスト週間に入り、クラブ活動は中断となる。最後の練習をグランドで行いたかったが、残念ながら体育館ランニングコースを中心とする練習となった。しかし、選手のほとんどは非常に高い目的意識を持ち、全力で、大きな声をだしてトレーニングに打ち込んでいた。きっと、このチームも新人戦で尾張の頂点に立てると自信がもてた。
野球巨人のＶ９、ラグビー神戸製鋼のＶ７。何年もその頂点に立ち続けることの偉大さを今ひしひしと感じている。高校野球では、駒大苫小牧の2連覇が高校野球史上で初だという。
滝高校ハンドボール部は今年、三連覇へ挑戦する。Ｖ７の神戸製鋼は週3回のチーム練習で偉業を成し遂げたとある本で読んだことがある。個人にできることは徹底して個人の責任でトレーニングをした強い意志のあらわれであろう。テスト週間は、全体での練習は禁じられるが、個人でうまく時間を使えば、勉強の合間にもトレーニングを積むことは可能であろう。学習面も範囲の広いこの3回定期考査で、勉強も死に物狂いでがんばってみよう。三連覇へのプレッシャーの中で、このテスト週間を過ごして欲しい。
2005/10/3 (Mon) 切磋琢磨
月が替わって、下校時間が5時30分になった。月曜日は4時25分までホームルームがあり、移動時間を考えると練習時間が1時間も取れなくなった。明日からはテスト発表2週間の練習休止期間に入る。大会まで時間も限られてきた。ここはチーム内で切磋琢磨して、実力をつけていくしかない。課題のディフェンスの強化は、チーム内のオフェンスの強化で。チームのディフェンスが強化されれば、自ずとオフェンス力もついてくる。課題のキーパー球出しがよくなれば、ディフェンスの戻りも早くなる。ディフェンスの戻りも早くなればキーパーの球出しもまた磨きがかかるであろう。切磋琢磨していこう。
2005/10/2 (Sun) 一歩ずつ
今日は、毎年この時期の恒例となった横須賀高校の大練習会に参加した。他地区の県大会常連チームと多数あたれることは、経験をつむ、勝負勘をつける、技術的精神的なところで収穫が多い。今日も多くの収穫を得た１日だった。といっても勝敗はすべてが勝利だったわけではない。接戦まで持ち込むものの痛いところで落とす試合もあった。あと１分、あと３０秒、集中できれば、という思いもあるが、この時間を経験することも勉強だ。しかし、今度はこの時間で勝てるチームに成長したい。

ユダヤの格言に「人は転ぶと石のせいにする。石がなければ坂のせいにする。そして坂がなければ、はいている靴のせいにする」という言葉がある。苦しいときこそ人間は、他人に責任を転嫁してしまうが、それでは進歩はないであろう。敗戦の原因はほかの誰でもない。自分のプレーや試合に対するものの考え方を見つめなおしてみよう。選手一人一人がそういう視点に立ったとき、今の状況を打開できる大きな力になるであろう。

一歩一歩前進していこう。近道はないのだから。
2005/10/1 (Sat) 滝中西尾張初戦を飾る
滝中１５（７−６、８−２）８神守
【選評】
先制は神守。しかし、その後すぐさま滝中左４５度の豪快なロングで追いつく。神守速攻で２対１とリードし主導権争いが続く。１０分滝中が追いつき逆転に成功。２点差３点差とじわりと引き離しにかかる。しかし、ポストへのホールディングで２度目のイエローカードで左４５度が退場すると、流れは神守に。一気に追いつかれ残り５０秒で６−６の同点。すかさず滝のタイムアウト。タイムアウト後、滝のフォーメーションが決まり、７ｍスロー奪取。確実に決めて、７−６の１点差の滝中リードで前半を折り返した。
後半は滝中センターの豪快なミドルで先制。その後も滝中フローター陣のシュートが冴え渡り、じわりじわりと得点を離す。結局、ディフェンスでペースをつかんだ滝は神守の攻撃を２点で押さえ１５−８で初戦を飾った。

【日記】長い一日だった。松野先生から託された「優勝へのパスポート」をなくすわけにはいかず、高校の試合とは別の緊張感の中で試合は行われた。創部２年目の滝中は、これまで上級生との戦いで苦杯をなめてきたが、今日の勝利は本当に価値ある勝利だったと思う。この勝利の喜びを生涯忘れないでほしい。努力は必ず報われると。

また、大会運営で今日は３試合も審判をさせていただいた。これまで、高校の大会でも２試合までしか経験がなかった。普段、西尾張の大会運営をされている先生方には本当に頭が下がる思いである。
尾張のハンドボールの発展のため、まだまだがんばらなければならないと実感した価値ある１日だった。
2005/9/30 (Fri) 逆さめがね
　明日は中学の西尾張大会。ハンドボール部創部以前は中学バスケットボール部の顧問をしていたが、「西尾張」に出るのは、一つの目標だった。他の競技でもそうかもしれない。しかし、ハンドボールは登録チームが少ないせいか、西尾張から出場できる。ここでマイナースポーツを憂うよりも「西尾張」を経験できると前向きにとらえ、次の「県大会出場」の切符を是が非でも獲得したいものである。中学は創部から2年たった。今、他のチームよりも試合経験という点では、有利にある。絶対に勝てると信じている。

さて、今日は試合前の調整で高校1年生と練習ゲームを行った。普段のベンチとは違って、中学生側のベンチに入り、中学のコーチとして試合をみた。高校チームが2点先制、中学生も豪快なミドルシュートで食い下がる。10分すぎても一進一退の攻防。15分過ぎにようやく追いつき、こう着状態。残り1分で高校生に決勝点を決められ万事休す。非常に惜しい試合であった。

逆さ眼鏡で見てみると、普段とは違った高校生の活躍が目に付いた。体格では中学に負けているちびっ子高校生だが、憎らしいまでに得点に執着してくる。決勝点も駄目おし点も体を使ったサイドシュートでボールをゴールにねじ込んだ感じだった。この1年間でついた彼らの精神力、負けても負けても食らいついていく粘り。今後はレギュラーを脅かす存在になってくれるであろう。

明日は、私自身中学の公式戦デビュー戦。幸先よく白星で飾りたい。優勝への架け橋となるために。
2005/9/30 (Fri) 選手の自治
　木曜日、定例の会議のため、グランドに顔を出す時間が限られている。おとといも緊急会議でグランドを離れてからグランドに戻ったが、手を抜いているわけではないけど、少し自分に甘い様子を垣間見てしまった。
　これまで我がチームは、伝統的に主将・副将と2人の幹部でチームの管理を任せてきた。しかし、今年は歴代最多の31名の部員に恵まれている。大人でも31名を束ねるのは相当な力量がいるが、まして同世代のチームメイトを相手に部員を統括するのには、相当のリーダーシップが必要となるであろう。
　「自分に厳しく他人に優しく」は社会の人間関係に必要なことであるが、ここの選手のわがままを放任することが「やさしさ」ではない。厳しく注意し、選手の能力を伸ばしてやることが、真の意味のやさしさである。31人の大所帯をまとめるには2人の主将副将に任せるだけでいけない。2年生がときには心を鬼にして、1年生の能力を引き出してやろう。選手の自治。優勝への最低条件だ。
2005/9/28 (Wed) 久々の練習日誌
ずいぶん久しぶりに練習日記を書く。週末は体育祭の反省会、連休中は数少ない家族との時間、昨日は自分のクラブチームの試合のため、日記が滞ってしまった。文化祭・体育祭が終わり、新人選に向けて臨戦体制に突入している。日は沈むのが本当に早くなってしまったが、チーム全体の協力と工夫で充実した練習をし、初の3連覇につなげたい。今日も雨の後の練習であったが、1・2年生は手際よくグランド設営を行った。今日の様子を見ると、このチームにも勝てる器が備わったように感じられた。あと1週間で考査発表に入る。勉強の準備もそろそろ本格的に。大会前に不安材料をなくそう。
2005/9/21 (Wed) 目的意識
　今日は、月曜日の分の代休。グランドでは中学生が体育大会を執り行っている。高校は明日開催される予定である。中学のクラブ活動ができないこともあって、体育館で練習を行うことができた。平日に体育館で練習できる環境に感謝しなければならない。

　文化祭、体育祭期間中で、なかなか集中するのは難しい時期ではある。しかし、われわれには、新人戦尾張3連覇という明確な目標がある。今日の練習では、目的意識が明確でないプレーも残念ながら出てしまった。ただやるのと目的を持ってするのでは、その結果は自ずと違うものになる。部員が多い分「ただやっている」選手が増えれば、マイナス要素も増えてしまう。どこかの自動車メーカーのCMではないが、「強い滝」を変わらないものにするためには、自分自身を変えていかなくてはならない。
2005/9/20 (Tue) 失敗から学ぶもの
文化祭が終わった。今年は、ホームルームの優秀な生徒にも恵まれすばらしい企画が実現できたと思う。最後の片付けで使いかけのスプレー式塗料が噴射し、渡り廊下を赤くしてしまった。放課後、生徒と一緒にデッキブラシこすり必死になって落とした。人間は失敗から多くのことを学ぶものである。今回のことが生徒に教訓を残すことができたであろうか。人生は楽しみだけではない。果たすべき義務や責任がある。そのことを理解するだけで人間は少し成長できる気がする。勝敗も同じだ。負けるものがいるから勝てるのものもいる。負けるものの悔しい思いを思い測るやさしさと勝つための義務や責任を果たせる気概を持てるように。
2005/9/19 (Mon) めりはり
　文化祭初日。初めての学外生徒来校許可の文化祭で、例年にない人出となり、会場は「万博会場」の様相であった。各クラスの企画には「人気パビリオン」並みの行列ができるところもあったようである。生徒は盛況な文化祭を楽しんでいたようである。
　秋のつるべ落としで、日が沈むのが非常に早くなった。練習時間もこれからますます減ってくる。楽しみ疲れている様子も見えるが、メリハリをつけて練習にも集中してほしい。こういう日の練習がきっと報われる日が来る。
　明日は文化祭最終日。準備は楽しいかもしれないが、重要なのは片付けである。率先してできる人間になってほしい。そして1分でも練習時間を確保しよう。
2005/9/17 (Sat) 全員練習
明後日から文化祭が始まる。この週末は生徒にとっては書き入れ時で最後の追い込みの期間である。そんな中で午後から、３時間限定で今週初の全員練習を行った。数名はクラスの企画の準備で参加できない生徒もいたが、中学生の飛び入り参加もあり、３０名以上の活気ある練習ができたと思う。限られた時間、人数は多いにこしたことはないが、限られた練習回数の中で上達していくためには、しっかりした目的意識を持つことが何より重要だ。そして、もう一つは、練習以外でも「勝つための人間性」を磨くことだ。曹洞宗を開いた道元は、仏の知を得るならば、ただひたすら修行しなければならないと説く。修行とは、すべてを投げ打ち、身と心を尽くして、ひたすら座禅につとめることである。座禅とは静座黙想するだけではない。洗面や清掃など日々の生活の１つ１つがそのまま座禅であると説く。学校生活では、勉強でもクラスの行事でも、自分を磨くことがハンドボールの勝利につながるのである。練習中に檄を飛ばした「血のしょんべんが出るまで」とは大げさかもしれないが、とにかく必死に全力を尽くして生きていこう。
2005/9/16 (Fri) 工夫すれば
　文化祭までカウントダウン。今日で授業も終わり、放課後から本番の会場を実際に使っての企画の準備を始めた。この週末が本当の戦いで、生徒はクラスで力をあわせて企画を完成させなければならない。その「過程」が大切だ。

　今日は、その都合で少しグランドに行く時間が遅れたが、２年生３名が練習をしていた。思い起こせば忘れもしない７年前。同好会時代には初の日曜練習で練習に来たのは２人ということもあった。（OB会では今でも話題にしている。）当時はまだ僕自身２０代で「体力（技術はもちろん！）」でも高校生には負けない自信があったので、へとへとになるまで練習した記憶がある。今や３１人の大所帯、うれしい限りだ。たとえ今日のような３人の練習でも工夫させすれば技術や体力は身につく。そして、スポーツの世界は「過程」よりも「結果」がすべてだ。

　明日は少し、クラスから時間をもらって、短い時間だが全員で練習を行いたい。この一週間で、クラスの友人に「いってこい！」と快く送り出してもらえる信頼ある人間に成長していることを期待している。
2005/9/14 (Wed) 中高一貫
　今日も文化祭準備で参加者が少ない中、少し遅れてグランドにいってみると、中学生と高校生が2号球でゲームを行っていた。隣のグランドといえどもなかなかコミュニケーションをはかる機会もないのかな、と思っていたが思いのほか、高校生が率先してコミュニケーションをはかり、非常に頼もしく思えた。中高一貫校のよさを実感した。今後、ディフェンスシステム、攻撃の理論など、戦術を共有していけば、将来は真剣に「全国」を狙うチームになると確信している。
　ゲームの中では、高校生が中学生をリードしながら真剣に勝敗にこだわって戦っていた。中学生にも随所によいプレーが見られた。
　滝学園の「ハンドボール王国化」も近い！普段の練習とは違って視点から、希望の光の見えた1日となった。
2005/9/13 (Tue) ゲームの本質
文化祭準備期間が続く。昨日は4時30分ごろグランドに顔を出したが、HR後ということもあって、中高とも一人もグランドにはいなかった。今日も4時30分ごろグランドにいってみると1年生が5人グランドにやってきていた。何とかして5人でも高いモチベーションで練習をさせるには。いろいろを思考をめぐらすと、ゲームの本質がみえてくる。ゲームの本質は、「遊び」だ。遊びとは、自己の欲求をさらけ出すことではない。決められたルールの中で、相手よりもより「自分」を表現（実現）することだ。キーパー対シューター。止めればキーパーの勝ち、決めればシューターの勝ち。単純なものだ。人間は本能的にこの「遊び」を欲するものだと思う。つきつめればスポーツは、まさにこの決められたルールの中でいかにして、自己を実現していくかに尽きる。自己に勝てない人間が相手に勝てない理由はここにある。いろいろなものから自己を磨け。クラスの中での役割から責任感やリーダーシップを。学習から真理の尊さや忍耐力を。